薄毛に悩むのは、何も中年男性だけではありません。
実は女性でも、薄毛になってしまう可能性は十分に秘めているのです。
では、女性が薄毛になってしまう原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
また薄毛の進行を少しでも食い止めるための対処法には、どのようなものがあるのでしょうか。
それぞれ順番に説明していきます。
Contents
女性でも薄毛に?その原因は?
女性だからといって、薄毛に対する悩みのない人生を送れる!というわけではありません。
女性でも、ある要因をクリアしてしまうことで、薄毛に悩まされるリスクはあります。
ここからは、女性が薄毛になってしまう主な理由を説明していきます。
昨今のストレス社会、ノンストレスで過ごそう!という方が無理難題です。
しかし、その日々のストレスの蓄積が、薄毛の原因を作っているのです。
人間はストレスを感じると、血管が収縮し、血流が悪くなります。
血流が悪くなると髪の毛に必要な栄養が十分に行き渡らなくなり、発毛や育毛の邪魔をしてしまいます。
その結果として、薄毛になるというわけです。
皮脂の過剰分泌も、薄毛の原因のひとつです。
皮脂が過剰分泌してしまう原因は、
・普段の食事で、動物性脂肪や糖分を多く摂取してしまった
・頭皮の乾燥を防ぐため、皮脂が分泌量を増やしている
・シャンプーなどが頭皮に合っておらず、その傷を治すために皮脂が過剰分泌している
主にこの3点です。
皮脂が過剰分泌してしまうと、毛穴が詰まって発毛に影響を及ぼします。
また、頭皮に汚れが詰まった状態になるので、現在生えている髪の毛の清潔さを保つのも難しくなります。
このように、皮脂の過剰分泌によって、現在の髪の毛も未来の髪の毛も大ダメージを受けてしまうのです。
これが薄毛になってしまう原因です。
女性には、妊娠出産といった大きなライフイベントがあります。
新しい命の誕生はとても喜ばしいことですが、お母さんの体はホルモンバランスが急激に変化することで、大きな負担がかかっています。
このホルモンバランスの急激な変化こそ、薄毛になってしまう要因のひとつとされています。
女性は、常にダイエッターな方が多いと思いますが、あまりに過度なダイエットをしていると、それが薄毛の原因になってしまいます。
もちろん、健康的にダイエットをしているのであれば問題はありません。
注意してほしいのは、「〇〇だけダイエット」「〇〇抜きダイエット」などの極端なもの。
たしかにダイエットとしては効果があるかもしれません。
とはいえ、健康的にはよろしくなく、栄養が偏ることで薄毛の原因を作っていることも間違いありません。
50歳以上になると、「びまん性脱毛症」という頭部全体の毛髪量が少なくなる症状が出てくる場合があります。
これは、女性版薄毛の代表格で、多くの中年女性が悩みを抱えている症状のひとつです。
しかし、早い人では20代、30代に発症してしまうケースもあり、成人女性であればいつ発症してもおかしくはないものです。
薄毛を早めに察知するために、薄毛の兆候を知っておこう!
薄毛は、何も一日で進行するものではありません。
日ごとに薄毛が進行していってはいるものの、毎日触っている自分の髪の毛の異変に瞬時に気付く人はなかなか少ないのも事実。
気付いたときには「あれ?薄毛になっている…?!」と突然の衝撃が走ってしまうことでしょう。
では、薄毛になっている事実を素早くキャッチするためには、どのような兆候を見逃さないことが重要なのでしょうか。
具体的に2つご紹介します。
髪の毛1本1本が細くなる
以前よりも髪の毛1本1本が細くなっていると感じたら、それは薄毛が進行しているサインかもしれません。
具体的には、
・ポニーテールがうまく決まらなくなってきた
・前髪の分け目がハッキリと見えるようになってきた
・枕に付く抜け毛が多くなってきた
などの兆候が表れます。
頭皮が硬い
頭皮が硬い=血流がうまくいっていない=薄毛になるといった構図です。
自分の頭皮が硬いか否かは、簡単にセルフチェックができます。
①10本の指を広げて頭皮をつかみます
②そのまま円を描くようにグルグルと指を動かしていきます。
③②で指と頭皮が一緒に動くようであれば、頭皮の硬さは問題なし!
頭皮が一緒に動いてくれないのであれば、頭皮が硬くなっている証拠です!
また、おでこと頭皮の硬さが同じであれば問題ないとする説もあります。
まずは、セルフチェックをして、頭皮の硬さをチェックしてみてくださいね。
薄毛をなんとか食い止めたい!簡単にできる対処法は?
年齢を重ねるごとに、髪質が落ちるのは仕方ないと割り切れる方もいるかもしれません。
しかし、それと薄毛とは話が別。
薄毛は一度なってしまうと、完全に元の状態に戻すのは大変なので、自分の髪の毛に異変を感じる前に、きちんと髪の毛や頭皮を労わってあげる生活を送っていきたいものです。
では、日々の生活の中で、どのようなことに注意をすれば薄毛を予防できるのでしょうか。
具体的に5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
良質な睡眠タイムを取る
薄毛を予防したいのであれば、日々の生活で睡眠時間をきちんと確保しましょう。
推奨されている睡眠時間は、最低でも6時間。
その6時間の中でも、髪の毛の成長ホルモンの分泌が特に盛んになるのが、入眠から3時間までとされています。
したがって、入眠後すぐに良質な眠りにつくことが、薄毛予防には効果的なのです。
眠りが浅くすぐにモゾモゾ動いてしまう方、寝付きが悪くて睡眠時間が6時間未満な方などは、良質な睡眠タイムが取れるよう努力が必要です。
たとえば、
・眠る直前にスマホやテレビを見ない
・夕食は、眠る3時間前までに終わらせておく
・入浴は、眠る1~2時間前までに終わらせておく(40度以上の温かいお風呂に10~30分浸かること)
・オーダー枕を購入するなど、良質な睡眠が取れるよう環境を整える
などの対処法が必須でしょう。
3食しっかり栄養を摂る
過度なダイエットはせず、3食しっかり栄養を摂ることを心掛けましょう。
発育に良いとされているのは、牛肉や豚肉、卵や豆腐などに多く含まれているたんぱく質です。
女性では、1日に55gのたんぱく質の摂取が推奨されています。
たとえば、卵だけで1日55gを摂取しようとした場合、必要となる卵はMサイズ9個。
とても現実的ではありませんよね。
しかし、他の食材と組み合わせることで、たんぱく質を1日55g摂取することは、とても容易なものになります。
自炊を心掛け、多くの食材を取り入れた食事を心掛けていきましょう。
有酸素運動を生活に取り入れる
薄毛に効果的な運動は、全身の血流を改善する効果のある有酸素運動です。
有酸素運動とは、ランニング・ウォーキング・サイクリング・プールなどのことで、筋トレとは違い、日々の生活の中に気軽に取り入れられるものばかりです。運動が苦手な方でも、毎日数十分程度、有酸素運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
たとえば、
・毎日の通勤で、1駅手前で降りてウォーキングをしながら帰宅する
・休日には、サイクリングがてら自転車でお出かけをする
・スポーツジムのプールに入会し、時間があるときに泳ぎにいく
などです。
運動を始めるきっかけこそ薄毛予防ですが、結果としてあなたの体が健康になることばかり。
日々の生活に有酸素運動を取り入れるだけで、薄毛予防と健康維持の2つが同時にクリアできるのです。
まさに一石二鳥ではないでしょうか。
ダウンヘアを心掛ける
女性の中には、髪の毛を結んでいないとむずがゆいという方もいるかもしれません。
しかし、その「結ぶ」という行為が、薄毛の原因になっている可能性もあります。
髪の毛を緩く結んでいたとしても、何もしていないダウンヘアに比べれば頭皮は刺激を味わっています。
その刺激がたまになら良いのですが、毎日のように髪の毛を結んでいては、頭皮が刺激を受けすぎてしまうのです。
したがって、遠出をしない日はダウンヘアを心掛けたり、ダウンヘアがなんだか恥ずかしいという場合は帽子でカバーするなり、頭皮を労わるヘアスタイルを心掛けていきましょう。
育毛剤を使う
薄毛に悩んでいるのであれば、最終兵器として使って頂きたい育毛剤。
病院に行くのはちょっと…でも自己流で薄毛ケアをしていても効果はいったいいつ出るの?と不安に思っている方は、ぜひ一度お使いいただきたいアイテムです。
使って頂きたいのは、「女性用育毛剤」。
女性と男性とでは、育毛に関するメカニズムが異なりますので、夫婦間で共有などは決して行わないでくださいね。
女性でも薄毛になる!毎日の心がけで薄毛予防は簡単にできる!
この記事では、女性でも薄毛になる確率は十分にあり、その原因は日々の生活の中に潜んでいることをお伝えしてきました。
とはいえ、ヘアケアや薄毛予防対策をしっかり取っていれば、薄毛の進行を抑えることは可能です。
いつまでも美髪でいるために、髪の毛に気を配った生活を心掛けていきたいですね。