髪の毛の状態は、全体の印象を大きく左右します。髪が健康でツヤやハリがあると、実際の年齢以上に若々しく見えるものです。
美しい髪を保つためには、サロンでスペシャルケアをしてもらうのも良いですが、毎日のヘアケアを丁寧に行うことがなにより大切です。
ここでは、基本のヘアケアについて、方法や押さえておくべき注意点などについて紹介します。
Contents
ヘアケアの基本!シャンプーは優しく低刺激なものを選ぶ
ハリやツヤのあるしっかりした髪を育てるためには、土台となる頭皮を清潔に保ち、良好な状態を維持することが大切です。そのため、シャンプーはヘアケアの基本といえます。
シャンプーはどうやって選ぶ?ポイントは洗浄成分
シャンプーを選ぶときは「安いから」「パッケージが好みだったから」などの理由で決めてはいけません。重要なのは、配合されている洗浄成分です。
市販のシャンプーの多くは、洗浄力の強い洗浄成分が配合されています。これは、すっきりした洗い上がりになるためです。
しかし、洗浄力が強すぎると、汚れだけでなく必要な皮脂まで落としてしまうことがあります。適度な皮脂は肌の水分が蒸発するのを防ぐために必要です。
シャンプーによって落としてしまうと、水分が蒸発して乾燥を招くことがあるため、良くありません。
乾燥した肌はバリア機能が低下してしまいます。些細な刺激でも荒れるようになるでしょう。これでは、頭皮が良好な状態を保つのは難しくなります。
シャンプーを選ぶときは、刺激が低く適度な洗浄力がある洗浄成分が配合されているものを選ぶことが大切です。
保湿成分が配合されているものなら、頭皮が潤い、さらに好ましいでしょう。
まちがった洗い方はNG!正しい方法をマスターしよう
髪を適当に洗っていると傷みにつながります。きれいな髪になるために、正しい方法でシャンプーするようにしましょう。
洗髪前には丁寧にブラッシングをします。髪の汚れやほこりがとりのぞかれ、もつれやからみがとれて洗いやすくなる効果があります。
ぬるま湯で予洗いをします。髪の表面を濡らすだでではなく、根元までしっかり洗いましょう。
大半の汚れが落ち、シャンプーの量が少なくても洗えるようになります。いくら低刺激のシャンプーでも、使う量が多いと刺激となります。
シャンプ―の量はなるべく少ないほうが望ましいです。
シャンプーを手にだしてよく泡立て、その泡で髪を包むようにして洗います。泡立ちがあまりよくないときは、お湯を少し足してみたり、洗顔ネットや泡立てポンプなどを使ったりするのがおすすめです。
洗い忘れがないように、耳の後ろや生え際などもふくめ丁寧に洗いましょう。
ぬるま湯でよくすすいで流します。すすぎ残しがあると荒れる原因になるので、隅々まで注意してよくすすぎましょう。
ドライヤーは上手く使えば髪の味方
洗髪したあとは、そのまま放置してはいけません。濡れた髪はキューティクルが開き、傷みやすい状態になっているからです。雑菌が繁殖してクサくなる可能性もあります。
洗った後の髪は、なるべく早くドライヤーを使って乾かしてしまいましょう。
ただし、間違った使い方をすると温風で傷むことがあり、注意が必要です。
ドライヤーはこうしてかける!
洗髪後のぐっしょり濡れた髪はタオルで包んで水気をしっかりとりましょう。ゴシゴシこするのは厳禁です。そっと包み込んで押さえつけ水分を吸わせます。
水気が落ちない程度になったら、ドライヤーをかけます。髪の量が多い人や長い人は、いくつかにブロッキングしてゴムやダッカールなどで留めておくとかけやすくなり、乾きも早くなります。
ドライヤーは髪から20センチ程度離してかけることが大切です。
また、小刻みに動かして温風が1か所にあたり続けないようにします。これは、髪が熱くなりすぎないようにするためです。
なお、たまに髪を手でバサバサさせながらドライヤーをかける人がいますが、これは乾かしたときに髪がボサボサになるのでよくありません。動かすのはドライヤーのほうにしましょう。
全体が8割がた乾いたら、冷風モードにして髪にあてるとキューティクルがきゅっと閉じて整い、ツヤがでやすくなります。
髪を保護して美しく!トリートメントでケア
髪の内側に栄養を与え、表面をコーティングして刺激から保護するのがトリートメントの役割です。
トリートメントには大きくアウトバスタイプとインバスタイプの2種類あり、効果が異なります。2つを併用すると良いでしょう。
インバストリートメントとは
お風呂場で髪を洗ったあとに塗布し、時間をおいて洗い流すタイプです。毛髪補修成分などが含まれ、髪の内部に浸透して傷んだ箇所を補修します。
髪を洗った直後のキューティクルが開いた状態のときに使うと浸透性が高まり効果的です。つるんとした手触りになるでしょう。
【正しい使い方】
髪を洗ったあと、ぎゅっとしぼって水を落とします。あまり濡れていると浸透を妨げるため、ある程度は水気を切りましょう。
手に適量をとり、傷みやすい毛先から髪の中間部分までを中心につけていきます。頭皮にはつけないように注意しましょう。肌荒れや毛穴づまりの原因となります。
あればタオルやキャップで髪を包み、10分ほどおいてからぬるま湯でしっかり洗い流します。洗い流しがあると荒れることがあるので要注意です。
アウトバストリートメントとは
お風呂から出たあとタオルドライした髪につけ、洗い流さずにそのままにするタイプです。なかには、濡れた髪ではなく乾いた髪専用のものもあるため、事前に確認しておきましょう。
アウトバストリートメントは髪の表面をくるみ、傷やダメージを補修したり外部刺激から保護したりする効果が期待できます。
髪が濡れた状態でつけても意味がないので、必ず水気を切ってから塗布するようにしましょう。
【正しい使い方】
髪をタオルドライして、しっかり水気をとりましょう。
手に適量をとり、傷みやすい毛先から中間部分までを中心として少しずつつけていきます。
あとで洗い流さないので、つけすぎに注意しましょう。あまりつけるとべったりと重くなります。頭皮にはつけないようにします。
ブラッシングでツヤを生む
適切な方法でブラッシングをすると、頭皮を適度に刺激するほか、地肌の皮脂が毛先まで届き、キューティクルも整うことで髪にツヤが生まれるなどの効果があります。
しかし、間違った方法でブラッシングすると髪も頭皮も傷めることがあるため、注意が必要です。
ブラッシングの仕方
髪を根元、中間部、毛先の3つのパートに分け、まず毛先部分からブラシをかけはじめます。毛先が梳かせたら中間部を、中間部が終わったら根元をかけましょう。
途中で引っかかったときは無理に引っ張らず、もつれをほぐします。
毛先から少しずつ梳かしていくのは、根元から一気にかけると途中で引っかかって切れたり傷んだりすることがあるためです。
ブラッシングはこれに注意!3つのポイント
ブラッシングは髪にツヤを与えるものですが、やりすぎは要注意です。
1日に何度もブラッシングすると、髪だけでなく頭皮にまで負担がかかる可能性があります。
朝のスタイリング時、シャンプー前、寝る前などにかけると良いでしょう。
ブラシを通すときは、力をいれないようにすることも大切です。力をいれてブラッシングすると、途中で引っかかったときに勢いでそのまま切ったり抜いたりしかねません。
また、頭皮を傷める可能性もあります。
髪が濡れているときにブラシを通すと、キューティクルが剥がれる恐れがあります。
基本的に、ブラシは乾いた髪に使うようにしましょう。濡れた髪を整えたいときは、目の粗いクシを使うことが望ましいです。
まとめ
シャンプーやブラッシングなど基本のヘアケアは、特に誰かに教わることもなく自己流でやってきたという人が多いでしょう。
しかし、間違った方法で続けているといつまで経ってもきれいな髪にはなりません。
ここで紹介した方法を参考に、いつものヘアケア方法を見直してみてはいかがでしょうか。