髪の毛は自律神経が整い血行や女性ホルモンの分泌が正常に促されることで美しく成長します。
反対にこれらが滞っていると髪の毛は細くなり薄毛を発症してしまいます。
自律神経や血行、女性ホルモンの分泌を促すために良いとされているのが筋トレです。
しかし、筋トレに抵抗のある女性は多いので、今回は筋トレ以外の運動で筋トレと同じ効果を得られる運動をご紹介します。
それが「ヨガ」です。
なぜヨガが薄毛予防に効果的なの?
ヨガは古代インドで生まれたもともとは瞑想法なのです。
しかし瞑想の際のヨガのポージングがフィットネスとして世界的に注目されたことで日本でも多くのヨガスタジオやホットヨガなどが広がりました。
Contents
呼吸法
ヨガはもともと瞑想からきていますので呼吸法はとても重視されています。正しく呼吸法ができると自律神経を整えて体の各器官や臓器にとても良いのです。
ヨガの呼吸法は6つあります。
1 腹式呼吸
息を吸いながらお腹を膨らませ、息を吐く時にお腹も一緒に凹ませていく方法のことを腹式呼吸といいます。
これによって深く長く息を吐き続けることができ、気持ちを落ち着けたり、リラクゼーション効果があります。
気持ちを落ち着けたりリラクゼーション効果があるということはそれだけでも自律神経を整えやすいということです。
この腹式呼吸はヨガの呼吸の中でももっとも推奨された呼吸法ですので、ポージングの際はほとんどこの腹式呼吸で行うことが多いです。
2 胸式呼吸
胸式呼吸は肺の上部である胸に息を送り込む呼吸法のことを言います。
胸式呼吸は自律神経の中でも交感神経の働きを活発にするためお仕事前や集中して物事を勧めたい時に効果があります。
ちなみに自律神経には交感神経(緊張状態)と副交感神経(リラックス状態)があります。
胸式呼吸は交感神経の働きを活発にするため体的には緊張状態や臨戦状態となっています。
3 方鼻呼吸
方鼻呼吸はある程度ヨガに精通するようになった頃に使うようになります。左右の鼻の穴から交互に息を吸ったり吐いたりする方法で、指を使って片方の鼻を押さえて吸ったり吐いたりを交互に繰り返します。
右鼻から息を吸う時は体を温める作用があり、左鼻から息を吸う時は体を冷やす効果があるとされています。
4 ウジャイ呼吸
ウジャイ呼吸とは勝利の呼吸とも呼ばれており力強く呼吸をする方法です。通常の呼吸法は鼻から息を吸い口から吐き出すのに対し、ウジャイ呼吸は鼻から息を吸い、鼻から息を力強く吐く。
そうすることで体を温める効果があり、血液の循環を良くし内臓の活性化にも良いとされています。
5 カパラバティ呼吸法
この呼吸法は短いスパンで腹筋を萎縮させながらフッフッフと素早く鼻から息を吐き続ける呼吸法です。特に息を吐くことに意識を集中することで肺や横隔膜、腹筋などを積極的に動かします。
すると血行が良くなりスッキリストレス発散の効果があります。
ただし高血圧や妊娠中の人は体への負担が大きくなる場合があるのであまりお勧めしません。
6 シータリー呼吸法
ヨガは鼻から息を吸って鼻から吐き出すというのが基本ですが、この呼吸法は口から吸って鼻から出すといった反対の方法がメインになります。
効果としては冷たい空気を口から体の中に取り入れ、鼻から温かい空気を吐き出すことで体温を意図的に下げる作用があります。
特に緊張している時や、感情的になり熱くなっているときに冷静さを取り戻す際に使うと効果的です。
ストレッチ効果
ストレッチというのは体の筋肉や腱を伸ばし怪我をしないために行うものですが、ヨガは呼吸法と一緒に行うためストレッチ効果も通常のストレッチよりも高いとされています。
そのため呼吸法による自律神経が整い、ポージングによるストレッチ効果で血流が非常によくなります。
しなやかな筋肉がつく
ヨガの場合ストレッチ効果もありますが、ヨガのポージングによっては筋力が必要なポーズも多数あります。そして呼吸法によって使う筋肉の成長が促されるため柔らかいけれどもしなやかで丈夫な筋肉を作ることができます。
ヨガを何年も続けている方の体つきを見てもわかりますが、体が重力に負けていないのが見て取れます。
それはしなやかな筋力があるからなのです。
ストレスの軽減
ヨガの呼吸法やポージングによって自律神経のバランスを整えることができます。
また交感神経や副交感神経のどちらかを優先に使うようなことができる呼吸法もあります。
自律神経のバランスを整えたり、各交感神経を使い分けたりできるのでストレスも溜まりません。
薄毛対策にぴったりなヨガのポーズ
続いて薄毛対策にぴったりなヨガのポージングをご紹介していきます。
前屈ポーズ
座ったまま足を前に伸ばし腰を曲げながら両手で爪先やかかとを掴むポーズです。つま先やかかとまで手が届かない場合は袋はぎを掴んでもかまいません。
何度も繰り返すことで体が柔らかくなり慣れてくるのでそのうち足先まで掴めるようになってきます。
この時呼吸は腹式呼吸を意識し、決して呼吸を止めないようにします。
前屈のポーズの体勢で30秒間キープすることを2セット行う程度で良いです。
犬のポーズ
四つん這いになり手と足を肩幅で開きます。
足と腕を伸ばし、ちょうど山のような形になるのが理想です。
足を後ろに下げてお尻を頂点とします。
この犬のポーズを20秒間キープしながら2セット行うと良いでしょう。
血流が促され終わる頃には体がポカポカしてきます。
三点倒立
少し難易度が上がります。
頭と腕とで三点を起点として倒立をしていきます。
腕の幅が広くても狭すぎてもバランスを崩してしまうため頭に腕がくっつき、2つの肘と頭でバランスを意識して倒立をしていきます。
倒立をすることで垂れ下がった臓器が元の位置に戻され血流の改善などの効果があります。
ピラミッドのポーズ
つま先を正面に向け足を肩幅よりも少し広めにひろげます。老手を腰に置き背筋を伸ばしながら両足の裏をしっかり床につけます。
背筋を真っ直ぐにしたまま息を吐きながら腰あたりから上半身を前に倒していき両足よりも内側に手を添えてお尻をもちあげます。
頭の重さをかんじながら両手を背中で組み直し天に向かって伸ばします。
ピラミッドの良な三角形を作ることで足の裏側の筋肉や体の末端の滞りやすいリンパの流れや血流を促進します。
またこのポージングをしながら深い呼吸ができることで体の疲れを取ることもでき自律神経も整います。
足と手のポーズ
両足を揃えて立ち、胸の前で合唱します。呼吸を腹式呼吸で整えておき、息を吸いながら両腕を上に伸ばして万歳をする様に状態を軽く反らせ天を見上げます。
その次に今度は息を吐きながら背筋を伸ばしたまま股関節からゆっくり状態を前の方に倒していきます。
お腹と太腿をぴったりくっつけ体を2つ折りにしたら膝の後ろでクロスして肘をつかみます。
このポーズは自律神経を整えておえストレスも解消します。また不眠症の改善や女性ホルモンのが減少することで起きる更年期障害の症状緩和にも効果的です。
まとめ
薄毛は体の不調がもたらす副作用です。ヨガにはこうした人の体の不調を正す作用があります。
特に呼吸法とストレッチ効果は髪の毛にも良いですし、さらにはお肌のターンオーバーにも良いものです。
すべてのポージングを無理にする必要はありません。
このうちの1つか2つをマスターするだけでもかなり効果的です。
しかし最初の頃はヨガスタジオなどでインストラクターの指導のもと正しい姿勢を学ぶことが怪我なく安全にヨガを行うために必要です。