ヘアケア

こんな場合は受診を!病院に行くべき女性の薄毛の症状は?

薄毛や抜け毛は、不規則な食生活や生活習慣、ストレスや睡眠不足、また頭皮に合わないシャンプーを使うなどさまざまな原因により起こると言われていますが、実はすぐに専門の病院で受診が必要な、重大な女性の薄毛の症状があることをご存知でしょうか。

そこで今回は、女性が注意すべき治療が必要な薄毛の症状について詳しく見ていきたいと思います。

女性が注意が必要な抜け毛や薄毛の症状とは?

以下では、病院での受診をおすすめしたい女性の薄毛の症状について詳しく見ていきたいと思います。

・びまん性脱毛症
びまん性脱毛症の大きな特徴としては、抜け毛が増えて頭部全体の髪が薄くなってしまい、分け目が薄くなり頭皮が透けて見えるようになることや、髪が細くなりボリュームダウンすることなどが挙げられます。

主に加齢が原因で発症すると言われており、女性ホルモンの分泌量が急激に減少し、ホルモンバランスが崩れやすくなる30代後半ぐらいから発症する女性が多いとされています。

またストレスによる自律神経の乱れにより頭皮の血流が悪くなったり、不規則な食生活より髪の成長に必要な栄養素が不足したりすることでも起こりやすくなります。

・脂漏性皮膚炎
抜け毛が増える他にも、頭皮が赤く炎症を起こしている場合やフケが多く出る場合には、脂漏性(しろうせい)皮膚炎である可能性があります。

脂漏性皮膚炎は、汗や細菌、マラセチアというカビやビタミン不足などにより引き起こされます。

特に頭皮などの皮脂の分泌量が多い部分に発症し、赤みやかゆみなどの症状が起こります。

ごく初期であれば、食生活の見直しなどやシャンプーをこまめに行うことで症状を抑えることが可能となっています。

ただし湿疹ができたり、抜け毛が急激に増えるなど重症化した場合には、やはり一度病院を受診した方がいいでしょう。

・甲状腺機能低下症、橋本病
甲状腺ホルモンが低下することで全身の代謝機能が低下し、体にさまざまな不調が表れるのが甲状腺機能低下症です。

女性がかかりやすい病気であり、髪の他にもまゆ毛なども抜けてしまうことがあります。

甲状腺ホルモンは首にある甲状腺という小さな器官から分泌されており、新陳代謝の促進や髪の成長などにも大きく関わっています。

しかし甲状腺ホルモンの分泌量が減少すると、ヘアサイクルに乱れが起き、抜け毛や薄毛の症状が起こります。

一方で橋本病は、甲状腺が炎症によって腫れるという症状が起きますが、発症しても自覚症状のない方も多いと言われているため、くれぐれも注意が必要です。

甲状腺機能低下症や橋本病が原因による抜け毛や薄毛は、これらの病気を治療することで改善させることが可能となっています。

また発症する前に首が腫れてくることがあるため、抜け毛などの症状がなくても首の腫れなどに気がついた場合は、念のために病院を受診することをおすすめします。

・女性男性型脱毛症(FAGA)
女性男性型脱毛症は、加齢などによる女性ホルモンの分泌量の減少に伴い、男性ホルモンが過剰分泌されホルモンバランスが崩れることで引き起こされる症状です。

その特徴としては、髪が細くなり頭頂部の薄毛が目立つようになったり、全体的に髪が薄くなることなどが挙げられます。

女性ホルモンが影響しているため、髪が全て抜けてしまうということは少ないといわれていますが、気になる場合はやはり専門医を受診した方がいいでしょう。

・円形脱毛症
円形脱毛症とは、頭部に円形の脱毛斑がひとつまたは複数できる病気です。

側頭部から後頭部の生え際にかけて帯状に髪が抜ける蛇行型、全ての頭髪が抜けてしまう全頭型、髪だけではなく全身の毛が抜けてしまう汎発型など、さまざまな種類があります。

詳しい原因は不明ですが、自己免疫疾患が大きく関わっていると言われています。

円形脱毛症は、だいたい数ヵ月で自然治癒することが多いとされていますが、個人差が大きく、なかなか改善しなかったり再発したりする場合もあるため、やはり一度病院を受診して医師による治療を受けることが大切です。

日常生活の中で気をつけるべきこととは?

以下では、薄毛や抜け毛を改善するために普段の生活の中で注意すべきことについて、詳しく見ていきます。

・栄養バランスの整った食事を摂る
健康な髪を育てるためには、髪の原料となるたんぱく質が含まれている肉や魚類、髪の主成分を合成する際に必要となる亜鉛や鉄を含む牡蠣やレバー、またビタミンB類が含まれている玄米やマグロなどを摂取する必要があります。

もちろんさまざまな食材を組み合わせ、栄養バランスの整った食事を摂ることも大切です。

・睡眠の質を上げる
髪の成長を促す成長ホルモンは、寝ている間に最も多く分泌されると言われています。

成長ホルモンは特に入眠後3時間以内に多く分泌されるといわれているため、最初の3時間の睡眠を充実させることは非常に重要であると言えるでしょう。

ですから就寝する1時間前にはスマホやパソコンの画面を見るのをやめ、軽くストレッチをする、リラックスできる香りのアロマオイルを炊くなどして、熟睡できる睡眠の質をアップさせ、眠る準備を整えておきましょう。

・適度にストレスを発散する
日頃の生活の中で溜まるストレスについては、自分なりの発散方法を見つけておくのがいいでしょう。

友人とおしゃべりをしたり、ウォーキングなどの軽い運動を行う、趣味に没頭するなどさまざまな方法が考えられます。

特に寝る2時間ほど前のストレッチやヨガなどの軽い運動は、ストレスの発散とともに、深い眠りにつきやすくなる効果も期待できるためおすすめですよ。

・喫煙や過剰な飲酒を控える
タバコの中に含まれているニコチンには、血管を収縮させて血行を悪化させる成分が含まれているため、白髪や薄毛になるリスクが高くなると言われています。

またタバコに含まれているアセトアルデヒドや、アルコールの過剰摂取は、肝臓に大きな負担をかけてしまうとされています。

実は肝臓には、髪の主成分であるタンパク質などの栄養素を合成する働きがあるため、負担をかけると薄毛や抜け毛の引き金となるため注意が必要です。

・これまでのヘアケア方法を見直す
これまで行っていたヘアケア方法を見直すことも、薄毛や抜け毛の改善につながります。

日々のシャンプーにより髪や頭皮にダメージが発生してしまうと、薄毛などの症状が進行しやすくなるため、くれぐれも注意が必要です。

シャンプーのしすぎやすすぎ残しには十分に気をつけ、頭皮環境を改善するように心がけましょう。

入浴時や寝る前などに頭皮マッサージを行うと、頭皮の血行促進や毛穴の詰まりを緩和することができるためおすすめですよ。

・専門クリニックの受診も視野に入れておく
食生活や生活習慣の見直しをしても薄毛や抜け毛に対して改善が見られないという場合は、やはり病院を受診してクリニックで処方される薬剤での治療が最も有効です。

クリニックの処方薬であれば、一人ひとりの症状や体質などを配慮してもらえるというメリットがあるため、不安な場合は専門家である医師に相談してみましょう。

まとめ

女性の抜け毛や薄毛の症状は、病気や生活習慣の乱れなど、さまざまな原因が重なることにより起こる場合もあります。

日常生活の中でも改善する方法はありますが、それでも良くならない場合やどうすればいいのかわからないときは、一人で不安を抱えずに専門のクリニックや病院を受診して医師に相談することをおすすめします。

特に女性の薄毛や抜け毛を専門とするクリニックであれば、女性特有の原因も視野に入れて治療を行うことが可能ですよ。