女性の薄毛

亜鉛が女性の薄毛対策に大切なのはわかる!反対に不足するとどうなるの?

亜鉛はミネラル成分で厚生労働省でも人間の生命維持に大切な5大栄養素として掲げられています。

また亜鉛は薄毛対策などにも有効な栄養素として有名ですが、この亜鉛が不足してしまうと一体どのような不調が人の体に起こってしまうのでしょうか。

亜鉛が影響している体への働き

亜鉛は体を正常に保つための必須ミネラルの一つとされています。主に動物性の食品に多く含まれる栄養素ですが、その亜鉛は300種類もの酵素を形成するのに深く関わっています。

1 健康的な皮膚バリアの形成

2 体の成長を促す作用

3 視覚、聴覚、味覚を正常に保つ働き

4 免疫力を向上させる働き

5 髪の毛や体毛、爪などを丈夫に保つ働き

6 インスリンの作用を安定させる

7 神経を整え精神状態を安定させる

8 各種ホルモンの分泌のバランスを正常に整える

亜鉛は半分は血中、もう半分は臓器の細胞の中に含まれており、これらの亜鉛が人の体の健康維持を保っています。

そんな亜鉛が不足してしまうと以下のような不調をきたしてしまいます。

亜鉛が不足すると起きる体の不調

髪の毛の生成がうまく出来ず抜け毛が増える

亜鉛は髪の毛を作り出す際の関節栄養素となっています。

髪の毛の主原料はタンパク質となっていますが、そのタンパク質と各種栄養素を酵素結合させるために必要なのが亜鉛です。

タンパク質が酵素結合するとケラチンタンパク質となり髪の主成分となります。

そのため亜鉛不足に陥ってしまうとこのケラチンタンパク質が生成されなくなり、また髪の細胞分裂も低下してしまうため髪の毛が細くなり抜けやすい状態になってしまいます。

そして、そこから薄毛を発症してしまうのです。

爪が割れやすく伸びない

爪も髪の毛と同じケラチンタンパク質で構成されています。

そのため亜鉛が不足してしまうと爪がよく剥がれたり、割れたりしてしまうようになります。

また細胞分裂を促す働きも亜鉛にはありますから爪が伸びにくくなるという現象も出てきます。

子宮の活動バランスが崩れホルモンバランスにも影響がでる

亜鉛は臓器を作るのに使われており子宮や卵巣にも多く含まれています。

そのため亜鉛が不足してし合うと子宮の活動にも影響を及ぼしてしまいます。

女性の場合子宮の不調は体全身の不調につながってしまいます。

不調の主なものとしては生理不順、女性ホルモンの分泌の低下、血行不良、不妊症などの影響が出てしまう恐れがあります。

特に女性ホルモンの分泌の低下は更年期障害の症状とにた症状を発症する恐れがあります。

免疫機能が低下してしまう

亜鉛が不足することで免疫機能が下がってしまい感染性の病気や怪我、アレルギーなどの症状の改善が難しくなります。

細胞の働きを促す亜鉛は免疫細胞にも大きく影響を与えてしまいます。

お肌の調子が極端に悪くなる

亜鉛不足によって免疫細胞が低下することで、肌バリアや細胞の新陳代謝が不調になってしまいます。

肌バリアや細胞の代謝が低下するとお肌のシミやそばかす、肌に関係するあらゆるトラブルを引き起こしてしまう恐れがあります。

味覚障害のリスクが増える

味覚を感じる舌にも亜鉛が影響しています。

この舌には味覚を感じる味蕾という器官があり、その味蕾の細胞分裂は通常のお肌よりも短い期間で行われています。

そのため亜鉛不足によって細胞分裂が遅れてしまうと、味蕾に影響し味覚障害のリスクが出てきてしまいます。

糖尿病のリスクが増える

亜鉛はインスリンを分泌している脾臓の働きを促進する作用があります。

そのため亜鉛不足によって脾臓の働きが低下しインスリンの分泌量が減少することで血糖値の上昇を抑制することが出来ず糖尿病のリスクを招いてしまいます。

お酒が残りやすい体質になってしまう

亜鉛はアルコールを分解する酵素に大きく影響します。

そのため亜鉛が不足してしまうとアルコールの分解力が低下してしまい、アルコールの残りやすい体質になってしまいます。

もう少し詳しく掘り下げると、お酒を飲むことで体の中ではアルコールを分解するアルコール脱水素酵素やアルデヒド脱水素酵素が働きます。

その酵素はアルコールの分解に多く使われ亜鉛も一緒に使われて体内の亜鉛料は減ってしまいます。

そのため体内の亜鉛が不足しているとこのアルコールを分解することが出来ず血中のアルコール濃度が下がるまで時間がかかり二日酔いがよりひどくなってしまうのです。

赤血球が減り貧血が酷くなる

貧血の多い女性には非常に関わり深い亜鉛です。

亜鉛には赤血球にも深く関係しており亜鉛不足によって起きる貧血の症状を「亜鉛欠乏性貧血」と呼ばれます。

毎月生理のある女性が亜鉛不足になってしまうとこのように貧血の症状を悪化させてしまう恐れがあります。

記憶力やうつの症状がでてくる

体には神経伝達物質というものがあり、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリン、アセコチルコリンといった様々な働きをするホルモンを全身に伝達をします。

そのため亜鉛不足によってこれらホルモンバランスが崩れ記憶力低下や精神が不安定になり大したことのないストレスでも大きく感じたり、うつの症状を発症してしまう恐れがあります。

また神経系統などに影響すると自律神経のバランスも崩れ女性ホルモンの分泌や血流にも影響します。

亜鉛不足の原因

亜鉛不足の原因には次のようなことがあります。

日本人は亜鉛摂取量が少ない

亜鉛はもともと動物性食品に多く含まれています。

日本人は基本的に亜鉛不足の人が圧倒的に多い民族とされており、その原因は動物性食品の摂取量が少ないことが挙げられます。

もともと農耕民族ですから世界的に見れば動物性食品の摂取量はまだまだ少ないことが挙げられます。

インスタント食品、加工食品をメインに食べる

近年ではインスタント食品や冷凍食品など加工食品の種類も増え、その手軽さからそれらの食品がメインになってしまっている方も多くいます。

それら加工食品にはフィチン酸という成分が含まれており、フィチン酸は亜鉛の体への吸収を妨げてしまいます。

そのため亜鉛不足がより深刻になってしまうのです。

無理なダイエット

亜鉛は激しい運動でも多く消費されます。

また過度のダイエットにより激しい運動プラス食事制限をすることで本来ならその食事から摂取されるはずの亜鉛が摂取できず亜鉛不足に陥ってしまいます。

ダイエットをする際はしっかり栄養管理を行いながら無理のない範囲の運動を心がけるようにしましょう。

ストレス

ストレスを感じるとそれに対応しようと神経伝達物質が分泌されるようになります。

その過程で亜鉛が使われますから、亜鉛の摂取量が少なくストレスを抱え込んでしまわないようにしましょう。

亜鉛が多く含まれる食品

亜鉛不足とされる日本人ですが、いきなり食生活を動物性のものを多く食べましょうといっても無理があります。

そこで亜鉛を効率よく摂取するための方法をご紹介します。

また亜鉛不足は体に不調をきたしますが、過剰摂取もよくありません。

亜鉛の成人女性の1日の目安摂取量は6mgで最大35gですから亜鉛のとりすぎにも注意して下記食材を参考にしてください。

動物性食品

牡蠣・・・100gあたり亜鉛13.2mg

豚レバー・・・100gあたり6.9mg

牛肉(肩)・・・100gあたり4。9mg

サプリメント

サプリメントから亜鉛を取る方法があります。

亜鉛は食品から一日に必要な分量を摂るのは非常に大変です。

そのため亜鉛をサプリメントから摂取するほうが楽で簡単な方法です。

女性の場合ですと35mgが一日の摂取量の上限となっていますが多少前後しても問題ありません。(毎日最大摂取量を超えると問題があります)

そのため食材との細かい計算もそこまで必要なく、サプリメントの推奨量を飲んでおけば大丈夫です。

まとめ

日本人は特に亜鉛の摂取量が少ない民族の一つです。

亜鉛が不足すると女性の身体機能低下や薄毛など老化現象も早めてしまいますのでしっかり一日の亜鉛摂取量に気をつけて摂取するようにしましょう。