冬になると、日本でも空気が乾燥する時期に入ってきます。
肌がカサカサになってしまったりするのも、空気中の水分量が少なくなってしまうからです。
この影響は目に見えている部分の肌だけではなく、頭皮や髪にも影響を与えているため、ブラッシングなどで対応が鍵を握ってきます。
冬の気温が乾燥が及ぼす影響
冬になると気温が下がり風も強くなります。
風にさらされる部分は水分を奪われやすくなり、同時に温度も下がるのです。
これが乾燥の仕組みの一つですが、肌だけで起きるわけではありません。
髪や頭皮などでも、気温の低下と風にさらされることで、調子が悪くなってしまうのです。
髪がパサついてきてしまったり、頭皮カサつきを覚えたりするのも、乾燥の影響を受けています。
まとめにくい状態ができてしまい、切れ毛や抜け毛が目立つようになるのです。
シャンプーやトリートメントなどでケアしてあげることは当然大切ですが、根本的な部分でブラッシングをする必要が出てきます。
乾燥してしまう理由として、冬の環境があるのは間違いありませんが、血行不良を引き起こしている問題も見逃してはいけません。
血液の流れがしっかりとしており、頭皮に栄養や水分を運んできてくれていれば、乾燥はかなり防ぐことができます。
栄養も運んでくれるため、髪がしっかりと育つようになるのも重要です。
乾燥を含め様々なリスクを解消するためには、頭皮の血行改善が欠かせないと言えるでしょう。
そこで出てくるのがブラッシングです。
保湿力の高いヘアケアアイテムを使いながら、乾燥対策としてブラッシングを取り入れていくと効率的に対処できます。
ブラッシングがもたらすメリット
ブラッシングが、対処方法としておすすめの理由はいくつも存在します。
頭皮のマッサージをするというのが、血行を改善する大事な方法となるのは間違いありません。
しかし、簡単にできるのかといえば実際にそうではないでしょう。
どこをマッサージしたらいいのかも分かりにくく、まんべんなくマッサージするのは簡単ではないからです。
ブラッシングは、この欠点をカバーができます。
軽くかけるだけでも、様々な方向に刺激を与えられるようになるのが、ブラッシングのメリットです。
それほど力も必要ありませんし、特別な知識もいりません。
普段のように力をかけずにブラッシングをしているだけで、頭皮の刺激ができるのです。
薄毛や抜け毛に悩んでいる時にでも、ブラッシングを繰り返していくのは、とても有効な方法となるでしょう。
ブラッシングをしていると髪のツヤにも関係が出てきます。
これはよく知られたところですが、実は頭皮で分泌されている皮脂が関係しているからです。
ブラッシングをするとこの皮脂が髪に伸ばされて行き、全体的にツヤとうるおい感が出るようになります。
頭皮にとって皮脂は乾燥を防ぐための盾の役割を持っているからです。
皮脂と言うとどうしても不潔なものとイメージしてしまう人もいますが、頭皮環境にとって欠かすことができない条件の一つになります。
この皮脂をうまく活用できるのもブラッシングのメリットで、自然に冬の乾燥や温度変化から守れるようになるのです。
普段から髪がパサついてしまうという人も、ブラッシングを見直してみると良いでしょう。
もちろん、天然の油脂分を含んだブラシを使うというのも対策となります。
顔の見た目の変化もブラッシングで変化が生まれてきます。
フェイスラインなどはブラッシングと関係ないように見えますが、頭皮を刺激するというのは顔全体を刺激するのとそれほど大きな違いはありません。
頭皮の刺激をしながらフェイスラインがリフトアップしてきたりするのも、刺激を与えているからです。
血液の流れが良くなるだけで、顔のむくみの解消にもつながります。
肩こりに悩んでいる人も、頭皮の血流の改善が出来ると違いを感じられるようになる場合もあるのです。
フラッシングは単に頭皮に刺激を与えるだけではなく、血流という形で体全体に影響を与えていきます。
ブラッシングするのに最適なものは
ブラッシングをする際には、どのようなものを使うのかも注意しておくといいでしょう。
あまりに刺激の強いものや、髪の摩擦が高まってしまうブラシを使っているとせっかくのブラッシングもお役に立たなくなるからです。
まずブラシの目を見た時に、あまり細かすぎないものを選びます。
細かな女のものはスタイリングに役立てられますが、それだけ力がかかることを忘れてはいけません。
ブラシの目は洗いぐらいがちょうどよく、髪に摩擦の力がかからないように注意する必要があります。
髪の間にブラシの目がしっかりと入るため、頭皮に届きやすくなるのもメリットです。
ブラシの目の先端を見た場合、鋭角なものは避けなければいけません。
できれば丸みのあるようなものを選び、角で頭皮を傷つけないように注意しましょう。
どうしても力がかかりやすい部分もあるため、あまり硬質なものを選ばないのもポイントです。
力を丁度良く分散できるようなものが向いているので、しなやかに動く素材を選ぶのが大切です。
水洗いできるものを選ぶのも大切です。
清潔な環境でブラッシングしなければ、デメリットが増えてしまいます。
ブラシの目にはスタイリング剤などが付着しやすいため、定期的に洗えると便利です。
またはクリーナーなどで掃除ができるようなものを選ぶと良いでしょう。
これだけでかなりの違いが生まれてきます。
ブロー用のブラシなどは、乾燥対策のブラッシングとしては向いていません。
こちらはあくまでもスタイリングなどに使うものであって、普段から頭皮マッサージに利用するようなタイプではないからです。
パーマやカラーリングは控えておく
ブラッシングとともに、この時期にはパーマやカラーリングにも十分注意しておく必要があります。
乾燥しダメージが増えやすい時期となるため、パーマをかけてしまうとそれだけでもダメージを相乗させてしまうからです。
パーマやカラーリングには、髪にダメージを与える薬剤が使われます。
どんなに上手な人が施術したとしても、この影響をゼロにはできません。
その上でブラッシングをこまめにしていると、ダメージを増やしてしまう状況が生まれます。
トリートメントなどでカバーしていくことになりますが、それでもかけない方がはるかに状態の改善に役立ってくれるのです。
冬のファッションに合わせて髪を明るくしたいと思う人も出てきますが、自分の髪が薄くなるのと今だけのおしゃれを楽しむのとどちらがいいのか判断しなければいけないでしょう。
パーマやカラーリングなどは、髪だけではなく頭皮にもダメージを与えます。
直接ついていないから大丈夫というわけではありません。
化学反応を起こした時に出ている物質がそのまま影響を与えるからです。
どうしても乾燥しダメージが出やすい時期となるため、冬の間はパーマやカラーリングも我慢する必要があります。
健やかな髪を育てる時期と割り切って考えてみると良いでしょう。
まとめ
ブラッシングをするのは、もっとも手軽な頭皮マッサージになります。
日々の時間の中で誰でも出来る方法ですので、薄毛対策というだけではなく、血行改善を考え、身体全体の健康というところで試してみると良いでしょう。
誰でも手軽な方法で頭皮を刺激して肩こり改善にもつながるとしたら、それだけで試してみる価値があるはずです。