種類が豊富な果物を毎日、口にしている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
今では一年中、様々な種類の果物を手に入れることが出来ます。
しかし、旬の時期を迎えた果物は、とびきりの美味しさが楽しめるので、その時を毎年心待ちにしてしまいます。
中でも夏は、沢山の水分を含んでいるスイカやメロンが人気です。
冷蔵庫で冷たく冷やしてから食べる方が、より一層美味しくも感じられてうだる様な毎日の暑さも忘れてしまいそうになります。
甘くてみずみずしいさもありますが、果物ではなく野菜の仲間だという事をつい忘れてしまいそうになります。
果物は特にビタミンも豊富で美容にも良いとされていますが、実はスイカには髪の毛にも良いとされる成分が含まれているようです。
今回は、浜辺のレジャーや夏のお祭りでも大活躍している「スイカ」についてご紹介致します。
スイカに含まれている成分とは?
スイカには、きゅうりと同様で水分しか含まれていないと感じる方も多いかと思います。
ところがスイカには水分の他に糖分、カリウムやマグネシウムといったミネラルが多く含まれているのです。
ミネラルは不足しがちになってしまうと、抜け毛の原因にもなりかねません。
肌荒れを引き起こしたりするケースもあり、髪の根付くべき頭皮にも大きな影響を及ぼす可能性が高まってしまうのです。
髪に良いとされるミネラル以外にも、スイカにはシトルリンとL‐シトルリンという成分が含まれています。
あまり聞きなれない名前ですが、どのような成分なのかじっくり見ていきましょう。
シトルリンとL‐シトルリンとは
主に血行を促進させる働きが期待できる成分だと言われています。
血管を拡げる働きによって、血液の循環が滞りがちになりやすい末端の流れも改善してくれる可能性が高いようです。
頭のある頭皮は、心臓から離れた場所にあります。
すなわち、身体の末端とも言える場所ですから、薄毛に悩まされている方は頭皮の血行が滞っている状況であるともいえるでしょう。
また、シトルリンは別名、スーパーアミノ酸とも呼ばれてるそうです。
特にスイカには豊富に含まれているのです。
もちろん、血行の促進を図る為にスイカだけからシトルリンを沢山取り入れることは少々困難ではあると言えそうですから、他とのバランスも考えながら摂取していくべきでしょう。
スイカの実の部分である甘みの強い部位よりも、実は白い皮の方にシトルリンは多く含まれているようです。
その差はなんと2倍程違うとも言われています。
皮の部分は特に甘みがある訳でもないですし、捨ててしまう方が殆どだと思います。
しかし、皆さんも一度は見たり聞いたりしたことのある「スイカのお漬物」にしてしまえば余すところなく、美味しく食べる事ができるのでおすすめです。
浅漬けやぬか漬け、少し工夫を凝らして中華風にしたりと、美味しく食べられそうなレシピも実は沢山あるのです。
美味しく食べてシトルリンを取り入れる事が大前提ではありますが、スイカを食べた後に残る嫌なごみの量も大いに減らす事が出来る事も嬉しい点です。
ただのゴミだと思われがちだった皮の部分ですが、こんなにも偉大な効果があったのですから、これまでどんなに勿体ない事をしていたのかと思うと残念でなりません。
また、なんとスイカに付き物の種の実は捨てるのには少々勿体ない部分でもあるのです。
普段、食べ進めて行く中で誤って少し実と一緒に飲み込んでしまう場合もあるかもしれません。
しかし、そのような食べ方はNGです。
黒い殻は取り除き、中の部分を食べる事が良いとされています。
現に、中国等ではスイカの種だけを販売されている程、ポピュラーなもののようです。
天日干しにしたり、しっかりとフライパン等で炒って食べると良いそうです。
種にはカルシウムやマグネシウムであるミネラルが豊富なのです。
髪の成長に欠かせないミネラルですから、進んで取り入れたいものです。
とは言いつつ、ひまわりの種等とは違い、スイカの種はとても小さいので、少々根気が必要かもしれません。
リコピンも含んでいる?
リコピンという言葉を聞くと、真っ先に頭に浮かぶのは「トマト」ではないでしょうか。
トマトに多いイメージ…いえトマトにしか入ってないイメージが強い気もします。
ですがこのリコピン、スイカにも含まれているというのですから驚きです。
驚くべき点は、トマトの1,5倍という含有量でしょう。
リコピンには抗酸化作用があります。
活性酸素の除去という働きも担っていますので、老化防止に欠かせない大切な存在なのです。
よく、頭皮を両手で掴み前後に動かしてみた時に「カツラ」を被っているかのように動くならば頭皮が柔らかいとう証拠と言われます。
この際、固く思う様に動かない場合には頭皮の環境が思わしくないので血液の流れも滞りがちの為に、老化していると言われます。
こうした状況を改善するのに、リコピンの抗酸化作用が必要となるのです。
老化の防止に繋がるだけでなく、頭皮環境に悪影響な余分なフケや過剰な余分な皮脂の分泌抑えてくれる効果も期待できるのです。
嬉しい効能の数々
シトルリンには、血液の流れを改善する効果が期待できるとご紹介してきました。
女性の大敵である、冷えやむくみによって生じるお悩みにも効果的なようです。
冷えやむくみは、血液の流れが悪くなることで水分が蓄積し生じやすくなるからです。
そして、抗酸化作用によっては肌の大敵であるシミや、そばかすの大本でもある活性酸素の抑制を期待出来るのです。
もちろん、野菜の仲間ではありますがビタミンCもふくまれているのでシミを防ぐ対策に繋がるだけでなく、肌の弾力作りに欠かせないコラーゲンの生成を促す役割も担っています。
疲労回復効果もシトルリンには期待できるので、運動後の身体の回復にも役立っていることからスポーツをされる方々からも注目の成分と言えそうです。
意外な点から言いますと、リコピンには脂肪燃焼の効果もあります。
年を重ねる毎に基礎代謝は低下する一方となってしまいますし、生活習慣によっては中性脂肪も増加しやすくなります。
この中性脂肪を燃焼させる働きが、実はリコピンにはあるそうです。
中性脂肪は言わずと知れた動脈硬化の原因でもあります。
脳梗塞などの恐ろしい病気はもちろんですが、血管が詰まってしまう原因ともなりますので、体中の血液の流れを阻害してしまう可能性が否めないのです。
いかがでしたでしょうか。スイカに隠された意外な事実をご紹介しました。
子供の頃は夏と言えば毎日のように、おやつや食後のデザートとして食卓に並び食べたものです。
大きなスイカでは、なかなか食べきることが出来ず何日も冷蔵庫を占領していたなんてこともありました。
そのような身近な存在であったにも関わらず、現代では核家族化が進み、大きなスイカを食べきる事が困難な気もします。
手軽なサイズのスイカを購入する方が増えたのは、こうした時代背景があるのでしょう。
大人になった今、若かった頃のように食べる機会が減ってしまっているかと思います。
しかしスイカには、沢山の水分も含まれており昨今のような異常な暑さを回避するべく熱中症対策にも良いとされています。
もちろん、食べ過ぎは良くはありませんが薄毛にも効果的と分れば食べておくに越したことはないでしょう。
改めて見直してみると、スーパー食材の1つとも言えるスイカ!
暑すぎる日本の夏を乗り切る事はもちろんですが、夏の強烈な紫外線などからも大切な髪を守る為にも是非、余すところなく食べてみてはいかがでしょうか。