家族の中に髪が薄い人がいると、いつか自分もそうなるのではないかと思ってしまうでしょう。
髪も体の一部であり、特性を両親から受け継ぐ部分があります。
薄毛という特性も遺伝情報として伝わっていくかどうかが、家族と自分の薄毛のポイントになるのです。
遺伝と薄毛
髪の質は、両親に似ていたりするものです。
髪の色なども、遺伝してくるのは誰でも想像がつくでしょう。
日本人が、両親が黒髪なのにも関わらず、金髪で生まれることはほぼありません。
0ではなく何かしらの原因を抱えている場合もありますが、非常に低い確率となるのは間違いありません。
多くの人はこれが遺伝であることを知っているはずです。
家族の中に薄毛の人がいると、これも遺伝するのではと大半の人が考えています。
男性の薄毛の場合、薄毛の体質を持っているかどうかは、将来的に大きな原因につながるからです。
これは遺伝的な部分であり、認識としても正しいものと言って良いでしょう。
しかし、女性の場合には、同じような原因で薄毛にはなりにくいと考えられています。
男性の薄毛は男性ホルモンと酵素の反応によって生まれてくる物質によって薄毛になる可能性が高いからです。
これを男性型脱毛症AGAと呼びますが、女性では非常に起こりにくい薄毛のパターンになります。
女性の薄毛の場合には、生活習慣などが関わりやすく、遺伝的な要因とのつながりが薄いのです。
しかし、遺伝の可能性が全てゼロであると言えるわけではありません。
気が付かない部分で、遺伝で影響を受けている可能性も出てくるからです。
特に関係ないと思っている部分で入れんの影響を受けていると、思わぬ結果に繋がることが出てきます。
環境から作られていく行動やリズム
親が自分の子供を見て、行動が似ていると思うのは珍しい話ではありません。
逆に子供が親を見て、自分とそっくりだと思う時もあるでしょう。
これは行動するパターンが、それぞれ似ているからです。
遺伝的なものとして行動のパターンが似ている場合もありますし、生活環境が似たような状態を作り出すケースも少なくありません。
例えば日本人特有の行動パターンと呼ばれるようなものは、遺伝的な情報に左右されているものが出てきます。
しかし、それだけではありません。
朝早く起きる家族の子供は、必然的に早起きのリズムになるでしょう。
どうしても深夜に帰宅するような両親の元で育つと、それが習慣化して身についていきます。
なかなか寝付けなかったりするというのも、このような生活環境が背景に見え隠れする場合があるのです。
遺伝が直接関係があるものではありませんが、行動が薄毛につながる可能性を持っています。
食生活にも影響が見えてきます。
一般的な家庭で食べられているような食事ではなく、あまりにも忙しくて子供の頃からファストフードばかり食べてるような家庭もあるでしょう。
親が偏食で、ファストフードなどに頼るといった例も出てきました。
このような家庭環境で育つと、親が栄養のバランスを崩すだけではなく、子供にも栄養のバランスの影響が出てきます。
親が髪が薄くなってきたと思ってきたような年よりも前に、子供達が薄毛に悩むといったケースもあるのです。
ライフスタイルというものは、兄弟などにも現れます。
親が薄毛だからといって遺伝と考えるのではなく、自分の生活環境を見直してみるのが良いでしょう。
ホルモンバランスの影響で薄毛になる
女性の場合には、遺伝よりもホルモンバランスによって薄毛になる可能性が高まります。
髪の成長には、女性ホルモンであるエストロゲンが関わっているからです。
エストロゲンが減少すると、髪の成長が弱まるため、力のない髪が生み出されるようになり、地肌が見えてしまうことで薄毛に見えます。
エストロゲン自体が減少するという問題もありますし、必然的に男性ホルモンのバランスが偏るという問題も出てくるのです。
これにより女性でも男性のような薄毛の症状が現れるケースもあるため、バランスの維持がとても重要になります。
女性ホルモンのバランスが偏ってしまう原因も色々とあります。
先天的な部分で影響を受けるケースもないわけではありませんが、間違った方法によるダイエットなどにより変化してしまうことが多々見られるのです。
特に若い女性の場合には、大きな影響を受けてしまいます。
食事制限で痩せようと思うことは間違った方向性ではありませんが、栄養のバランスが取れるようにコントロールしなければいけません。
その上でカロリーが消費できる体質を作り上げていかなければ、負担がどんどん増えてしまうのです。
このような状態をもたらさないように、正しい生活を送ると共に、栄養不足になるような状態を避けるべきでしょう。
このような状態は家族とあまり関係ありません。
このような条件で薄くなった場合には、遺伝も全く関係ないため心配する必要はないのです。
ストレス耐性は遺伝する
家族がストレスによって髪が薄くなった場合、ここには遺伝の問題で注意しなければいけない部分が出てきます。
それがストレス耐性です。
この部分は研究が進んでおり、固体の持つストレス耐性は、子に遺伝することが分かっています。
ストレス耐性が高ければ、少々のことでは影響を受けずに済みますが、低ければ早い段階で影響が出てくることになるでしょう。
両親がストレスによって円形脱毛症などになった場合、同じような影響で自分にも出てくる可能性が出てくるのです。
人間の体はストレスがかかると、危険な状態に陥ると考えます。
生命維持をしなければならないと判断します。
これが様々な部分に影響を与えますが、その一つとして円形脱毛症が起きるのではないかと考えられているのです。
ストレスがかかることにより、血管を収縮させる問題もあります。
命をつないでいくためには、内臓器官を維持しなければいけません。
そのためには血液が必要となるため、優先的に流します。
末端である手足が頭皮などは、命にはあまり関係が薄いため、毛細血管を収縮させてしまうのです。
血管が収縮すれば、適切な栄養が運ばれてきません。
血液には熱が伝わってくるため、冷え性になりやすいというのもストレスが原因の場合があります。
このようにストレスが掛かるだけでも、髪を育てるための栄養が送られてこなくなり、薄毛になる可能性が出てくるのです。
ストレスだけでは遺伝の可能性は考えにくい部分ですが、ストレス耐性という部分まで目を広げていくと、遺伝である可能性が見えてくるでしょう。
ストレスのように間接的な部分で影響が出てくる可能性もあるのです。
家族が薄毛だったとした場合には、自分にも発生する可能性を考えなければいけません。
その上で様々な対策をしていくのがポイントです。
まとめ
家族が薄いと自分もなるかどうかは、はっきりとしているわけではありません。
だからといってならないというわけでもないのです。
遺伝にはまだまだわかっていない部分も多く、どのように影響が出てくるか分かりません。
遺伝情報のすべてが解明されているわけではなく、ただのノイズと呼ばれているような部分も存在します。
これが他にも影響を与えるかどうかも研究が進んでいますが、まだまだ人間には理解できていない部分が多いと言えるでしょう。
だからこそ、家族に薄い人がいるだけだと単純に思わずに、食事などを含め、運動をするなど日々の生活リズムを整え対策をしていくことが必要となります。