ヘアケア

米国女性が大注目!ブロッコリーオイルで薄毛・エイジングケア

ブロッコリーといえば、スーパーフードとして今注目の野菜です。

栄養価が高くしかも低カロリーなので、健康的なダイエットにもってこいなのです。

そのブロッコリーから採れるのが「ブロッコリーオイル」です。

アメリカでは何年も前から美容・美髪効果が注目されている成分ですが、ブロッコリーから油なんて採れるの?とちょっと不思議ですよね。

そこで、ブロッコリーオイルについて解説します。

ブロッコリーオイルとは

ブロッコリーオイルとはどんな油なのか、簡単にご紹介しましょう。

ブロッコリーオイルは種から採れる油

ブロッコリーオイルは正しくは「ブロッコリーシードオイル」といい、芽の小さな種子を低温・低圧で圧縮したものです。

色は緑がかった黄金色で、未精製のものはかすかに青っぽいブロッコリーの香りがしますが、少量の使用なら時間と共に消えます。

ブロッコリーオイルの成分と用途

ブロッコリーオイルには、以下の脂肪酸が含まれています。

脂 肪 酸 組 成 含 有 量
エルカ酸 49.0%
オレイン酸 13.5%
リノール酸 11.4%
α-リノレン酸 9.0%
イコセン酸 6.0%
パルミチン酸 3.25%

このうちエルカ酸、オレイン酸、イコセン酸はオメガ-9脂肪酸と呼ばれるタイプです。

この脂肪酸はオリーブオイルやべに花油などに多く、悪玉コレステロールを減らす作用がよく知られています。

また、α-リノレン酸は体内で作ることが出来ない必須脂肪酸の一つで、体内でEPAやDHAに変化します。

これらの成分は生活習慣病の予防やアレルギーの緩和、精神安定、血行促進、記憶力や判断力アップなど、様々な効能があります。

脂肪酸の他には、主に以下の成分が含まれています。

・ビタミンA(β-カロテン)
目や皮膚・粘膜などの健康を維持する作用があります。

不足すると夜盲症、肌荒れやかさつきが起こります。

また、粘膜の働きが弱るので、菌やウイルスが侵入しやすくなり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。

さらに、ビタミンAは活性酸素を阻止する働きがあり、悪玉コレステロールが増えるのを防いでいます。

・ビタミンB群
ビタミンB群は、お互いに助け合って脳や神経、皮膚の健康を維持する働きがあります。

ブロッコリーオイルはその中でもビタミンB6が多く、動脈硬化の予防、女性ホルモンのエストロゲンの代謝、アレルギー緩和などに効果があるといわれています。

・ビタミンC
抗酸化作用があり、活性酸素から細胞を守って劣化や老化を防ぎます。

また、免疫力アップやストレスの緩和、貧血予防などにも役立っています。

ブロッコリーオイルのテクスチャー

このオイルは比較的さらっとしたタイプです。

その分浸透が早く、あまり付けたという実感がないのですが、特に髪に使用すると翌朝になって手触りの違いがはっきりわかります。

ちょっと足りないと感じても、翌朝まで待ちましょう。

ブロッコリーオイルの特徴

ブロッコリーオイルには、以下の特徴があります。

・非常に高い抗酸化作用
ブロッコリーオイルには「スルフォラファン」という強力な抗酸化物質が含まれています。

ブロッコリーそのものにもありますが、オイルには50~100倍入っています。

この成分が特に力を発揮するのは、シミやそばかすです。

シミやそばかすはチロシナーゼという酵素がアミノ酸のチロシンと結合することで作られますが、スルフォラファンにはチロシナーゼの働きを食い止める作用があるのです。

・保湿作用で肌の乾燥を防ぐ
ブロッコリーオイルには脂肪酸がバランス良く含まれており、皮膚に塗ることでバリアとなり、水分の蒸発を防いでくれます。

しかも、テクスチャーがサラッとしているのでべたつかず、化粧崩れの原因となることもありません。

・紫外線による害を防ぐ
このオイルの抗酸化作成分は、他の抗酸化物質が細胞の周りで活性酸素を除去するのと違い、塗った部分の細胞にそのまま吸収されるという特徴があります。

皮膚に浸透して、細胞を内側から保護してくれるのです。

紫外線のうちUVAは肌の真皮まで透過し、コラーゲンやエラスチンなど皮膚を柔軟に保つ成分を変質させてしまいます。

しかしブロッコリーオイルは内側から皮膚を守り、これらの成分が破壊されるのを防いでくれます。

・新陳代謝の促進
加齢とともに細胞が劣化し、ターンオーバーにも時間がかかるようになってきます。

すると古い角質が硬くなって血管を圧迫し、栄養が充分届かなくなるため、さらにターンオーバーサイクルが遅くなってしまいます。

このような状態の肌のエイジングケアとして注目されているのが、レチノイドです。

レチノイドは化学合成されたビタミンAとその誘導体などのことで、細胞の新陳代謝を早め皮膚の若返りに高い効果があります。

しかし、レチノイドは副作用も多く、乾燥、腫れ、水疱、肌色の変化、日光過敏症などが報告されています。

ブロッコリーオイルに含まれるビタミンAやリノール酸にはレチノイドと同じ効果が期待でき、しかも副作用がありません。

さらにセラミドの合成を促進するので保水力が高まり、みずみずしい肌に近づきます。

・そのままでも、他のオイルに混ぜても使える
伸びが良いのでこれだけでも、あるいは他のオイルに混ぜても使えます。

数滴を手のひらや指に伸ばし、やさしくつけたりマッサージしたりすると良いでしょう。

刺激が少ないので毎日使用できますが、敏感肌の方は肌の状態を見ながら加減してくださいね。

ブロッコリーオイルの頭皮と髪への作用

ブロッコリーオイルが肌にとても良いということは、頭皮にも良いということです。

ここでは、頭皮や髪にどんな良い影響があるか、ご紹介します。

・天然成分が髪にツヤを与える
脂肪酸のエルカ酸はシリコーンに似た作用があり、髪につけると光沢を出し、非常に手触りを良くしてくれます。

シリコーンは多くのシャンプーやコンディショナーに配合されており、安全性も高いといわれていますが、かぶれの原因になるという報告も挙がっています。

ブロッコリーオイルなら安全性が高く、しかもつややかな髪にしてくれるのです。

ただし、ブロッコリーはアブラナ科で、まれにアレルギー反応が出ることがあります。

そのため、食物アレルギーがある方は必ずパッチテストを行なうようにしてくださいね。

・活性酸素を除去し毛母細胞の老化を防ぐ
スルフォラファンには活性酸素を除去し、細胞のDNAの材料となるグルタチオンの生成を活性化する働きがあります。

また、ビタミンAやビタミンCにも抗酸化作用があります。

これらの相乗効果で毛母細胞の新陳代謝が促進されるので、髪のコシや太さがアップし、抜け毛を減らして成長を早める効果が期待できます。

・タンパク質の代謝を助け丈夫な髪を作る
髪の毛や頭皮はケラチンというタンパク質でできていますが、食べたタンパク質がそのまま使われる訳ではありません。

一旦アミノ酸に分解されてから、ケラチンに再合成されるのです。

その際に必要なのがビタミンB6で、不足すると髪が細く弱くなり、抜けやすくなってしまいます。

ブロッコリーオイルにはビタミンB6が豊富に含まれているので、しっかりした強い髪の毛を育てる助けとなるのです。

・紫外線から髪と頭皮を守る
黒髪は紫外線を吸収し、ダメージが肌奥に浸透するのを防いでいます。

しかし、パーマやカラーリングなどで表面のキューティクルが剥がれると、髪の芯までダメージを受けて枝毛や切れ毛、変色、抜け毛などが起こりやすくなります。

また、皮脂に紫外線が当たると過酸化脂質に変化し、毛穴に入り込んで毛母細胞を傷つけてしまいます。

オイルに含まれるエルカ酸にはシリコーンと同様のコーティング力があり、さらにビタミンAとCの抗酸化作用によって過酸化脂質の増加を防ぎ、紫外線から髪と頭皮を守ってくれるのです。

・頭皮マッサージすると栄養が浸透する
ブロッコリーオイルには、皮膚の健康に良いビタミンと脂肪酸、抗酸化物質が含まれています。

このオイルで頭皮マッサージをするとすばやく浸透して皮膚の柔軟性を高め、さらに毛母細胞に栄養を与えるので、健康な髪を育てるサポートとなります。

まとめ

まだまだ日本では注目度が低いブロッコリーオイルですが、アメリカでは次世代のエイジングケア成分として評価が高まっています。

美髪・美肌でいつまでも若々しくありたい女性は、ぜひ試してみてくださいね。