ヘアキャストってご存知ですか?
「頭に白い小さなゴミのようなものがついてる」「よく見たらゴミでもフケでもないし、なんだろう?」「もしかしてシラミ?!」
こんな経験はないでしょうか。
髪の毛に小さな塊がたくさん付いていることがあったら、それはもしかしてヘアキャストかもしれません。
清潔にしていても出てくるヘアキャスト。
出来てしまうとお出かけするのも嫌になってしまいますよね。
ヘアキャストができる時は頭皮の環境が悪化しているということ。
早めに対策しないと、薄毛の原因にもなりかねません。
そこで今回はヘアキャストについて、どうしてなってしまうのか、その原因と対処法をお話したいと思います。
Contents
ヘアキャストとは?
先程もお話したように、ヘアキャストとは髪の毛についている、小さな塊のことをいいます。
ヘアキャストはフケの一種になります。
私達が一般的にフケと呼ぶのは皮膚が乾燥したり、炎症を起こして剥がれ押したものです。
大きさも形も様々ですよね。
しかし、ヘアキャストは皮膚が剥がれ落ちたものではありません。
髪の毛が生えている毛穴の中には毛包という部分があって、それが髪の毛の毛根を包み込んでいます。
しかし、なんらかの原因によってその毛包が外に出てきてしまったものがヘアキャストなんです。
ヘアキャストは髪の毛の途中に小さなマカロニのような形をしたものが付きます。
一般的なフケは頭をかいたりするとポロポロと粉のように舞いますが、ヘアキャストはマカロニ型の筒の中に髪の毛が通っているので、ポロポロとは落ちません。
縦長のビーズに髪の毛が通っているところをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれませんね。
この縦長のちいさなビーズのようなものがたくさん地肌付近に出てきてしまうんですが、これがヘアキャストです。
ヘアキャストになる原因
ヘアキャストが出来てしまう原因はいくつかあります。
まずはホルモンバランスの乱れ。
そして頭皮の乾燥、シャンプーのすすぎ残し、最後に髪の毛の牽引による原因です。
一つずつ解説していきます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れが原因でヘアキャストができることがあります。
成長ホルモンが増減することで、皮脂が過剰分泌されるなど頭皮の環境が悪化してできてしまうことがあります。
ヘアキャストは子供がよくなると言われていますが、この成長ホルモンのバランスが崩れやすいからなりやすいのではないか、と考えられています。
また、30代後半になると女性はホルモンバランスが乱れ始めます。
この時期もヘアキャストになりやすいと考えられています。
頭皮の乾燥
頭皮の乾燥もヘアキャストの原因のひとつです。
頭皮は乾燥すると弾力がなくなり、固くなります。
すると、切れ毛や抜け毛も多くなり、その際に毛包がちぎれてしまい、ヘアキャストとなって毛穴の中から出てきてしまうんです。
そして、頭皮が乾燥しているということは、毛根も毛穴の中も乾燥しているということになります。
毛包が乾燥していると、ちぎれやすくなりヘアキャストになってしまうのです。
シャンプーのすすぎ残し
ヘアキャストの原因の中で1番多いのが、シャンプーのすすぎ残しです。
頭皮にシャンプーが残ったままだと、毛穴を塞いでしまうので乾燥の原因にも、皮脂詰まりの原因にもなってしまいます。
また、すすぎ残したシャンプーが固まってヘアキャストのような細かいフケになることもありますので、シャンプーはしっかりとすすぎましょう。
髪の毛の牽引
髪の毛をきつく結ぶと髪の毛が強い力で引っ張られ、毛包が傷ついたり抜けてしまったりしてヘアキャストになってしまいます。
また、ポニーテールなど強い力で結ぶとそれが頭皮の刺激となり、ヘアキャストが出てきてしまうことがあります。
髪の毛をきつく結ぶ髪型を習慣にしていると、牽引制脱毛症という薄毛の原因にもなりますので、注意が必要です。
結んだ次の日は髪の毛を下ろした髪型にするなど頭皮を休ませてあげる時間を作りましょう。
仕事などで毎日結ばなければならない場合も、きつくは結ばずにまとめるなどして対処しましょう。
日中結んだら、夜は結ばないなどの時間を作ることが必要です。
ヘアキャストが出来やすく、髪の毛を伸ばしていてきつく結んでいる人は結ばなくてもいいように短くカットしてみてもいいかもしれません。
アタマジラミとの見分け方
ヘアキャストはアタマジラミの卵にとてもよく似ています。
アタマジラミもヘアキャストもかゆみが出ますので、どちらなのかわかりにくく、初めてヘアキャストになった人は間違えてしまうこともあるようです。
一見するとよく似ているのですが、よく観察してみると違いがわかります。
<アタマジラミ>
ヘアキャストはマカロニ状の筒の中に髪の毛が通っていますが、アタマジラミは髪の毛の片側だけに付着しています。
カマキリの卵のような感じで髪の毛にくっついています。
また、卵があるということはアタマジラミもいるということです。
耳の後ろなどに潜んでいる場合がありますので、観察してみましょう。
<ヘアキャスト>
ヘアキャストはマカロニ状の筒が髪の毛を覆っています。
よく観察すると違いがはっきりとわかります。
アタマジラミの卵は髪の毛から取ろうとすると、くっついていてなかなか取ることができませんが、ヘアキャストは指でつまむとスッと動きます。
観察してもわからない場合、どちらか判断が付きにくい場合は皮膚科を受診しましょう。
皮膚科では顕微鏡で観察して判断してくれますので、確実です。
ヘアキャストが出来ないようにするには
へアクアスとができないようにするには、
頭皮を乾燥させない
髪の毛をきつく結ばない
シャンプーはよくすすぐ
などに注意して予防しましょう。
頭皮を乾燥させないようにシャンプーを保湿効果のあるものに変えたり、頭皮用ローションを使用したり、椿オイルなどでマッサージをするのも効果的です。
へキャストが出来てしまったら
もし、ヘアキャストが出てきてしまったらどうしたらいいのでしょうか?
よくシャンプーで洗い落とすことで一旦なくなります。
しかし、頭皮が乾燥していたり、刺激があったりするとまたすぐに出てきてしまうので、
シャンプーを変える
よくすすぐ
ひどい場合、なかなかよくならない場合は皮膚科に行く
また、シャンプーのすすぎ残しが原因の場合、よくすすぐのはもちろんなのですが、そもそも使用しているシャンプーの量が多いことが考えられます。
シャンプーの適量はボトルの裏の説明に書いてあることもあるのでチェックしてみましょう。
一般的に髪の毛がロングの場合は2プッシュ、それ以外は1プッシュで頭全体を洗うことが出来ます。
それ以上に使用している人はシャンプーの量を見直してみましょう。
ヘアキャストはアタマジラミと違って人にはうつりません。
ですが、人の視線は気になりますよね。
正しいシャンプーの仕方、すすぎが十分な場合、すぐに治まりますが、治るのに時間がかかっている場合、治るまでは帽子をかぶるなどの対策をしましょう。
家族と一緒に住んでいる場合、「ヘアキャストはうつらない」と伝えることでお互いのストレスを軽減することができます。
まとめ
いかがでしたか?
ヘアキャストは出来てしまうと外に出たくないと思うくらい落ち込むものです。
なるべく出来ないように、早めに対処したいですね。