抜け毛になる原因はいろいろありますか、アクセサリーがその鍵を握るとしたら、気が付かないうちに進行しているかもしれません。
人間には様々なアレルギー症状があり、気がついた時には影響が出ているケースもあります。
その一つとして、金属アレルギーによって薄毛になるかもしれないからです。
金属アレルギーとは
金属アレルギーとは、肌に金属に触れた部分が症状を起こすところに特徴があります。
赤くなったりかゆみを生じたりすることがありますが、実は日本人の12人に1人は悩みとして抱えている考えられているのです。
それほど珍しいものではなく、誰にでも起きると覚えておかなければいけません。
金属アレルギーは、人によって症状が異なってきます。
アクセサリーの形のように赤みが出てきているのは、典型的な症状です。
他の部分にはあまり影響が見られないのも特徴で、熱を持ったような感覚になっている時には注意しなければいけません。
特にピアスは影響しやすいことが知られており、かゆみどころか痛みを感じるようなケースも出てきます。
影響が起こる理由ははっきりとわかっており、金属が体に対して直接なアレルゲンとなっているわけではありません。
手で触ったからといっていきなりアレルギーを起こすようなことはないのです。
その仕組みは身に着けている間に汗などで金属が溶け出し、体内に入った時に異物として反応しています。
イオン化した金属が原因なのであって、ある程度の時間、密着させるように身につけている時に起こると言えるでしょう。
金属アレルギーは、いつ起こり始めるのか個人差があります。
人によって許容量に差があるためで、ある日突然反応が起こるかもしれません。
見た目だけでは予測はできないのです。
特定の種類に影響を受け、出てくる場合もあります。
許容量の問題ですので、一度なってしまえば治ることはありません。
悪化させない対処しかとれないのです。
対処方法は、当該金属を外すしかなく、悪化させないためにも金属を避けるという方法が取られます。
現実的にすべての金属を避けるのは難しいため、医師の診断のもとテストを行う方法もとられるようになりました。
すべての金属で起こる可能性はありますが、イオン化傾向が高いものほど傾向が強くなります。
その代表的なものがパラジウムやクロム、鉄や銅などです。
ニッケルやスズなど単体だけではなく、混ぜこんでしまい加工しやすくする金属もあるため、他の金属に混合されている場合も注意する必要があるでしょう。
金属アレルギーが抜け毛につながる
女性で抜け毛が増えてくる原因はいろいろとありますが、金属アレルギーが原因となるケースが確認されています。
金属アレルギーは金属イオンが溶け出した結果、体の中で予想されない反応するのが問題です。
体内に入ってから髪を構成するケラチンと結合してしまい、免疫細胞が反応するというのが抜け毛につながる点となります。
免疫細胞であるリンパ球などが毛母細胞にダメージを与えてしまうため、髪が抜けてしまうのがプロセスなのです。
抜け毛が一部に現れるケースもありますが、免疫反応のため、頭部全体に現れるかもしれません。
全体に影響が及べば、髪がまばらに抜けるようになってき、被害はさらに大きくなるのです。
問題の対象は、アクセサリーだけではありません。
よく知られたところでは、虫歯の治療を行い、金属の詰め物をしたことが問題を引き起こす例があります。
影響しにくいものが使われてはいますが、ゼロではありません。
少しずつ反応し始めて、やがて抜け毛のような症状が見られるようになるかもしれないのです。
歯の治療に使われる詰め物や被せ物だけではありません。
ブリッジに使われるのも金属であり、最近ではインプラントなどにも金属が使われています。
現在のものであれば影響の少ない金属にしますが、以前治療していたものが反応を起こすという例もあるのです。
大丈夫と思っていると思わぬところから薄毛が進行していくかもしれません。
日本で使われてきた銀歯
歯の治療が問題ににつながるポイントとして、他の国では使われていない金属が日本では利用されてきたという歴史があります。
それが銀歯です。日本特有の治療方法として知られていますが、歯科用に作られた金と銀、パラジウムの合金が使われてきました。
加工しやすいというのもありますが、何よりも安価で利用できるため、非常に多くの人が利用してきたのです。
ですが、この合金を使っているのは、先進国で日本しかありません。
使用しているとアトピー性皮膚炎のもとになる他にも様々な症状が発見されています。
いきなりアレルギーが現れるわけでもありませんが、口の中に異常を感じたりした時には、すぐに検診した方がいいでしょう。
他にも症状としては味覚障害が現れてきたり、手のひらや足の裏に水泡ができるといった症状もあります。
抜け毛が見られるようになってからではかなり進行した状態と言えますので、小さな変化を感じた時に素早く検査するのが大切です。
メタルフリーの義歯に変える方法
金属アレルギーの場合には、対処方法はほとんどありません。
当該対象の金属を取り外し、セラミックなどをメタルフリーの義歯に変える方法があります。
保険外治療になるため、かなりの金額がかかりますが、原因を取り除けるため、金属アレルギーの進行が止まるのがポイントです。
保険対象の場合には、アレルギーの反応が少ないパラジウムなどが使われていますが、0にできるものではありません。
保険の改定により、真ん中から4番目5番目の歯であれば、メタルフリーの義歯でも保険治療の対象となります。
この辺りは複雑な法整備が複雑で絡み合っているため、歯科で相談するのが確実です。
問題は、溶け出した金属は体の中に存在し、長い時間影響が現れ続けます。
1年以上かかるケースもあり、セラミックなどに変えたからといって、すぐに効果を発揮するわけではありません。
この間に薄毛対策用の育毛剤などを使ったとしても、アレルギーの影響にはかなわないのです。
さらに金属アレルギーと薄毛の関係を理解していれば原因を見つけるのも難しくありませんが、そのような人はかなりの少数派です。
原因として繋がっていることを知らない人も多く、金属アレルギーを疑ってパッチテストを受けるという人も少ないでしょう。
原因不明で対処ができず、様々な方法を試した結果行き着いたというケースも出てくるのです。
一般的な抜け毛や薄毛と比較しても、対処しにくい部分を保つのが問題点と言えます。
抜け毛が髪全体に現れてくるため、薄毛の対策としては、帽子などを頭に頭見えないようにするか、医療用ウィッグを付けるといった方法になります。
治療しても1年以上も掛かる状態を考えれば、医療用ウィッグが現実的な選択となりますが、かなりの金額を要することになるのがネックです。
それほどの影響を与えるため、あまりにもひどい抜け毛が見られた時にはできるだけ早く専門医に相談していきましょう。
まとめ
金属アレルギーは知らないうちに進行している場合があります。
アクセサリーを身につけて反応が出ているのであれば、抜け毛がひどい場合には虫歯の治療の履歴をもう一度思い出してみる必要があるでしょう。
他にも金属アレルギーによる影響が出てくるため、これも反応の一つとしてきわめ、できるだけ早い対処するのが大切です。
