ボリュームのあるツヤ髪は、女性の印象を若々しくします。
しかし、最近抜け毛が増えた、髪の毛のボリューム不足が気になるなど、薄毛や抜け毛に悩んでいる女性は少なくありません。
髪の毛は眠っている間に成長しています。
毎日の睡眠を見直して薄毛や抜け毛の予防に役立てましょう。
睡眠と薄毛の関係
日々の生活が忙しく、睡眠時間の確保が難しい女性は多いでしょう。
ですが、睡眠をおろそかにすると、抜け毛が増えてしまいます。
髪の毛は、通常睡眠中に成長しているのです。
眠っている間に髪の毛が成長する仕組み
睡眠中の「成長ホルモン」の影響
髪の毛の成長は、「成長ホルモン」と深いつながりがあります。「成長ホルモン」は、睡眠中に分泌されます。
睡眠中の「成長ホルモン」の役割は、身体の細胞のダメージを修復し、髪の毛の成長を促しています。
「成長ホルモン」は、入眠から3時間の深い眠りの中で多く分泌されます。
ぐっすり眠ると、肌や髪の毛が美しくなる効果があるのは、「成長ホルモン」の働きです。
睡眠不足は、抜け毛を増やす
睡眠不足によって女性の抜け毛が増えることがあります。
以下のような原因が考えられます。
・睡眠不足で「成長ホルモン」の分泌が減少
・睡眠不足による自律神経の乱れ
・睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
睡眠不足で「成長ホルモン」の分泌が減少
睡眠不足になってしまうと、「成長ホルモン」が十分に分泌されず、新陳代謝が活発におこなわれなくなります。
そのため、髪の毛の成長を妨げてしまいます。
睡眠不足による自律神経の乱れ
睡眠不足による自律神経の乱れは、抜け毛を増やします。
一般的には睡眠中は、副交感神経が働いて血流を良くしています。
しかし、睡眠時間が不足すると交感神経の働きが優位になるため、血管を収縮させて血行が悪くなり、頭皮環境に悪影響を与えてしまうのです。
睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンと睡眠は密接な関係があります。月経前や妊娠中に眠気を感じたことのある女性は多いでしょう。
月経前や妊娠中の女性は、基礎体温が高くなっています。
一日の体温のメリハリが少なくなってしまい、睡眠が浅くなるのが、日中の眠気の原因です。
更年期の女性も、眠りが浅くなると言われています。
加齢によっても眠りが浅くなりますが、更年期は動悸や発汗、のぼせなどが起こりやすく、体調の影響も大きいです。
睡眠不足になると、女性ホルモンの分泌が減少してしまいます。
女性ホルモンは、髪の毛の成長を促すホルモンなので、睡眠不足による薄毛や抜け毛につながります。
睡眠時間と睡眠の質の見直し
睡眠時間が足りない、質の良い睡眠がとれていないなどは、頭皮環境の悪化につながります。
日頃の何気ない習慣が、眠りの質を悪くしてしまっている可能性があります。
生活習慣を見直して、できるだけ改善していきましょう。
睡眠時間だけでなく、睡眠の質を見直すことで、頭皮環境に良い影響を与えますし、心身の健康にも役立ちます。
眠りの質を悪くする原因
寝る前の食事、飲酒は眠りを浅くします。
寝る直前の食事や飲酒は、睡眠中に消化器が活動してしまうため、眠りを浅くしてしまう原因になります。
眠る3時間前までに、食事や飲酒を済ませるようにしましょう。
寝る直前のコーヒーやお茶などの、カフェインの摂取
カフェインには、神経を興奮させる作用があります。寝る前にカフェインを摂取すると、脳が覚醒してしまいます。
寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなってしまったりと、睡眠の質の低下につながります。
寝る前のPCやスマートフォンの使用は、寝つきを悪くする
現在の生活では、PCやスマートフォンの使用は避けられません。
寝る直前までPCやスマートフォンを使用している人は多いでしょう。
PCやスマートフォンのブルーライトには、「メラトニン」という眠りを促進する脳内物質を減少させてしまう作用があります。
睡眠の1時間前にはPCやスマートフォンの使用を避けて、入眠直後に深い眠りにつけるようにしましょう。
眠りの質を良くして髪の毛の成長に働きかける
毎日たっぷり眠っても、疲れが取れない場合は、睡眠の質に問題があります。
朝の目覚めが良く、グッスリと眠れた感覚がある かどうかで、質の良い睡眠がとれているかをチェックしてみましょう。
睡眠の質を高めるには
日頃の習慣に気をつけると、睡眠の質を高めることができます。
簡単に取り入れられることも多いので、参考にしてみてください。
就寝時間を一定に保つ
休日の前夜はついつい夜更かしをしてしまいがち。そして、翌朝はゆっくりと起き出してのんびりと過ごしたいですよね。
ですが、休日に朝寝坊をしてしまうと、体内時計がくるってしまい、睡眠のリズムが崩れてしまいます。
休日もできるだけ同じ生活リズムで過ごす方が、睡眠環境には良いのです。
起きたら朝日を浴びることも、体内時計をリセットるため、質の良い睡眠につながります。
休日に同じ時間に起きることが難しい場合でも、起きたら日光を浴びて体内時計をリセットするようにしましょう。
日中運動をすると、寝つきがよくなる
運動習慣と深い眠りには、密接な関係があると言われています。運動には程良い疲労感と、ストレスを取り除く効果があります。
そのため、日中に適度な運動をすると、寝つきが良くなり、深い眠りを得られやすくなるのです。
特におすすめなのが、ウォーキングなどの有酸素運動です。
不眠になりがちな人や高齢者などには、特に有酸素運動が有効と言われています。
食事でタンパク質を摂取する
メラトニンは、副交感神経を優位に働かせる効果があるホルモンです。
メラトニンは、タンパク質に多く含まれています。肉や魚などでタンパク質をしっかりと摂取することが、メラトニンの分泌に有効です。
入浴して体を温める
忙しいと、シャワーで済ませる人も多いでしょう。
ですが、入浴して体温を一時的に上げると、深い睡眠を得られます。
人の体は、一度上がった体温を下げるときに眠りに入りやすくなっているためです。
眠る直前ではなく、寝る2~3時間前に入浴を済ませると、寝つきが良くなります。
就寝前の行動や眠りの環境も大事
睡眠環境にも、眠りの質を良くするポイントがあります。
ひと工夫で心地よい睡眠を得られる効果がありますので、参考にしてみてください。
パジャマや寝具の質にこだわる
ジャージやスウェットなどの部屋着をパジャマがわりにしてしまっている人も多いのではないでしょうか。
ジャージやスウェットなどは、日中の活動を目的に作られています。肌触りや吸湿性が優れていないので、眠るのには適していないのです。
就寝にはパジャマを着ることをおすすめします。
素材も吸湿性や肌触りがよく、袖口やゴムがきつくないものを選びましょう。
寝具を良質なものにかえるのは、高価で難しいかもしれません。
シーツやまくらを変えるだけでも、心地よく眠れるようになるので、おすすめです。
間接照明を使用
就寝前に強い光を浴びると、寝つきが悪くなります。
眠る前の1時間ほどは、間接照明の部屋で過ごすことで、心を落ち着けて眠りに入りやすくしましょう。
室温にも注意
部屋の暑さや寒さにも注意が必要です。
夏は28度以下に、冬は16~21度を保てると、快適に眠れます。
まとめ
朝すっきりと目覚めると、きっと充実した一日を過ごせるでしょう。
質の良い睡眠は、薄毛予防の効果だけでなく、健康維持や生活の質の向上にも役立ちます。
毎日の生活習慣を見直して、眠りの質を高めましょう。