年齢とともに、髪の薄さが気になるようになり、育毛を意識していくものです。
育毛剤を使い始める人も、年齢とともに増えていきますが、効果を高めるためにはヘアケアが欠かせません。
髪の質を高めて育てていくためにも、ヘアケアの新常識を知りつつ、生活の中にうまく組み合わせていく必要があるのです。
髪が育つタイミングは
年齢とともに、髪のケアはとても大切な意味を持ってきます。
女性の髪は年齢とともに衰えやすく、だんだんとびまん性脱毛症のように薄く見えるようになるからです。
この背景にあるのはホルモンバランスの変化ですが、それだけではありません。
人間の細胞は年齢とともに衰えを見せていくようになるのは、生物として逆らえない部分です。
成長ホルモンの分泌も落ちてくるようになるため、どうしても髪も衰えが見えてきます。
衰えを見せていく中で、髪を作り出すタイミングを重視していかなければいけないでしょう。
育てるという意識を高めるためにも、これがとても重要です。
そのタイミングとは、成長ホルモンが分泌されていく夜の時間で、それも就寝中になります。
成長ホルモンは就寝中に分泌がピークとなるため、寝るという時間がとても意味をもつのです。
頭皮も新たな部分が下から押し出されていき、髪も作り出されます。
この時に汚れた頭皮環境では、上手く髪は作り出せません。
汚れだけではなく、剥がれ落ちた角質なども残ってしまいます。
この状態のまま朝を迎えることになるため、髪の生育に問題を残すため、寝る前の段階で清潔にする必要があるのです。
朝シャンをする人も多いかもしれませんが、年齢とともに夜のうちにしっかりと洗う習慣をつけたほうが間違いありません。
髪を洗うのは1日1回
朝シャンを含め、髪を洗う頻度に関しても、理解度を高める必要があります。
毎朝洗う人は、夜も洗っているかもしれません。
そのほうが清潔に感じるからでしょう。
しかし、ここに問題があります。
汚れを落とすつもりが、皮脂の分泌を高めてしまう可能性があるためです。
洗う回数が増えていくと、その分だけ皮脂を落とせますが、頭皮は表面を守る皮脂を失います。
頭皮にとって皮脂は水分を蒸発させないためのシールドなのであり、失ってしまえば水分が逃げていってしまうのです。
これでは大ピンチとなるため、皮脂を分泌して守ります。
つまり、落としすぎてしまえば、分泌する回数や量を増やし対応していくのです。
髪や頭皮がべたついたような感じをうけ、また洗うことになるでしょう。
皮脂も分泌されるようになり、さらに問題を繰り返します。
悪循環のスタートですが、皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、
炎症も起こすきっかけとなることから、髪は育ちにくくなるのです。
実際に髪を洗うタイミングとして夜1回で十分汚れを落とせます。
では、髪を洗う回数を減らせばいいのかといえば、これも問題です。
皮脂が分泌されていることに変わりはなく、べたついてしまうのは間違いありません。
冬だから大丈夫ということもなく、気温が下がったことから頭皮を守るために、さらに分泌するのです。
気温が下がれば、皮脂は脂のためかたまりやすく、さらに悪化することが懸念されます。
1日1回、夜に髪を洗う習慣は、髪の質を高め守るために欠かせない条件といえるでしょう。
朝シャンをしている人は、考え直さなければいけないポイントです。
シャンプーやトリートメントは残さない
髪を美しく保つためには、トリートメントを活用するのは常識です。
しかし、誤った使い方をすると、逆効果になるというのが新常識といっていいでしょう。
ここで重要なのは、髪につけるものであり、頭皮につけるものではないという点です。
トリートメントは髪に栄養を与え、コーティングしたりする役割を持っています。
髪は作り出された時から死滅した細胞で構成されており、守ってあげなければいけないのは確かです。
ところが、髪だけにつくのではなく、頭皮にもついてしまうと逆効果になる可能性が出てきます。
頭皮にトリートメントが付着すると、異物として認識します。
当然のことですが、頭皮に栄養を与えるように作られているわけではありません。
異物が残れば、炎症を起こすきっかけともなり、ダメージを与えてしまうのです。
さらにトリートメントに含まれるコーティング剤が頭皮に残ると、育毛剤などを使っても浸透を妨げられてしまいます。
これではいくら髪を育てようとしても、うまくいかないのは道理です。
髪を洗うのはとても大切ですが、シャンプーやトリートメントは、決して頭皮に残らないようにします。
髪をすすぐ時間は、洗う時間よりも長くして、徹底的に落とす習慣をつけましょう。
これが髪の質を高めるために、大切なポイントです。
ドライヤーの重要性
髪を洗ったら、必ず乾かします。
髪を乾かさずにいると、水分が蒸発するときに熱を奪うのです。
頭皮は熱を奪われると、血流が悪化する原因となり、固くしまって毛穴も欠陥も広がる余裕を失います。
髪が育つ環境としてダメージを受けるため、洗いっぱなしにしてはいけません。
水分が残るだけではなく、温度が高い状態ともなると、雑菌の繁殖環境として適したものになるのも問題です。
雑菌が繁殖すれば、炎症を起こすきっかけを作ります。
かゆみが出たりすれば、無意識に傷をつける可能性もあるでしょう。
臭い出したりするケースもあるため、しっかりと乾かさなければいけません。
問題はどのようなドライヤーでもいいわけではないところにあるでしょう。
最近では、温度調節やマイナスイオンの発生など、高い機能を持ったものが増えました。
髪にも頭皮にも優しく安全なものが出ているため、古いものを使い続けるのではなく、
髪を守るためにも新しいものに買い替える気持ちが大切です。
注意点は、どんなドライヤーであっても、熱を与えることには変わりがありません。
できるだけ髪から離すとともに、タオルドライをしてしっかり水分を取り除いて使うことです。
これで熱がかかる時間も短くなり、ダメージを与えずに済みます。
信頼できる美容師を見つける
自分の髪は、自分で確認できますが、すべて見れるわけではありません。
頭皮は髪に隠れた部分であり、細部にわたって確認するのは難しいでしょう。
普段行きつけの美容室なら、自分の髪の状態も知っていますし、頭皮を見たときに変化が出てきているのも気が付くはずです。
髪の質を高めるためにも、信頼できる美容師を見つけ話ができる環境を作らなければいけません。
美容師は髪の専門家であり、さまざまな人の髪を見てきています。
どのような状態に変化すると問題なのかもよく知っているといえるでしょう。
信頼できる美容師を作るだけで、多くの問題を早期に発見でき、対処法も教えてくれます。
できることならば、定期的に通える美容室を作り、毎回同じ人に見てもらうのが大切です。
違う人になると、変化に気が付いてもらえないかもしれません。
髪を守り育てるためには、長くお付き合いできる存在が欠かせないのです。
髪の状態を客観的に見てもらえれば、育毛剤などを使うきっかけもわかるでしょう。
どのようなものを使えばいいのか、アドバイスももらえます。
自分でわからないことは、専門家に聞くのが一番なのを忘れてはいけません。
まとめ
髪の質を高め、守って育てるためには、自分自身の目だけではなく、客観的な判断も必要になります。
自分ではヘアケアをしているつもりになっても、実は状態がよくなっていないケースもあるのは間違いありません。
しっかりと守っていかなければ、どんどんと衰えるのは髪も同じです。
あとからでは取り返せない部分も出てくるため、しっかりと理解して育てていきましょう。