現代社会を生きる私たちは、日々様々なストレスを抱えながら暮らしています。
それらが身体に与える影響は場合によっては無視出来ないものであり、メンタルをケアすることは幸せな人生を実現する上で大きな要素を占めます。
それは、女性にとって女性らしい身体を保つことの大きな障害になることもあります。
肌のツヤ、髪の毛の美しさを保つためにも、日々のストレスを無視して放置しておくことは良くありません。
ストレスの対処法
ストレスの原因は、心身にかかる様々な刺激で「ストレッサー」と言われます。
気温・騒音・光・混雑などの「物理的ストレス」、酸・薬物・有害物質などの「化学的ストレス」、人間関係・仕事・社会欲求などの「心理的ストレス」に分けられます。
これらのストレスが心身に様々な反応を引き起こし、例えば疲労感・不安・不眠・摂食障害・自律神経の乱れをもたらします。
ストレッサーへの対処法は大きく3つ
*問題を解決させること
*環境を変化させること
*考えないこと
ストレスの認知
同じ状況に陥っていても、ストレスを感じやすい人とそうでない人がいます。
この違いはなぜ起きるのでしょうか。
心理的なもので例を出してみましょう。
『〇さんは上司に作った書類を提出しました。すると翌日上司は赤字で訂正する必要のある部分を指示して書類を返してきました。』
→この行為に対する〇さんの捉え方はどうなるでしょう。
もし〇さんに悲観的な感覚があると、「昇進の可能性が無くなった」だとか「この書類自体が否定された」「できないやつだと思われた」と感じるかもしれません。
ただ、よく考えてください。
上司は何も言っていません。た
だ訂正する必要のある部分を指摘してきただけで書類自体も〇さん自体も否定したわけではないのです。
ストレスをストレスと思うかは、認知の違いに影響されます。
物事をどの様に受け止めるか、どの様に認知するかによって感じ方が変わってきます。
この差が大きな要素を占めていると言われ、この認知の歪みを正すことがストレスへの対処には重要です。
*対処する様々なスキルを手に入れる
*自己をコントロールできるようになる
*自分と相手との信頼関係
*周りの助言やサポート
ストレスの解消法
ストレス反応(心・身体・行動)への対処する上でのポイントは4つ
*休養・睡眠・栄養・運動
*感情の表現
*心身のリラックス
*リラクゼーション
ストレスにさらされた身体には様々な反応が現れます。
そのなかで最もよくみられるものは、自律神経の乱れです。
ホルモンバランスや生活リズムを司る自律神経系の機能に異常を来します。
病は気からといいますが、ストレスは寿命の大敵であり女性にとっては特に美容の大敵であります。
日常生活において前向きにエネルギーに満ちた状態を保つことは理想です。
人の精神状態には大きく分けて4つの状態があります。
*オールポジティブ状態
力強く、元気、威勢がいい、精力的。
この状態はストレスもマイナス思考も無く、何事にも積極的に挑戦でき実現することができます。
*義務感の状態
何かをやらなければならないという状態。始めはわくわくした気持ちで始まったことも、慣れてくると義務感が増えてきます。「仕方ない」だとか「やらないわけにいかない」と感じる状態です。辛いと思いながらも我慢している状態。
*諦めている状態
始める前から後ろ向きで諦めの気持ちがあり、やる気のない状態。義務感が薄れ、何も期待もしないという状態です。
*消失状態
活力が消えてしまった状態。なんとか繋がっていたものが切れてしまったような、フラフラと立っていた物がパタンと倒れてしまったような状態。はっきりと「もう嫌だ」という感情しかない状態です。
自分が今どの状態にあるのか把握することが必要です。
そしてポジティブな状態を目指す必要があります。
*成功の具体的イメージをつくる
*イメージを元にやるべきことを考える
*小さな達成感を積み重ねる
これはどの様な状況でも置き換えることが出来ます。
(例)素敵なスタイルになりたい→食事制限と運動をする→1キロ減った
お風呂の鏡をキレイにしたい→キレイにする方法を調べる→キレイになって嬉しい
このような小さな積み重ねがどんどん大きな幸せを作り上げます。
ストレスの解消法は人それぞれですね。
自律神経を整得る為には、交感神経が優位になっている状態(頑張って働いているとき)を副交感神経を優位にする(リラックスする状態)ことが必要です。
副交感神経を優位にさせるスイッチは色々あります。
*好きな音楽を聴く
科学的根拠は不明ですが、自分の好きな音楽を聴いている時間は自律神経にとってとてもいい時間です。よくある「自律神経を整える音楽」名づけられている音楽を聴いても、勿論その音楽が好みのものであればいいですが、好みに合わなければただの嫌な時間になってしまいますね。
*好きな香りをかぐ
アロマも音楽と同じで、「これがおすすめです」と言われた香りが必ずしも自分の好みのものとは限りません。自分が好きでリラックスできると感じるアロマを使わないと自律神経を整える事には繋がりません。
*大切な存在とコミュニケーションをとる
大切な人・ペットとコミュニケーションをとっている時間は、母乳を分泌させるホルモンとして知られるオキシトシンを大いに分泌します。落ち着いて行動するためにも、触れ合いが大切です。オキシトシンは二次元世界での疑似的なものではあまり分泌されないと言われます。家族団らん、友人とのおしゃべり、デート、スキンシップなどで、更にその中でも親切心や素直な気持ちを表したりすることで増えます。人にやさしくすると自分にかえってくるというのはまさにこれでしょうか。
*お風呂に浸かる
忙しくてシャワーで済ませていると交感神経が優位になった状態が続きます。副交感神経スイッチを押すためには、ぬるいくらいのお湯に10分でもいいのでつかるのがおすすめです。寝付きも良くなり、寝ている間のホルモンの働きがよくなるといわれます。
身体を温めることで血管も開き血流改善に良いとされます。だからといって熱いお湯につかるのは、寝る前だと逆効果。寝る前に人は、身体の深部体温が下がってきます。これを上げてしまうと寝つきが悪くなるとされ眠りの質も落としてしまいます。
*散歩する
マラソンの様な激しい有酸素運動は、活性酸素を過度に発生させます。
無理な運動よりも、ウォーキングの方がずっと自律神経には良いのです。
ゆっくり歩きながら手足の筋肉、関節の動き、地面に足がつく感覚に意識を集中させ、「歩いていることだけに集中」することが副交感神経を優位にさせ脳の疲れを取ると言われます。水分補給をしながら行いましょう。
交感神経を優位にさせている状態だと勿論ほどよい筋トレは健康にいいです。筋トレと有酸素運動は毛細血管を増やす有効な方法です。成長ホルモンの分泌をよくするためにも、夕方18時ごろに筋トレをして夜中の0時までに眠るといいでしょう。眠っている間のメンテナンスが促されます。さらに、性ホルモンのDHEAもある程度の筋肉がつくと増えるということがわかっています。DHEAは女性ホルモンの親玉です。
自分がリラックスできる時間を積極的に作ってあげましょう。
自分をコントロールできるようになるためにも、冷静になる為にも落ち着く時間を作るのはとても大切ですね。
さいごに
ストレスを解消することで、肌や髪の毛の問題が必ず解決するというものではありませんが、まず生きていくうえでの負担を少なくしてあげましょう。
前向きな気持ちを忘れないようにしましょう。