特に若い方やナチュラル志向の方の間で、最近湯シャンが話題となっているのをご存知でしょうか。
そこで今回は、そもそも湯シャンとはどんな方法なのか、またその実際の効果や正しい洗い方などについて見ていきたいと思います。
Contents
湯シャンとはどういうものなの?
湯シャンとは、文字通りシャンプーを使用せず、頭皮や髪をシャワーのお湯のみで洗うことを指して言います。
これは頭皮の皮脂や汚れを取りすぎないことにより、元々人間の体が持っているバリア能力を高めようという考えに基づいているものであるとされています。
実は頭皮の表面には、外部からの刺激を防いだり乾燥させないためにバリア機能が存在していると言われています。
しかしシャンプーに配合されている成分が強すぎたり肌に合わなかった場合、このバリア機能に悪影響を与えてしまい、髪の成長サイクルに乱れが生じたり、抜け毛や薄毛の原因になってしまうこともあります。
そんなトラブルを防ぐためにも、湯シャンは非常に有効であるとされています。
湯シャンに期待できる効果とは?
実は髪や頭皮の皮脂や汚れは、シャンプーを使う前の予洗いによりだいたい70%~80%は落とせると言われています。
また湯シャンを行うことで洗い過ぎを防ぎ、頭皮をより自然な状態に近づけることで、人間が本来持っているバリア機能により頭皮の皮脂の量を適切に保つことができるとされています。
さらにそのことにより、頭皮や髪に関するさまざまなトラブルに対する効果も期待できますし、湯シャンにより頭皮や髪質が改善されると、髪にハリやツヤが戻るとも言われています。
多くの市販のシャンプーに含まれている界面活性剤は、頭皮の皮脂や髪の油分を取りすぎてしまう原因になるとされています。
このように必要以上に皮脂を除去してしまうと、頭皮が乾燥やすくなり、かえって皮脂を過剰分泌させることになり、髪や頭皮のべたつきや臭いの元になってしまう場合もあります。
またシャンプーが合わない場合やシャンプー剤のすすぎ残しにより、頭皮のかゆみやかぶれ、赤みや湿疹などの引き金になったり、抜け毛の原因になることがあるため注意が必要です。
これに比べ湯シャンは頭皮の皮脂を取りすぎる心配もありませんし、すすぎ残しなどの不安もないため、髪に良い影響を与えると言われています。
さらに乾燥肌の方は、シャンプー剤を使用せずに湯シャンを行うことで頭皮や髪に必要な皮脂を残すことができ、適度なうるおいを保つことができるため向いていると言えるでしょう。
白髪がなくなるという話も
湯シャンを行うと、シャンプーによる頭皮への刺激が軽減されます。
そうすると頭皮環境が改善され、新陳代謝がアップしたり頭皮の血行促進なども期待できます。
また髪を黒くするために必要不可欠なメラニンの働きが活発になり、白髪の改善や薄毛の予防になるという可能性もあるようです。
ですから即効性はないものの、湯シャンを続けることで白髪に対する効果も期待できると言えるでしょう。
湯シャンを行う際の注意点とは?
毎日シャンプー剤を使って髪や頭皮を洗っていた方が急に湯シャンだけにしてしまうと、皮脂の分泌量のコントロールが追い付かずに、頭皮がベタついたり臭いが強くなることがあります。
ですから急に切り替えるのではなく、徐々にシャンプーの回数を減らしていくことをおすすめします。
例えば最初は2、3日に一度シャンプー剤を使い、その後は徐々に使う頻度を落として湯シャンに切り替えるなどの方法がおすすめです。
湯シャンの効果が頭皮や髪に現れるまでにはある程度時間がかかるのため、根気強く続けていくことが非常に大切です。
ただし、頭皮や髪質によっては湯シャンという方法が合わない方もいます。
ですから湯シャンを始めてからフケが増えたり、頭皮の臭いがきつくなったなどの症状が出た場合は、湯シャンは控え通常通りにシャンプー剤を使用した方がいいでしょう。
正しい湯シャンの方法をご紹介
湯シャンは間違った方法で行うと、頭皮環境の悪化につながる可能性があります。
そこでここでは、湯シャンの正しい方法についてご紹介していきたいと思います。
シャンプー前はしっかりブラッシングする
湯シャンをする前には、しっかり髪をブラッシングして付着している皮脂やホコリなどの汚れをある程度取り除いておきましょう。
ブラッシングは頭皮から毛先に向かって、頭皮を傷つけないようにあまり力を入れすぎずに、できるだけまっすぐブラシを動かすようにします。
特に毛先はからまりやすく切れ毛などができやすいため、くれぐれも注意してブラッシングしてください。
また一週間に1、2回ほど、ブラッシング後に、湯シャンする前にエッセンスオイルなどを使い頭皮をマッサージして、あらかじめ汚れや皮脂を取り除いておくのもおすすめです。
やり方はとても簡単で、オイルなどを頭皮につけたら頭の後ろ側から前に向かって指の腹を使い頭皮をもんでいきます。
こうすることで皮脂などを落とすと同時に、頭皮の血行を促すことが可能となっています。
頭皮をきちんと洗おう
湯シャンをする際には、頭皮全体をマッサージするように優しく洗っていきます。
その際にシャワーのお湯の温度が高過ぎると頭皮に負担をかけてしまうため、だいたい38℃ぐらいのぬるま湯で洗うようにしましょう。
頭頂部や、耳の周りや首のあたり、生え際などを優しく洗っていきます。
最初のうちは洗い終えるまで約10分くらいかけて行うようにしましょう。
この際に通常のシャンプーと同じようにゴシゴシと強くこすったり、また爪を立てたりすると頭皮を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。
指の腹を使い頭皮を洗い、シャンプーの泡がないため髪はからまりやすくなっているため、そっと指を通しながら洗っていきましょう。
湯シャンの後にはトリートメントで髪を保湿する
湯シャンをした後には髪が痛みやすい状態になっているため、トリートメントをなどを使用して髪をきちんと保湿しましょう。
この際頭皮や髪にトリートメントが残らないよう、シャワーできちんと流してくださいね。
タオルドライした後ドライヤーでしっかり乾かす
タオルドライする際には、髪をゴシゴシとこすり合わせるのはNGです。
タオルで髪をはさんでポンポンと押さえるようにして、優しく水分を吸い取っていきましょう。
またドライヤーをかける際には髪から20cmほど離し、髪の根本から乾かしていきます
温風と冷風を交互に当てるようにすると、髪への負担を軽減できるかけだけでなく、キューティクルがキュッと引き締まりツヤのある髪に仕上げることができます。
きちんと髪を乾かさないと、雑菌が繁殖しやすく臭いの原因などにもなります。
ですからドライヤーでしっかり髪を乾かすようにしましょう。ちなみにシャンプー後は自然乾燥で髪を乾かしているという方ももいるかもしれませんが、これは湯シャンに限らず絶対にやめましょう。
濡れたまま放置していると髪は傷みやすい状態になるため、きちんとタオルドライとドライヤーを行い乾燥させるようにしてください。
まとめ
今回は湯シャンの効果や行う際の注意点、また正しい湯シャンの方法などについて詳しく見てきました。
湯シャンを行う際にはシャンプー剤を使用した方法から徐々に切り替えをして、また正しい方法で湯シャンをすることが非常に重要です。
シャンプーによる刺激などに悩まされている方などは、一度湯シャンを試してみることを考えてみてはいかがでしょうか