普段からヨーグルトを食べている人は多いでしょう。
日本でも日常的に食べられる食材のひとつとしてヨーグルトがあげられますし、
美容や健康に留意して食べる人も多いはずです。
そのヨーグルトが薄毛改善にも役立ってくれる可能性を持っています。
腸の中の菌の働き
ヨーグルトと言うと、真っ先に頭に浮かぶのは乳酸菌でしょう。
この乳酸菌が、おなかの中で上手に働いてくれるのです。
人間の腸の中には善玉菌と悪玉菌、日和見菌という3種類が存在します。
グループとして考えるとわかりやすくなりますが、善玉菌と悪玉菌は対峙する存在で、
日和見菌のグループはその状況を見てどちらにつくか決めるのです。
形勢が有利なほうに日和見菌がついて行くためうまくコントロールしてあげることが大切と言えるでしょう。
腸内環境を考えた場合に悪玉菌が増えてしまうと、免疫力が下がったりします。
免疫力が下がると体は不調をきたすようになり、様々な悪影響を与えるのです。
栄養も吸収できなくなり、髪にも届かなくなります。
このような状況を作らないようにするためにも、
善玉菌を増やしていくためにヨーグルトの力を借りるのは合理的な判断なのです。
悪玉菌が増えてくると、下痢を起こしたり便秘になったりします。
これは体内にデメリットを持つ状態が高まってきていると判断できるでしょう。
腸内の環境が悪くなってきているからこそ、調子が悪化していくのです。
そのまま排出できれば問題ありませんが、血液の中にでも混じればこれは大事になります。
身体全体の免疫力が低下することになり、こちらも頭皮に栄養が送られにくくなる状況を作ってしまうのです。
乳酸菌と栄養の吸収
乳酸菌を摂ることによって腸内環境を整えるとのは、よく知られるようになりました。
子供達でも乳酸菌がお腹に助けになってくれることを知っているでしょう。
この乳酸菌は腸内のバランスを整えてくれ、下がってしまいがちな免疫力を向上させ維持することができるようになるのです。
その結果、腸の働きが活発化して栄養の吸収も向上させることができます。
同じような食事をしたとしても吸収の効率が高まりますし、サプリなどを使った場合でも効率が変わってくるのです。
栄養がしっかりと吸収できるようになれば、頭皮にも行き渡るようになります。
腸と頭皮は非常に遠い場所にありますが、様々な影響を与えあっていると言えるでしょう。
それほど腸の活動は人間の体に影響を与えているのです。
IGF-1のかかわり
髪は栄養があればいきなり生えてくるわけではありません。
発毛を促すための働きをするものがあるからこそ、髪は伸びてきます。
その鍵を握っているのがIGF-1と呼ばれる成長因子です。
このIGF-1が発毛を促してくれるわけですがが、腸と関わりを持っているところに注目しなければいけません。
IGF-1は、インシュリンに似たような構造を持っています。
成長ホルモンに関してもこのIGF-1を介して作用するのです。
発酵食品を摂取すると、胃腸の中で知覚神経を刺激していきます。
これによってIGF-1が増殖するようになるのです。
成長ホルモンを作用させるために必要な因子であり、髪の成長にも影響を与えるのは間違いありません。
同時に成長ホルモンの分泌も多くしていかなければいけないため、睡眠をしっかりとるようなリズムを作ると良いでしょう。
成長ホルモンの分泌は夜10時あたりから明け方の2時あたりまでにピークを迎えます。
肌のゴールデンタイムと呼ばれることもありますが、
この時間に良質な睡眠をとると、成長ホルモンが多く分泌されるのです。
単純にヨーグルトを食べるだけではなく、このような組み合わせも考えていく必要があるでしょう。
ただし、注意しなければいけないのは、ただ眠ればいいというわけではありません。
良質の睡眠をとるという条件がついてくるからです。
眠り始めて突然良質な睡眠に変わっていくわけではなく、1時間から2時間は時間が必要になります。
そのため、晩御飯は消化を考えて19時あたりには終わらせ、21時には睡眠に入るようなリズムを心がけると良いでしょう。
これで成長ホルモンの分泌も高まり、ヨーグルトの力も向上させられるようになります。
たくさん種類があるヨーグルト
ヨーグルトも色々な種類が存在し、中に含まれている乳酸菌も非常に多くの種類があります。
乳酸菌の種類によっても効果は違うものとなるため、育毛のために役立ってくれるヨーグルトを選ぶ必要も出てくるでしょう。
ここで重要なのが、乳酸菌を腸に届けなければいけないという条件です。
乳酸菌は胃を通して腸に届きますが、これがとても大きな問題点を抱えます。
胃には強烈な胃酸が存在し、ここで乳酸菌の多くが死滅してしまうのです。
そのため生きたまま乳酸菌が腸に届くようにしなければいけません。
死んでしまった乳酸菌では、力を発揮しきれないからです。
注目されるようになった乳酸菌の一つとしてH61があります。
このH61は、抗酸化作用を持っており、体の中にある活性酸素と対峙できるようになるのです。
水素を生産することにより活性酸素と結びつくことで無力化しますが、この時に生まれてくるのが水になります。
肌の水分量を増やしてくれたりするのにも水分は大切となるため、このH61が大事な役割を持っているのが分かるでしょう。
ヨーグルトのままではなかなか腸まで届きにくいため、サプリメントを使ってみるのも方法です。
ヨーグルトを選ぶ際には、あまり糖分が含まれていないものを選ぶべきです。
ヨーグルトを日常的に食べるのは有効ですが、糖分を摂り過ぎてしまえば血液がドロドロになり流れが悪くなります。
血行の悪化を招く原因を作ってしまうため、できるだけ糖分の含まれていないものを選ぶと良いでしょう。
ヨーグルトの注意点
ヨーグルトを摂取する時にはいくつか注意点があります。
お腹の調子を整えるためにヨーグルトを食べていきますが、同じ銘柄を長く続けるよりも、変化させることが大切です。
実際に効果を感じられるようになるまでは2週間程度かかるため、この時間は続けていかなければいけません。
しかし、調子が変わらなかったとしたら、その乳酸菌はあまり役立っていないことを示しています。
そこで別の銘柄のヨーグルトを試してみる必要が出てくるのです。
腸の中には非常に多くの菌が住んでいます。
この菌たちに効果的に働きかけられる乳酸菌はひとつではありません。
他の銘柄のヨーグルトを食べてみると、調子が良くなったりするのは、必要な乳酸菌の種類が違ったからです。
腸内環境を整えるためにも、色々な銘柄のヨーグルトを食べてみる必要があると言えるでしょう。
もう一つの観点から言えば、色々な乳酸菌を摂ることにより、頭の中で活性化する菌の種類を変えられます。
腸の中には非常に多くの菌が住んでいるため、色々なヨーグルトを食べてみることが有効となるのです。
実際に日和見菌は、優勢になった方に加担します。
放っておくと何もせずに仕事もしなくなってしまうのです。
これを防ぐためにも様々な菌を働くように仕向けなければいけません。
まとめ
腸内の環境を整えると、体にさまざまな影響を与えてくれます。
腸は第二の脳とも呼ばれるようになり、神経伝達物質の生成にも大きな影響を与えてからです。
薄毛対策として考えた時にも、健康な身体をつくるというのが改善に最も必要な条件となるでしょう。
そのためにも腸内環境に役立ってくれる乳酸菌を取れるヨーグルトをうまく使うのは、合理的な方法となるのです。
