ヘアケア

美髪の女性は腸が美しい。薄毛対策にも

最近、健康を意識するときに必ず話題になるのが、腸内環境を整えるというキーワードです。

腸内環境を整えることは、健康的な体を作り上げるだけではなく、美しい髪の毛をも作り上げるということはご存知でしたか?

「最近髪の毛がパサついている」

「ハリやコシがなくて悩んでいる」

そんな悩みを抱えている方はもしかすると、腸内環境が悪いせいで栄養が髪の毛にいきわたっていない可能性があります。

そこでこの記事では腸内環境を良くすることがどのように美髪につながるのか、また腸内環境をよくするにはどうすればいいのかを解説していきます。

全ての栄養は「腸」から吸収される

これほど最近腸が注目されるのには理由があります。

いろんな媒体で「食事からしっかり栄養を摂りましょう」といわれていますが、その栄養がどこから入るのかを皆さんご存知でしょうか?

それは、「腸」です。

つまり、どんなにしっかりと食べたつもりでも、腸が健康でなければ、食べ物を消化吸収することができず、素通りしてしまうのです。

腸内には消化された食べ物が体にとって必要かどうか、瞬時に判断する機能があります。

これが超粘膜の重要な働き。

体にとって「必要なもの」と「害になるもの」を、ちゃんと選別する仕分け作業を行っているので、「神の手」とも呼ばれているのです。

美しい髪の毛を作り上げるには栄養素が必須

美髪を作り上げるには、食事などからとる栄養素が欠かせません。

髪の毛のもととなる成分はタンパク質でできており、タンパク質が不足すると髪の毛を生成する力が弱くなってしまい、傷みやすい弱い髪の毛が生えてくるようになります。

そのほかにも、タンパク質をしっかりと毛根へ運ぶ働きのあるビタミンやミネラルなどの栄養素もしっかり補わないと、美髪を作り上げることはできません。

つまり、腸内環境を良くして栄養素の吸収率を上げることによって、毛根にしっかり栄養素が行き渡り、美しい髪の毛が生成されるということです。

腸には免疫細胞の70%が集中している

これほど重要な作業ができるのは、なんと身体全体の免疫細胞の約70%が腸に集中しており、腸は身体の免疫をコントロールする司令塔だからです。

体の中に入れたくないものを腸で排除して、病気にならないようにしているのです。

医学の世界では「腸は第2の脳」と呼ばれていますが、それは脳のように神経細胞がたくさん存在する細胞で、「神の手」と呼ばれる自立した機能を持っているからです。

■「汚い腸」と「キレイな腸」

腸の働きがかなり重要な役割を担っていることはわかってもらえたと思います。

腸が健康な人には元気に長生きするという傾向があります。高齢になって足腰がよわくなったとしても、口から食べることができる人は消化器官系が丈夫ですので、免疫力が高く、栄養もしかり吸収できているからと推測できます。

また、健康な庁は、実際に内視鏡で見ても、つやつやでピンク色でキレイな状態を保っています。

腸がきれいな人は、内側だけでなく、髪の毛や肌などの外側もキレイになれます。

■腸内環境をよくするためには「腸粘膜」を強くする必要がある

腸内環境を整え、腸を強くするためには、まずは腸粘膜を強くすることが最初のステップです。

そのために摂取したい栄養素は、まず粘膜の材料となるアミノ酸です。中でも重要なのが、小腸粘膜のエネルギー源で、腸の免疫をつかさどる主役の一端をになっているグルタミンです。

次に粘膜の生成に必要なビタミンA、C、鉄、細胞分裂を促すミネラルです。

これらは「動物性たんぱく質」と「緑黄色野菜」を組み合わせて食べると、効率よく摂取できます。

■腸内に棲む「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」

腸内環境を整えるために、腸内細菌のバランスを整える必要があります。腸内菌には3種類あります。

腸の中で発行をして便通をよくする「善玉菌」

腸の中を腐敗させて腸内環境を悪くする「悪玉菌」

どちらにも属さない「日和見菌(ひよりみきん)」

大半を占めるのが日和見菌で、とても優柔不断な菌です。

腸内で善玉菌が優勢な時は、善玉菌に味方していい働きをしてくれるのですが、悪玉菌が優性になると、手のひらを返したように悪玉菌のそばについて、腸内環境を悪くしてしまうのです。

この悪玉菌が優勢になってしまうのが、腸内環境のバランスが崩れているときなのです。

つまり、腸内環境をよくするには、善玉菌を増やす食べ方をすること。

善玉菌優勢の状態をキープして、悪玉菌を増やさないようにすることです。

善玉菌を増やすポイント

腸内細菌のバランスを整えることは、こことの健康にも関わっています。

なぜなら、やる気や幸せな気分をもたらす「ドーパミン」や「セロトニン」などの脳内ホルモンの前駆物質は、腸内細菌が合成しているからです。

ということは善玉菌が増えると、脳内ホルモンも増えますので、結果的にストレスの緩和にもつながり、薄毛や抜け毛などの原因にも効果的です。

そこでここからは、善玉菌を増やすポイントについて解説していきます。

発酵食品を食べる

ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は、酸を作って腸内を酸性に保ち、悪玉菌が増えないようにします。

また免疫細胞を活性化する働きもあり、免疫力アップにも乳酸菌が欠かせません。

ヨーグルトのほかにはチーズや味噌、漬物などにも乳酸菌が含まれます。

納豆の納豆菌は乳酸菌ではありませんが、腸内を酸性にして善玉菌を増やして悪玉菌を抑制してくれます。

食物繊維を積極的に摂る

食物繊維は、乳酸菌を増やして腸内に定着させる働きがあります。

葉物野菜、根菜類、海藻類、果物など、色々な食材からとることができます。

ただし下痢を起こしやすい人は、摂りすぎに注意してください。

症状が強くなる可能性があります。

また、イモ類(じゃがいも、さつまいも)などは、食物繊維が豊富ですが、糖質が多い食品でもあるため控え目に。

おすすめは切ったりんごをレンジで加熱してヨーグルトに入れるだけのアップル&ヨーグルトです。

また、りんごに含まれる甘味成分のソルビトールは乳酸菌の餌になってくれますので、腸内環境を整えるのにはうってつけです。

糖分の多い果物はほどほどに

ヨーグルトを食べるときに気を付けたいのが、砂糖やフルーツソースを入れたり、糖分の高い果物を入れたり、何種類も果物を入れたりして食べることです。

これをすると腸粘膜が弱くなり過ぎてしまいますので、甘みを加えるときは乳酸菌を増やす働きがあるオリゴ糖がおすすめです。

果物を入れるときは1種類だけにして、糖分が多い果物(バナナやパイナップル)などは、毎日は食べないようにしましょう。

おすすめの果物はりんご、柑橘類、ブドウ、いちごなどです。

「腸は甘いものが嫌い」と覚えておくことが大切です。

【まとめ】腸内環境を良くして美髪になろう!

美しい髪の毛をまとっている方は、普段の食生活もきちんと整え、腸内環境が良好だから栄養素をたくさん吸収していると考えられます。

腸内環境が悪いと、髪の毛に悪影響を及ぼすだけでなく、普段の私生活にも支障ができてしまいます。

そのまま放置すると何らかの内臓疾患にかかってしまう可能性もありますので、美髪だけでなく健康的な体を作り上げるには、腸内環境を整えることは大切なことなのです。

日々の食生活が乱れていて髪の毛に悩みを持っている方は、是非この記事を参考にして腸内環境を良くして美髪を作り上げましょう!