薄毛や抜け毛の悩みといえば、AGA（男性型脱毛症）をよく聞き、男性だけの悩みと思われがちです。
ですが、女性でも特有の「FAGA」に悩んでいる人が近年増加傾向にあります。
そこで今回は、FAGAになる原因や症状、薄毛や抜け毛の症状が出始めた際の治療方法や予防方法について解説していきます。
「最近抜け毛が増えてきた」「髪の毛の量が薄くなっている気がする」
そんなあなたの気づきが、FAGAを早く治せるかもしれませんので、是非参考にしてください！
Contents
FAGAとは？
まずはFAGAについて理解を深めましょう。何が原因で、どんな症状で引き起こされるのかを把握しておけば、対策も練りやすいです。
FAGAとは、Famale Androgeneticの略で、女性における男性型脱毛症と呼ばれています。その原因と主な症状を見ていきましょう。
FAGAの原因
FAGAのもっとも考えられる原因は、加齢によるホルモンの減少が考えられます。
髪の毛の成長には、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌が欠かせません。
エストロゲンには、髪の毛を成長させるだけでなく、体内でコラーゲンを生成。そのコラーゲンが髪の毛にコシや潤いを与える役割もあるのです。
しかし加齢によりエストロゲンの分泌量が低下し、相対的に男性ホルモンの分泌量が増え、男性型脱毛症と同じメカニズムでFAGAを引き起こしてしまいます。
加齢以外の原因では、ストレスや睡眠不足などで自律神経が乱れることにより、女性ホルモンの分泌も低下し、髪の毛に必要な栄養がいきわたらなくなることで起きます。
FAGAの症状
FAGAの症状は様々です。「髪が細くなってきて、短い毛が増えて伸びきらずに抜けてきた」など、「髪全体のボリューム感がなくなってきた。」など。
上記のような症状を感じれば、FAGAの疑いがあります。
男性のAGAのように、M字型に髪の毛が薄くなったり、一部だけ極端に毛が薄くなるということはありません。
FAGAの特徴は、全体的に髪の毛が薄くなる、抜け毛が増えてくる症状が多いので、薄毛の症状が頭髪全体に広がっていきます。
FAGAは早期の治療が大切
上記で解説したFAGAの症状に感じたら、早期の治療をおすすめします。
FAGAは進行性で、最初はそれほど気にならなかった薄毛・抜け毛症状も、徐々にひどくなっていくのが特徴的です。
なので、原因と症状を把握したうえで自分い心当たりがある場合は、FAGAの治療に望むことを決断しておきましょう。
では、FAGAを治療するにはどのような方法があるのでしょうか？
次の項で詳しく解説していきます。
FAGAを治すためにはどうすればいいの？
FAGAを治すための方法は、大きく分けて2つあります。それは「生活習慣の改善」と、「薬による治療」です。
FAGAの原因は加齢や生活習慣の乱れなどによる女性ホルモンの分泌量低下によって引き起こされます。
なので、その原因によってしっかり対処すれば、完治は難しいかもしれませんが、FAGAの進行を抑制できたり、発毛促進できたりしますので、是非参考にしてください。
生活習慣の改善
一つ目の治療方法として上げられるのが、生活習慣の改善です。
偏った食生活や睡眠不足、過度なストレスなどは、自律神経の乱れから起きる女性ホルモンの低下に繋がります。
髪の毛の成長に影響する成長ホルモンは、睡眠中に最も分泌量が多いです。
なのでFAGAの進行を抑制するためにはまずは十分な睡眠と休息が重要です。
また、血行不良を起こすタバコや、肝臓に負担をかける飲酒の習慣は、髪の毛の成長にも悪影響を与えてしまうので、できればやめた方が良いでしょう。
やめるのは難しい方は、タバコや飲酒によって失われるビタミンやタンパク質を補うために、サプリメントを摂取するといいでしょう。
薬による治療
加齢によるFAGAの発症で、生活習慣がよくても進行してしまう場合があります。
また、FAGAが進行している状態では、生活習慣の改善では効果が薄い場合も。
ですがまだ治療方法はあります。薬の服用を行えば、FAGAをしっかり治すことができるのです。
皮膚科や頭髪専門クリニックでは、FAGAの進行を抑制するための治療薬や、発毛を促進する治療薬まで幅広く処方しています。
自分の症状に合わせてFAGA治療ができるので、抜け毛・薄毛の症状に気づき始めた方は、まずはクリニックでカウンセリングから受けてみるといいでしょう。
FAGAを防ぐためにはどうすればいいの？
ではまだ薄毛や抜け毛の症状はないけれど、「FAGAになりたくない！」という方のために、今日からできる予防策をご紹介していきます。
予防策は大きく分けて2つあり、「規則正しい生活習慣」と「更年期症状の緩和治療」です。
原因が分かっているので、それに対して適切な宅策をとればFAGAで悩むこともなくなり、女性として命のようなものでもある美しい髪の毛を守ることができます！
規則正しい生活習慣
FAGAの原因として、睡眠不足や偏った食生活などによる自律神経の乱れということをここまで解説してきました。
ですので、若い間から規則正しい生活習慣を心掛けておけば、FAGAを発症するリスクを軽減することができます。
十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事、適度にストレスを発散するなどが大切で、これは髪の毛を守るだけでなく、身体の健康を保つうえでも大切なことです。
しかし現代、女性でも活躍している社会情勢ですので、なかなか難しい方も多いのも事実です。
加齢などが原因では、生活習慣がいくら良くてもFAGAにかかるリスクは若年層よりも高いです。
そのような場合でも予防策はありますので下記で解説していきます。
更年期症状の緩和治療
更年期に起きる女性の様々な症状は、FAGAを含め誰にでも起こり得るものです。
辛抱強く待てば症状は治まることもあるのですが、やはり辛いことの方が多いですよね。
そこでレディースクリニックなどで、漢方薬の服用や、ホルモン補充療法などを受けることによって、事前にFAGAを防ぐことができます。
これらの治療を受けることによって、FAGAだけでなく、更年期に悩まされる症状の予防、緩和は可能です。
どうしてもFAGAになりたくない、少し頭髪が薄い気がするという方は是非クリニックに足を運ぶことをおすすめします！
AGA(男性型脱毛症）との違いは？
男性特有の脱毛症であるAGA(男性型脱毛症）は、悪玉男性ホルモンの分泌によりヘアサイクルが乱れ、薄毛や抜け毛などの症状を引き起こすのが特徴的です。
原因の観点から見てみると、女性特有の脱毛症であるFAGAと遜色変わりないのが事実ですがAGAとFAGAにはある違いがあるのです。
それは、症状の現れ方です。
上記でも解説したようにAGAは、頭のてっぺんから生え際にかけて薄毛になったり、M字型に抜け毛や薄毛が生じたり目立ちやすいのが特徴的です。
対してFAGAは全体的に薄毛や抜け毛が広がっていくので、ぱっと見た感じではなかなかわかりづらいです。
男性のように、目立ちやすい薄毛になるわけではありませんので、頭に入れておきましょう。
薄毛や抜け毛の症状に気づいたらFAGAを疑うべし！
いかがでしたでしょうか？この記事では女性特有の脱毛症であるFAGAについて解説してきました。
FAGAは加齢や生活習慣の乱れによって引き起こされる脱毛症ですので、症状を感じ始めたら早期に治療することが大切です。
主な治療方法は、生活習慣の改善や薬での治療が一般的ですが、発毛促進などの効果を期待するのであれば、専門クリニックでの治療がおすすめです。
原因と症状、対処法をしっかり把握して、美しい髪の毛を守っていきましょう！
