人間の体にとってストレスは、プラスに働くこともありマイナスに働くこともあります。
ストレス自体が全て悪いわけではありませんが、健康のためにも薄毛予防にも対策を考えていかなければいけません。
発散できるのであれば、そこまで難しい問題ではなくなるため、どのように対処したらいいのか考えておく必要があります。
ストレスとは
現代はストレス社会と呼ばれるようになり、言葉としても日常的に使われるようになりました。
ストレスがかかるといった使い方をしていますが、実際に目に見えるものではありません。
元々物理的なことで使われる言葉であり、外側からかかる力を意味しています。
例えば橋は上に車が走ることを前提としており、この力に耐えるために下から上へストレスをかけておくのです。
この力の反発によって、壊れずに済むと言えるでしょう。
一般的に使われているストレスという言葉は、医学的な用語です。
人間の体に外からかかる力を意味しており、これに反応する状態といえます。
体の反応だけではなく精神的な部分での反応も含まれているのが大きな特徴になるでしょう。
この外から刺激を与えているのをストレッサーと呼ぶのも特徴です。
現在のストレスという言葉の使い方からすると、体に起こる反応とストレッサーを含めて呼んでいると言えます。
ストレスと反応
人間の体はストレッサーから力を受けると、様々な反応を示します。
ストレス反応と呼ばれますが、人それぞれ感受性が異なり、同じストレスでも反応は差が出てくるのです。
これは個人差があるだけではなく、遺伝の影響も受けることが分かってきました。
ストレスに反応しても適切に対処できる状態であれば、マイナスの影響を受けません。
これを反発力に変えて行動する人も出てくるでしょう。
ですが、耐えられる領域を超えてしまうと、心理的な反応や身体的な反応を起こします。
これが行動の変化を与えることとなり、やがて病気に変化する時期もやってくるのです。
その間にストレスを発散できてしまえば、大きな問題にはならないのが大半と言えます。
しかし、誰もが同じように発散できたりするわけではありません。
ストレスの正体と体への影響
そもそもストレスとは何かという問題があるでしょう。
ストレッサーの存在は人によって異なります。
自分が不快に感じたりするようなものがストレスのもとです。
例えば黒板をひっかくような音が苦手な人は、聞かされている間にストレスに感じるでしょう。
しかし、何とも思わない人にとっては、ストレスになりません。
この仕組みは、ストレスを受けると体の中である種のの物質が作られ反応を起こすからです。
これが反応に繋がっていくわけですが、ストレッサーにも種類がたくさん存在します。
温度変化が不快に感じる人や、騒音、化学物質、人間関係など非常に多くの要因が絡んでくるのです。
人間の体はストレスを受けると、免疫力が低下したり循環器系の能力が落ちたりしていきます。
ストレスがかかっている状態は、体にとって非常に不都合であり、命にも関わる問題と判断するのです。
当然長く続いてしまっては、危険な状態に陥ります。
この時に生命維持ができるように体は対処して行くのです。
その反応の一つが、血管の収縮です。
末端に血液を送らないように収縮させ、体の中央部である内臓器官などに血液を集中させます。
末端部分は、生命活動に絶対に必須とは言えないため、必要な部分を優先的に守るように変化するのです。
当然、血液が送りにくくなるため、血圧も高くなっていきます。
ストレスがかかっているような時間帯は、急激に上昇したりすることも見られるのです。
勘違いされる点もありますが、ストレスがかかると鬱になりやすい可能性が出てきます。
しかし、ストレスだけが原因なのではなく、誰にでも起こる可能性があるのは見逃してはいけません。
勘違いしてしまうと大きな失敗につながると考えておきましょう。
ストレスと薄毛の関係
ストレスによって血液が送りにくくなるというのが、薄毛と大きな関係があるポイントです。
そもそも人間の体は、血液が送られてこなければ、維持していくことができません。
血液には酸素を始め、様々な栄養素が含まれています。
この栄養素を使って体を維持しているため、必要不可欠であるのは間違いありません。
さらに不要となった物質を運び去ってくれるのも、血液の大事な役割です。
これがうまくいかなくなるのですから、健康状態が悪化するのはすぐに分かるでしょう。
髪は人間の体の一部で、頭皮の中にある毛母細胞が細胞分裂をして生み出していきます。
この時に必要なのは様々な栄養素です。
栄養がなければ、体は成長できません。
髪も変わらない事実です。
ストレスによって血液の流れが悪くなっていけば、髪はだんだんと成長できなくなります。
あるだけの栄養を使って成長を進めていくため、力のない髪が生えるようになるのです。
髪のボリュームが全体的に失われ、薄く見えるような状態が出来上がる原因につながります。
びまん性脱毛症は、年齢とともに減少していく女性ホルモンの影響で起こるとされていますが、栄養が足りなくなれば同じように髪は衰退していくのです。
これがストレスと薄毛の関係で、発散させることによって予防になるのが分かります。
健康という面を考えても、体の負担が増大するストレスは発散させて行かなければいけません。
ストレスの対処と発散
ストレスに対する特効薬は、現在のところを見つかっていません。
まだ分からないことが多くあるのも、反応は複雑で一定ではないからです。
特定の反応だけを抑える薬は出てきていますが、それで解決する問題ではありません。
重要なことはストレスをためないようにしながら、日々の生活の中で少しずつ減らすことです。
手軽にできる方法として運動があります。
体を動かすとストレスが発散できるのは誰でも知ってるところでしょう。
これは、交感神経と副交感神経の関係にひも付きます。
ストレスがかかっている状態は交感神経が優位に立ち、イライラしたり眠れない日々が続くものです。
体を動かし疲れが溜まってくると、体は休めるために眠りを求めるようになります。
余計なことを考えずリラックスも出来るように変わっていきますが、この状況は副交感神経が優位に立つのです。
このバランスをとるために体を動かすのは、とてもを有効な方法となるでしょう。
自然とストレスを発散しつつ、睡眠のバランスも高められます。
ストレスの原因を排除するのが一番ですが、実際に簡単なわけではありません。
もやもやとした時間を過ごすのであれば、一体何が問題だったのか紙などに書き出してみるのも方法です。
冷静に振り返ってみると、いったい何が原因でどのような対処をすればいいのかが見えてきます。
冷静に客観視できるようになり、ストレス自体も吐き出せるようになるでしょう。
誰かに聞いてもらうのと同じ状態が出来上がります。
それでもイライラしてストレスを感じるようであれば、この紙をビリビリに破いてみるのがポイントです。
人間には破壊衝動があったりしますが、これもストレスの発散として行われてきたものといえます。
ストレスの原因を書いた紙を破くのですから、精神的にもかなりすっきりするでしょう。
まとめ
ストレスが溜まっている状態は、血管を萎縮させ、健康にも大きな影響を与えます。
できるだけ早期の段階から対処していくのが大切で、薄毛予防としても重要になるでしょう。
じわじわと身体を侵食していくのがストレスとなるため、普段の生活から気をつけて行かなければいけません。