日本だけではなくヨーロッパやアメリカなど、世界中で親しまれているのが赤ワインや白ワインです。
そんなワインに含まれている成分には、健康や美容の他にも、抗酸化作用や殺菌作用、抗がん作用などがあると言われています。
実はワインは、さらに育毛や発毛にも対しても効果が期待できると言われていることをご存知でしょうか?
年齢を重ねていくと髪のツヤやハリが失われ、ボリュームが少なくなってきます。
ワインにはこうした髪の老化を防ぎ、育毛を促す効果があると言われています。
そこでここでは、ワインの髪に対する効果や、アルコールと髪の関係などについて詳しく見ていきたいと思います。
Contents
ワインに含まれている成分とは?
ここでは、ワインの主な成分についてご紹介していきたいと思います。
赤ワインに含まれる成分は?
ブドウから作られているワインには、ポリフェノールが豊富に含まれています。
実はポリフェノールと一言でいっても、その種類は5000以上もあると言われています。
赤ワインにはその中でも、アントシアニンやタンニン、レスベラトール、カテキンといったポリフェノールが含まれています。
抗酸化作用が強いポリフェノールは、色が濃いものほど多く含まれているとされており、白ワインにはほとんど含まれていません。
白ワインに含まれる成分は?
白ワインには酒石酸、りんご酸など、抗菌・殺菌効果があるとされる有機酸が多く含まれています。
また赤ワインと比較すれば少量ですが、他のアルコール類やコーヒー、緑茶やココアなどさまざまな飲み物などに比べて、ポリフェノールも多く含まれています。
ワインに含まれている育毛効果がある成分とは?
ここでは、赤や白ワインに含まれている育毛効果が期待できる成分について見ていきます。
ポリフェノール
ポリフェノールの持つ抗酸化作用は、アンチエイジング効果があることで知られていますが、その中でも特に育毛に効果があるとされているのがレスベラトールという成分です。
レスベラトールは長寿遺伝子とも呼ばれ、活性化することで老化を抑制する働きのある遺伝子であるサーチュイン遺伝子や、体の細胞の成長因子であるIGF-1を活性化させる効果があると言われています。
さらにレスベラトールには血行促進効果もあり、頭皮の血行を促し毛根に栄養と酸素が行き届きやすくしてくれます。
酒石酸
有機酸の一種である酒石酸は、さわやかな酸味を持つのが特徴であり、ぶどうやレモンなどにも含まれています。
ワインのコルク栓を抜いた後に、コルクの裏側に結晶のようなものが着付着していることがありますが、それは酒石酸が結晶化したものです。
ある大手製薬の研究によると、酒石酸には頭皮の細胞から発毛促進物質を作り出す働きを促進させる効果があることが解明されています。
また毛包周囲の毛細血管を作る手助けをしたり、有機酸には即効性のある殺菌作用があるため、頭皮環境を整える働きもあります。
酵母や乳酸菌
ワインの製造過程で重要な役割を果たすのが酵母や乳酸菌です。
これらには糖質の吸収率を下げる効果や便秘解消効果、免疫力アップなども期待できます。
また赤ワインの酵母には、頭皮の水分を守り乾燥を予防してくれる働きもあります。
さらに酵母や乳酸菌には、頭皮の環境を整える働きもあり、抜け毛を減らし発毛を促してくれます。
育毛にも効果的なワインの飲み方とは?
以下では、育毛に対して効果的なワインの飲み方をご紹介いたします。
赤ワインはホットがおすすめ
ポリフェノールや酵母の働きが強い赤ワインは、シナモンを少量入れて飲むとさらに高い育毛効果が期待できます。
さらに温めてホットワインとして飲むことで、冷え症対策になると同時に血流促進効果も期待できますので、女性の方などにもおすすめです。
飲む順番にも注意しよう
白ワインに含まれているポリフェノールは赤ワインより少ないのですが、分子が小さいため吸収率が良いと言われています
そのため、まず白ワインを先に飲み、次に赤ワインという順番で飲むと、よりポリフェノールの体内への吸収率が高まり、育毛効果を持続させることができます。
適量を続けて飲もう
ワインを飲んで育毛や発毛、また健康効果を高めるためには、適量のワインを継続して飲むことが大切です。
適量のアルコールは血行促進やリラックス効果もあるため、ストレス解消にもおすすめです。
ただし過度な飲酒は肝臓の機能が低下させ、髪へ十分な栄養が行き届かなくなり、抜け毛や薄毛の原因にもなります。
また育毛にはビタミンB2も必要不可欠ですが、こちらも過剰飲酒すると糖分の分解に使われるため、不足してやはり薄毛を引き起こす引き金となってしまいます。
ですから飲み過ぎにはくれぐれも注意し、一日だいたいワイングラス2杯程度に留めるようにして、体調が悪い時などには飲むのを避けるようにしましょう。
ワイン以外の育毛に効果を発揮するアルコールは?
日本酒
IGF-Iとは抜け毛や薄毛を防ぎ、育毛を促す成長因子です。
日本酒にはα-グルコシルグリセロール(α-GG)という成分がものが含まれていますが、実はこれが胃の知覚神経を刺激し、IGF-Iを増やす効果があると言われています。
また育毛のために日本酒を飲む場合は、常温や冷やではなく熱カンにして飲むことをおすすめします。
これは日本酒の温度が高い方が胃の知覚神経がより刺激されやすく、IGF-Iがさらに増加すると言われているためです。
ちなみに日本酒を約50倍に薄めて肌に塗ると、皮膚のIGF-Iを増やし美肌にすることも可能です。
ビール
麦芽とホップを主原料とするビールにも、実はIGF-Iを増やす効果があります。
ビールは、発芽させたビール大麦に苦みや香りをつけるためにホップを加え、さらにビール酵母を加えることでアルコール発酵させます。
この時二酸化炭素が発生しビールに溶け込むため、ビール独特の泡が生まれます。
ホップにはバラの香りの成分でもあるゲラニオールという物質も含まれており、ビールの香りの元になっています。
実はこのゲラニオールや炭酸、ビールに含まれている5%のアルコールにも、胃の知覚神経を刺激して全身のIGF-Iを増やす働きがあります。
ちなみにノンアルコールビールにも炭酸とホップが含まれているため、やはり育毛効果が期待できます。
ですからアルコールが苦手だという方はこちらの方がいいかもしれませんね。
まとめ
今回は、ワイン育毛効果や、アルコールとの関係などについて見てきました。
育毛に効果があると言われているワインですが、飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう。
育毛効果を期待して飲みすぎてしまうと、逆に薄毛や抜け毛が増える原因となってしまうため、気をつけることが大切です。
一日のアルコールの摂取量は、日本酒は1~2合程度ビールは中ビン500ミリリットル1本、ワインはグラス2杯程度であると言われています。
また市販されているワインの多くには、ワインの酸化や菌の繁殖を防ぐために、酸化防止剤が使用されています。
これは少量であれば問題ありませんが、摂取しすぎると体に悪影響を与える可能性があります。
ですからワインを選ぶ際にはラベルをしっかり確認して、なるべく酸化防止剤の入っていないものを選ぶことをおすすめします。
あなたも適量のワインを飲んで、育毛を目指してみてはいかがでしょうか。