女性の薄毛

これって薄毛?知っておきたい女性の髪の寿命

「最近抜け毛が多くなってきた…」

「髪の毛全体のボリュームが下がってきた気がする」

こんな悩みを抱えているそこのあなた。薄毛が進行しているのではないか心配している女性の方も少なくないのでしょうか?

ですがまだ薄毛と決めつけるのは早いです。実は髪の毛には寿命があって、もしかするとその寿命によって抜け毛が発生している可能性もあります。

そこでこの記事では髪の毛の寿命について解説していきますので、自分が薄毛ではないかと疑問に思っている方は是非ご覧になってください!

ヘアーサイクル

1本の髪の毛は生まれたときから死ぬ時まで同じものが成長を続けているわけではありません。

つまり毛には毛母で細胞分裂を繰り返している成長期、成長を止め退縮していく退行期、成長を休止して毛が脱毛する休止期の3つがあって、毛は一定の寿命をもって生え変わってきます。

この周期をヘアーサイクル(毛周期)と呼びます。

ヘアーサイクルの周期

毛は絶えず新旧交代を繰り返しています。成長期の髪の毛の長さは3~6年、まつ毛で100日~150日と、長い毛ほど周期が長い、休止期の毛は、新しい毛の成長を待たずに抜けることも多いです。

成長期毛と休止期毛

美容院で髪をカットした後、しばらくすると毛の長さが不揃いになってくるのは、休止期に入って伸びない毛があるからであります。

成長期毛や休止期毛の割合は身体の部位により異なります。頭髪は8割が成長期毛であるのに対し、眉毛は1割でしかありません。

ところで人間では、一つ一つの毛のヘアーサイクルが少しずつずれています。このため1本体が休止期にはいる時期がまちまちですので、脱毛が目立ちません。

しかし動物の場合は身体の大部分の毛が同じ周期で、ヘアーサイクルを繰り返しています。

そのため全身の毛が同時に抜け変わります。「毛変わり」が起こってくるということです。

人間では「毛変わり」がありません。そのため、秋口の脱毛は「毛変わり」によるものとは言えません。

自然脱毛と毛の再生

自然脱毛の経過は、まず毛髄質と毛乳頭との間に気泡ができてきます。それで毛球と毛乳頭との固着力が弱くなってきます。

こうなった毛は、毛乳頭からはなれて、上方に移動していきます。そうして毛包の中にしばらくとどまっています。

このときの毛根部はほうき状になっていて、色素も減少しています。

その時は毛乳頭も平になっています。数か月の休止期に置いて新しい毛が生えてきます。

これが自然の交代ですが、病気で抜けた毛の再生は、より早く6~10週間であり、無理に抜いた毛は短期間で生えてきます。

毛乳頭が残って成長期にあるので当然のことです。

頭髪の脱毛数

自然に休止期に入った毛は、新しい毛の成長を待たずにブラッシングすると容易に抜けてくることも多いです。

それは生理現象であって、心配することはありません。しかしそれには限度があります。

そこで1日の自然の脱毛数を知っておくことが大切です。

頭髪の脱毛数は、年齢によって違っていますが、20~30歳代で1日90本といわれ、それが50~60歳代になると、1日150本に増えてきます。

そのため老人になると、自然に頭髪は薄くなってきます。

また女性長い毛では、脱毛数とともに、脱毛の長さが問題になってきます。

脱毛の3分の2では15㎝以上の長さのものであることが普通で、それより短い毛が多い時は、脱毛数に変わりがなくても、病的な脱毛と考える必要があります。

毛の成長期

毛の成長期は身体の部位によって違っています。その期間が長いものほど毛は長くなっています。

つまり長毛は成長期の長いものです。頭髪の成長期は3~6年の長い期間であり、身体のうちで最も長い、しかも女性の方が男性に比べて長い成長期を持っています。

また生え際の毛の成長期は短く4~9か月です。終止期は短くて数か月です。しかし無理に抜いた毛は、もっと短い期間で再生してきます。

そのため毛を抜くと、伸びが速いと一般に言われています。逆に成長期が短いものは短毛です。

これは眉毛、まつ毛などをいっていて、まつ毛の成長期は100~150日にすぎません。四股や股間の毛では成長期と休止期のが相半ばして、同じくらいの数か月間です。

そうしていろいろな病的な原因で毛が急激に休止期に入ったときに脱毛症になり、それが覗かれると、いつとなしに生えてくるのはこのためです。

毛の発育

頭髪は1日に0.2~0.5mm、口ひげは0.4mmずつ伸びていく、1日で昼が夜より、季節的には春夏が秋冬より早く伸びます。

年齢から見ると、16~24歳の女性が最も早く、65歳以上になると、特に緩慢になってきます。

毛を切っても伸びる速さは同じでありますが、毛そのものは固く、太くなっています。そのために目立つので、毛を切ると多くなると一般に言われています。

毛を剃ったときでも同じでありますが、毛そのものの数が増えるだのではなくて、毛の太さが増してくるのです。

毛を切った後は、その先から伸びて来るのではなくて、毛乳頭で作られた新しい毛の細胞のために、その先の毛が突き上げられてくるのが毛の伸びであります。

髪の寿命を伸ばす方法

上記で歳をとるにつれて抜け毛の本数が増えてくると解説してきましたが、女性で薄毛を防ぎたい方はさぞ寿命を伸ばしたいと思います。

そこで髪の寿命を少しでも伸ばす方法を解説していきます。

栄養バランスの良い食事を摂取

髪の毛に必要な栄養素はタンパク質やビタミン、ミネラルなどたくさん必要となります。

これらの栄養素が不足すると、髪の毛の生育に悪影響を及ぼし、十分に成長できないまま休止期毛に入ってしまいます。

なので髪の寿命を増やすためには、栄養バランスのいい食事を取って毎日規則正しい食生活を送ることが大切です。

良質な睡眠をとる

睡眠は髪の毛の成長にとって大切なことです。髪の毛の成長を促す成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。

なので睡眠不足だと十分にホルモンが分泌されなくなってしまいますので、十分な睡眠をとる必要があります。

さらにただ長い時間睡眠をとるだけでなくて、質の高い睡眠をとることが大切ですので、毎日決まった時間に寝て決まった時間に起きるということを心がけましょう。

適度な運動で血行促進

食事で取った栄養素は血液によって頭皮に運ばれますので、血行が悪いと栄養が不足してしまい、寿命を短くしてしまう可能性がありますので、血行を促進することが大切です。

日々適度な運動をして血行を促進し、栄養素をしっかり毛根に行き届かせ、髪の毛の成長をしっかり促すことが大切です。

ランニングや筋トレや趣味のスポーツなど、無理なく楽しめる程度に習慣づけていきましょう。

抜け毛が多すぎる場合はクリニックへ相談

いかがでしたでしょうか?この記事では髪の毛の寿命について解説してきました。

日々抜け毛があるのは髪の毛の寿命が来たということで、一般的に100本程度/日ではそこまで心配する必要はありません。それは自然脱毛だからです。

ですが1日100本を超える、急に抜け毛の量が急増したという場合は何らかの脱毛症の症状かもしれませんので、早めに専門クリニックへ相談することをおすすめします。

頭髪治療専門クリニックでは、カウンセリングを無料で実施していることが多いですので、まずは相談がてらに来院することをおすすめします。

自分に合った治療方法と薄毛の原因を調べてくれますので、抜け毛を抑制しましょう!