毎日の身だしなみの際に「髪の毛のハリコシが無くなってきたかも?」「全体的にボリュームダウンしている気がする」など感じてはいませんか?
もしそのように感じているとすれば、それは女性薄毛のサインかもしれません。
少し前までは「薄毛は男性の悩み」と考えられてきましたが、近年では女性の方でも薄毛に悩む方が急増しています。
しかしデリケートな事でもあるが故に、そのように感じた場合どうしたら良いのか分かりませんよね。
なので今回はそのような悩みにお応えすべく、女性の薄毛のタイプと対策をご紹介致しますので是非参考にしてみて下さいね!
薄毛のタイプは5種類
一言に薄毛と言っても症状によってタイプ分けを行うと、5種類に分かれます。
タイプ1: 分娩後脱毛症
タイプ2: 瀰漫性(びまんせい)脱毛症
タイプ3: 脂漏性脱毛症
タイプ4: 粃糠性(ひこうせい)脱毛症
タイプ5: 牽引性(けんいんせい)脱毛症
これらはどんな症状なのか、そしてどんな対策を行えば改善していくのか、これから一つ一つ丁寧にご説明していきますので、是非自身に近いタイプを調べてみてくださいね!
Contents
タイプ1: 分娩後脱毛症
お子さんがいらっしゃる方はすぐにピンとくるかもしれませんが、こちらのタイプは妊娠や出産による女性ホルモンの乱れが原因となって引き起こる脱毛症を指します。
妊娠中に活発になり増加した女性ホルモンである「エストロゲン」が出産後、急激に減少するために起きる症状です。
出産後に髪がよく抜け落ちる症状もこれに当たり、驚く方もいらっしゃいますが半年〜1年ほどで落ち着くと言われているので、あまり心配は要らないことが多いです。
分娩後脱毛症の対策ポイント
先程もお話した通り、大抵の方が約半年〜1年程度で自然回復することが多いです。
しかし、その回復スピードは個人差が大きく関わってくるので、回復を実感する時期は人それぞれです。
そして産後は生活も一変し、慣れない育児で寝不足続きになる場合があるので、ストレスなどが重なると「円形脱毛症」なども併発してしまう可能性があります。
なので、ストレスを感じている場合には十分に注意が必要です。
ですが、分娩後脱毛症は他の脱毛症とは違い、基本的には自然回復することがほとんどなので何か特別な対策を取る必要はありません。
不安に感じることもあるかと思いますが、あまり深く考えすぎず自然回復を前提にしていくと良いでしょう。
タイプ2: 瀰漫性(びまんせい)脱毛症
この脱毛症の特徴は、特定箇所が薄くなるわけではなく、頭部全体が薄くなる症状を指します。
つまりは、円形脱毛症や男性型脱毛症のように一部分がハッキリと薄くなるなどの症状ではなく、頭部全体・毛髪全体のボリュームが減る症状なのでなかなか自覚しづらく気がつきにくいです。
原因は様々ですが30代後半〜中年以降の女性に多く、病気やストレス、過度なダイエットによるホルモンバランスの乱れなどから起こる可能性があります。
瀰漫性脱毛症の対策ポイント
毛髪全体のボリュームが減ると言った特徴があるこちらの脱毛症ですが、基本的に自然回復することはありません。
なので、しっかりと原因を突き止めることが解決へと繋がっていきます。
原因解決することにより回復が可能とされている脱毛症でもあるので、専門家に相談し的確なアドバイスを元に治療を開始することが何よりも大切となってきます。
なかなか初期段階で気がつくのは難しいという特徴がありますが、少しでもいつものようにスタイリングが出来なかったなどの際は、頭部全体の毛量をチェックすることですぐに気が付くことができるかもしれません。
タイプ3: 脂漏性脱毛症
こちらは皮脂の過剰分泌が原因で頭皮の炎症が起き、脱毛症状を引き起こすことを指します。
主に乱れた食生活や自身に合っていない洗浄力の高いシャンプー剤の連続使用、洗髪時に繰り返されるすすぎ残しなどが原因となりやすいです。
皮脂は保湿するだけでなく皮膚を保護する役割も担っていますが、過剰分泌してしまうことにより毛孔の根本部分も皮脂に漬かり、毛母細胞にダメージを与えてしまいます。
そして結果、炎症を起こし脂漏性脱毛症へとなってしまうのです。
これらが更に悪化すると脂漏性湿疹をも引き起こす場合があるので注意が必要です。
脂漏性脱毛症の対策ポイント
こちらの症状が疑われる場合には、まず食生活の見直しから始めましょう。
高カロリーな食事や高脂質な食事はほどほどにするよう心がけ、バランスの良い食事を摂るようにしてください。
それでもなかなか改善が見られず更に症状が悪化した場合には、脂漏性湿疹をも引き起こし痒みや赤み、そしてフケの様なものを伴ってしまいます。
そのような状態にならない為にも脂漏性脱毛症が疑われる場合には食事の改善や早めに専門機関に相談することをおすすめします。
タイプ4: 粃糠性(ひこうせい)脱毛症
頭皮環境の悪化が原因となり、大量のフケが出ている場合に引き起こしやすい脱毛症です。
この症状の特徴はなんといっても大量のフケで、それらは大きなフケではなく細かい粉のようなフケの場合が多いです。
そしてそのフケが毛孔を塞いだり、頭皮の雑菌を繁殖させたりすることで炎症を招き脱毛症状へと繋がっていきます。
ちなみに頭皮の一部分で起きるというよりは、頭皮全体で症状が進行していくことが多いようです。
粃糠性脱毛症の対策ポイント
何も対策せずそのまま放置を続けると更に症状が悪化してしまいます。
そして頭皮環境がますます悪くなり抜け毛などのトラブルが続いてしまいます。
大量のフケが発生することから見た目にも影響するので、自己判断を続けるのではなく早めに専門機関に相談するようにしましょう。
生活習慣の見直しや、アミノ酸系シャンプーの使用で優しく頭皮を洗うことで解決する場合もあります。
タイプ5: 牽引性(けんいんせい)脱毛症
牽引性脱毛症と聞くと何だか難しいイメージに感じがちですが、髪の長い女性なら感じたことがあるかもしれません。
これは主にアップヘアをする方に起こる脱毛症です。仕事や日常生活で毎日アップヘアをする際に、ポニーテールなどのように過度に引っ張られて結んだ状態が続くことによって抜け毛が引き起こる症状を指します。
牽引性脱毛症の対策ポイント
これらの原因は、過度に引っ張られた状態が長期間続くことで起きるので、基本的には頭皮に負担がかからないヘアスタイルにすることで改善することができます。
更に回復を早めたい場合には、頭皮マッサージで血行を良くしてみるのもおすすめですよ!
まとめ
今回は女性の薄毛のタイプと対策をタイプ別にご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか?
それぞれ特徴はありましたが、基本的に規則正しい生活やバランスの取れた食事、そして睡眠やストレス解消など健康に良いことが薄毛にも良いとされていることがお分かり頂けたかと思います。
頭部なので自身で確認することが難しい場合もあるかと思いますが、何事も自己判断をし続けるのではなく、原因が分からない場合や改善が見られない場合はすぐに医師や専門機関に相談するようにしましょう。
そうすることで早期発見に繋がり、的確なアドバイスを元に治療を行っていけるはずです。無理せず、すぐ受診することを検討してみてくださいね!