自分の髪が薄いことに気が付くと、どうにかしなければいけないと思うのは誰でも変わりません。
一縷の望みをかけてさまざまな方法を試して行くかもしれませんが、すべての方法が正しいわけではないのです。
インターネットが普及したことにより多くの知識が手に入るようになった反面で、玉石混交の状態ともなるため、正しい知識を身につけて育毛を進めていかなければいけません。
情報は正しいとは限らない
情報は常に正しいとは限りません。
インターネット上に多く流れてくる情報の中には、全く信用にならないものも含まれています。
気軽に情報が手に入るだけではなく、発信する側も簡単になりました。
問題のあるような情報を流しても、これで営利を得られる人もいるからです。
しっかりとした情報の分析ができるようにならなければ、現代社会を生きるために支障をきたしてしまうでしょう。
薄毛に関する問題も同じです。
困っている人が多くなれば、それだけ多くの情報が出てきます。
間違った情報も数多くなり、迷わされてしまう人も多いのです。
大事なことは、なぜ薄毛になったのかという原因です。
遺伝性のものを疑ったりする場合もありますが、可能性としてはゼロではないものの、それがすべてではありません。
育毛をする上で大事なのは、髪が育つ環境を作ることにあります。
髪が育たなければ、薄毛は必然的に進行していくでしょう。
その原因を取り除くのが育毛の大事なポイントなのです。
遺伝的な部分があるとすれば、これは取り除ける問題ではありません。
しかし、髪が育ちやすい状態を作ることにより、改善を目指して行けます。
栄養はまんべんなく
薄毛対策として非常に大きなは間違いとなるのが、何かの栄養を摂っていれば安心だという理論でしょう。
ダイエットなどでも起こりがちな問題点ですが、体の成長を補うのに、何か一つの栄養だけを狙って摂取しても役には立ちません。
髪で言えば良質なたんぱく質を摂取しているだけで、薄毛対策になるというのは大きな間違いです。
髪にタンパク質は重要な意味を持ちますが、栄養素は単一では役には立ちません。
例えば良質なたんぱく質を摂取したとしても、頭皮に届くわけではないからです。
非常に大きな構造を持っているたんぱく質は一旦分解しなければ血液で運べません。
さらに頭皮でたんぱく質に再構成しなければならず、そのためにさまざまな栄養素が使われるのです。
これは他の部分でも起きることで、複数の栄養素が総合的に作用して体を作っています。
ひとつの要素だけを取ったとしても、あまり役には立たないのです。
食事を含め栄養素はバランスよく摂取するのが大切で、それが髪を育てるのにも必要になります。
皮脂の分泌を過剰にさせない
髪がべたついてしまったりすると、これが薄毛につながると考えるのは間違いではありません。
皮脂の分泌が多くなると、毛穴などにつまり、髪を育てる力が失われやすくなるからです。
だからといって、皮脂を落とせばいいわけではありません。
ここに大きな勘違いがあります。
皮脂が分泌されてべたついてしまうと、シャンプーで出来る限りを落とそうとするはずです。
ここが大きな落とし穴で、この考え方が皮脂の分泌の悪循環を生み出します。
人間の頭皮には皮脂が絶対必要な条件です。
洗い流されてしまうと、頭皮は内部の水分を失いやすくなります。
頭皮の表面を皮脂が覆うことで、内部の水分の揮発を押さえ乾燥から守っているのです。
強力なシャンプーを使えば皮脂を洗い流すのは簡単です。
化学薬品として皮脂を分解してしまうため、べたつきもなくなりすっきりもするでしょう。
しかし、頭皮にとっては大きなピンチです。
健康な状態に保つためには皮脂を分泌しなければいけません。
失った分を補給するように皮脂が分泌されていき、さらにべたつきを感じる状態になります。
そうなると、さらに強力なシャンプーを使ったり、シャンプーをする回数を増やしたりするでしょう。
頭皮はさらに危険な状態と察知し、皮脂の分泌を増やすのです。
こうして過剰分泌のサイクルが完成し、抜け毛が目立つようになります。
皮脂の落としすぎは逆効果となるため、あまり洗浄力の強いシャンプーは向いていません。
髪の汚れを落とすためにもシャンプーは大事な役目を持ちますが、1日1回で十分なのです。
これ以上の先発はリスクを高めるだけなので避けましょう。
帽子は髪を守る
帽子をかぶると薄毛になるという人もいるでしょう。
多くの情報が出回っていますが、これも基本的には間違いです。
仮に帽子をかぶって薄毛になるのであれば、1日の大半をヘルメットを被り過ごしている工事現場の人たちは皆薄毛でなければいけません。
実際にそんなことはないでしょう。
帽子をかぶることによって、日差しの中に含まれている紫外線を遮断できます。
UVカットの素材でなければ高い効果は得られませんが、それでもかぶらないよりははるかに遮断できるのです。
頭皮は紫外線によってダメージを受けてしまいます。
紫外線は生物にとって欠かすことができない光線ですが、物質を劣化させてしまうのも間違いありません。
この光線を避けるために帽子をかぶるのは非常に有効な手段なのです。
問題があるとすれば、頭皮が蒸れてしまい、清潔な環境を保てない時でしょう。
汗が大きな問題点となってきますが、1日1回洗っていれば雑菌の繁殖も防ぎます。
薄毛の原因につながるような状況も回避できるのです。
日傘を使ったりするのも紫外線対策としては重要ですが、頭皮が一番最初に光を浴びていることを忘れずに過ごさなければいけません。
これは夏だけではなく冬も同じです。
ブラッシングの間違い
髪が抜けやすくなると、ブラッシングを避ける人もいるでしょう。
ブラシをするたびに髪が抜けてしまうため、できるだけ避けたいと思うのも無理はありません。
しかし、ブラッシング自体が育毛にとても大切な方法なのです。
髪にブラシをかけることにより、余計な汚れを落とせます。
ブラッシングをするだけでも相当なほこりを落とせるので、シャンプーの時にかかる負担を減らせるのです。
ニューヨークの前には必ずブラシがけをしてからにするのは、育毛の大事なポイントになります。
絡まってしまった髪をほどくのにもブラシは役立ちます。
水に濡れてしまうと、髪の表面のキューティクルが開き、ダメージから守れない状態になるのです。
この時に無理に解こうとすれば、髪全体にダメージを与えてしまうことになるでしょう。
そうならないようにするためにも、入浴前のブラッシングが大切です。
普段からのブラッシングでも髪を解けば、ダメージは確実に減ります。
絡まったままの髪では、無理に引っ張られてしまう状況も起きるため、毛根にもダメージが増えてしまうのです。
ブラシをかけることで汚れを落とすだけではなく、頭皮に刺激を与えているのも覚えておきましょう。
髪を解くためのブラッシングではなく、頭皮にも触れていることを忘れてはいけません。
頭皮の血行が育毛には大切ですが、軽く柔らかく頭皮にも当てるようにすれば、マッサージの効果を得られます。
髪を強く育てるためにも役立つため、ブラッシングは日常的に行っていくべきです。
まとめ
正しいと思っていたことが間違っていたというのは、世の中で珍しい話ではありません。
それが育毛だっただけのことです。
間違っていた方法だと気がつけば、正しい方向に対処していけばいいでしょう。
育毛に関しては遅いということはありません。
髪を育て健全な状態に保つためにも、正しい知識で正しい育毛をするのが大切です。