薄毛は中年以降の人がなるものだと思っている方も多いと思いますが、実は最近は若い女性の薄毛が増えているんです。
しかも、その原因は病気などの特別なことではなく日々の生活習慣の中に隠れているとしたら・・・・
今回は
・若くても薄毛になってしまうことはあるのか
・そうして若いのに薄毛になってしまうのか
・対処法や予防法は?
などをご紹介します。
若いのに薄毛になる?
加齢とともに髪の毛が薄くなる薄毛。
しかし、薄毛の原因は加齢だけではありません。
むしろ、「薄毛になんてなるはずがない」と思ってケアをしていない若い人のほうが危険な状態であることも多くあるんです。
加齢や病気、薬の副作用以外で薄毛の原因になってしまうことは
・過度なダイエット
・睡眠不足
・頻繁なカラーリングや脱色
・ヘアアイロンの頻度
・ストレス
・紫外線
・食生活の乱れ
などです。
全く思い当たることがない人がいないくらい、日常的に行っていることばかりですよね。
なぜこれらのことが薄毛の原因になってしまうのか、これからひとつずつ詳しく説明していきます。
過度なダイエット
若い頃は過激で角なダイエットをしがちです。
若い体にはエネルギーが必要なのに極度のカロリー制限をしたり、リンゴダイエットのように特定の食品しか食べないダイエットをしたり。
特に若いと多少の無理をしても元気でいられるので過度になりやすいんですね。
しかし、見た目や気持ちは元気でも、体に必要な栄養が足りていない状態です。
髪の毛は体の組織で命に関わる器官から一番と多い部分にあります。
人間が生きていくためには、まず心臓や脳に血液や酸素を送らなくてはいけません。そして他の臓器や器官へと栄養が使われていきます。
爪や髪の毛といった部分は栄養が行き渡らず、抜けてしまってもボロボロになってしまっても直接命に関わることではないので1番後回しにされてしまう部位になります。
ですから、栄養が不足している状態で、真っ先にカットされるのが髪の毛への栄養供給ということになります。
髪の毛と頭皮に栄養が行き渡らないため、健康でハリ・ツヤのある髪の毛は育たず、抜け毛も増え、新しく髪の毛が生えてくるヘアサイクルも長いものになってしまう。
そのため、薄毛になってしまうのです。
睡眠不足
睡眠不足も薄毛の原因になります。
20代の約40%は睡眠時間が6時間未満であることがデータでわかっています。
短くても質のいい睡眠であれば問題がないのですが、
・寝る前に布団の中でスマホを操作している
・明かりをつけたまま寝ている
・イヤホンなどで音楽をつけっぱなしにして寝ている
といった人が若い人には多くいます。
寝る前にスマホを操作することで、脳は興奮状態にあります。
本人は寝たつもりでも脳がリラックスして寝ていないということが起こっています。
そして明かりをつけたまま寝るという人が若い人には多いんだとか。
髪の毛だけではなく、明かりをつけたまま寝てしまうとなんと体重増加にも繋がってしまうんです。
明かりをつけて寝ると、睡眠の質が悪くなる傾向にあります。
そして、睡眠の質がわるくなると脳は「この体は命の危険にさらされている」と判断し、エネルギーを蓄えようとします。
結果太ってしまう、ということなんですね。
そして、明るくしたまま寝るとなんだか「寝た気がしない」「疲れが取れない」なんて感じたことはありませんか?
それは体と脳がリラックスしていないため。
そのことはとてもストレスになっています。
そのストレスを解消するために本能的に食欲が増してしまう、という仕組みになっています。
頻繁なカラーリング
1回カラーリングをしてしまうと、また根元が黒くなってきてさらにカラーリング。
というループになってしまいますよね。
しかも、若い人だと明るめのカラーにする人も多くいます。
明るめのカラーにするために、一度色を抜いてからカラーを入れるという方法を取ることもあります。
近年、髪の毛に優しいカラーリング剤が開発されたとはいえ、他のカラーリング剤より少しお高めです。
美容院で割引クーポンなどで予約する場合、カラーリング剤が選べない場合も。
40代50代に比べると、自由になるお金も少ない20代女性。
なるべく安い値段で、と思うと質の悪いカラーリング剤になってしまいがちです。
そんなカラーリング剤で頻繁に脱色やカラーリングをしていると、傷むのは当たり前ですよね。
そして、若い人はセルフカラーの割合も多いんです。
きちんと用法・用量を守って使用すれば問題ないのですが、余っていた古いカラーリングを使用したりなど、自分の判断で使用を繰り返していると、頭皮や髪の毛に修復できないほどのダメージが起こってしまいます。
ヘアアイロンの頻度
ヘアアイロンを毎日使用する若い女性も多いのではないでしょうか?
ヘアアイロンは高熱を髪の毛に押し当てます。
そしてヘアアイロンを使用する上で、髪の毛や頭皮のためにやってはいけないことをしてしまっている場合も。
・低音で使用する
・塗れた髪のまま使用する
・同じ部分に何度も使用する
髪の毛が傷むからといって低音で使用しても、カールやクセでつきません。そのため、長時間当てることになってしまい、却ってマイナスに。
高温で短時間、が理想的です。
塗れた状態の髪の毛はとてもデリケートです。その状態でヘアアイロンを使用するとキューティクルはダメージを受けてしまいます。
そして、ヘアアイロンはカールにしてもストレートにしても、髪の毛を挟んで使用します。そのため、自覚はなくても髪の毛をひっぱってしまっています。
毎日繰り返していては抜け毛が増えてしまうのも当然です。
ストレス
これは若い人に限ることではありませんが、ストレスも薄毛や抜け毛の原因になってしまいます。
しかし、20代〜30代の女性が一番ストレスを感じている、という調査結果があります。
男性よりも女性のほうがストレスを感じやすく、女性でも30代をピークにして40代50代になると、だんだん下がってきます。
ですので、20代〜30代の女性はとても大きなストレスに毎日さらされている、ということになりますね。
紫外線
紫外線も薄毛の原因に。
顔や手足は気をつけていても頭皮や髪の毛まで紫外線予防をしている、という人は少ないですよね。
歳を取ると日焼け防止や眩しい、といった理由でサングラスや帽子を着用しますが、若い人はおしゃれのために着用します。
そのため、頭皮や髪の毛の紫外線が防げていないのが現状です。
まとめ
実は若い女性で薄毛に悩んでいる人が60%もいることがわかっています。
程度の差があれど、10代のころより薄くなってきた、抜け毛が気になると感じている人が6割もいるなんてびっくりですよね。
でも、逆に言うとそれだけ身近な悩みであるということ。
そして、特別な理由ではなく日常生活の中で気づかずに薄毛や抜け毛を招いてしまう生活をしてしまっていること。
そこに気がつけば、予防や対処することが可能です。
若いので、きちんと対処すれば改善するのも早いはず。
・栄養バランスのよい食事
・質のいい睡眠
・カラーリングはたまには休んでみても◎
・ヘアアイロンは高温で短時間、毎日は使用しない
・頭皮や髪の毛も紫外線予防
たったこれだけで髪の毛が元気になってきます。
気になる薄毛、日々の生活習慣を改めて改善しましょう。