若い頃は、セットが大変なほど髪にボリュームがあったのに、気付けば、頭頂部が薄毛に…ウィッグを着けるべきか迷っているあなた。
心配いりませんよ!
今やウィッグは、薄毛で悩む男性だけのものではありません。
年を重ねても、オシャレを楽しみたい女性に向けて、様々な種類のものがあります。
そこで、自然に着けられるウィッグの選び方をご紹介したいと思います。
是非、お気に入りのウィッグを見つけて、堂々と街を闊歩してみませんか?
女性の薄毛の原因は?
男性特有の現象と思われがちな薄毛ですが…なぜ、女性にも起こるのかご存知ですか?
一番は、更年期が原因なのです。
加齢とともに、女性ホルモンが減ることはよく知られていると思います。
具体的には、「エストロゲン」の減少により、髪の成長サイクルが狂ってしまい、成長期が短く、休眠期が長くなるというアンバランスな状態になります。
すると、髪が抜けても、なかなか新しい毛が生えてこないため、薄毛が目立つようになるのです。
また、頭皮も固くなり、栄養が行き渡らなくなります。
すると、髪が成長しにくくなるため、抜け毛も増え、髪自体も細くなり、ハリもコシもなくなり、若い頃にはなかったうねりや縮れ毛も増えるのです。
次に、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れも原因になります。
薄毛に悩み始める年代の40、50代はもしかしたら、一番忙しい時期かもしれませんよね。
お子さんがいるなら、思春期に当たったり、受験だ就職だと親子で悩ましい頃です。
今は、お仕事されている方がとても多い年代でもありますし、責任や重圧を感じられている方も多いのでは?
生活に忙しく、睡眠も削られがち。また、ストレスがたまり、ついつい甘いものを欲してしまう等、食生活も狂いがちですよね。
髪の成長にとって、よくない環境が全て揃ってしまうのです。
そんなあなたにこそ、ウィッグです!
気になる薄毛も隠せて、手早くスタイルが整うので、無駄なストレスも省くことができます。
そこで、どのような種類のウィッグがあるのか?
また、選ぶコツもお教えします。
お悩み別に女性用ウィッグの選び方
ヘアスタイル全体をボリュームアップしたい!
という方は、フルウィッグがお勧めです。
自毛を全てまとめて、アンダーネットに入れ込んでから、頭全体を覆うようにスッポリ被るタイプです。
自毛と馴染ませる必要がないため、朝の忙しい時などに、スタイリングに手間取りません。
いつも自分の好みのヘアスタイルを変わりなく、短時間で決めることができます。
また、気になるサイズも、アジャスターで変えられるので、頭にフィットしてくれますよ。
アンダーネットが蒸れないか心配かと思いますが、吸湿性や吸汗性にも優れている素材で作られているため、それほど気になりません。
常に白髪染めを気にしていた方からすると、その手間が全くなくなるだけでも、朗報ですよね。
ただし…
いかなる品質のものを選んでも、相対的に価格が高くなることと、毛質をきちんと選ばないと、仮装大会のカツラのようになってしまうのが難点ですね。
次に、頭頂部の薄毛だけを隠したい!白髪が多い部分だけ隠したい!という方には、部分ウィッグがお勧めです。
一番は、いかなる毛質のものを選んでも、フルウィッグより価格が抑えられることです。
気になるところにクリップで留めて、自毛と馴染ませるだけなので、思った以上に装着は簡単です。
頭頂部だけや、前髪だけのもあります。
急なお出掛けや白髪染めが間に合わない、記念写真の時だけと、ここぞという時に手軽に使うことができますよ。
ただし…
部分ウィッグは、自毛に馴染ませて装着するという性質上、メリットとデメリットがあります。
まずは、ウィッグの毛を、自毛の色や太さ、クセに合わせる必要があります。
次に、あなたの髪の流れに自然に馴染むか、つむじや地肌に不自然がないか、また、通気性があるか等、確認点が意外と多くあります。
ただ、お店で購入する場合は、試着も可能ですし、1度だけでは分からないということなら、1週間程度貸し出しが可能なお店もあります。
これなら、お気に入りの部分ウィッグが見つけられそうですね。
あなたの自毛に馴染んでくれれば、他の人に分からず、ボリュームアップが簡単にでき、見た目もグッと若返りますよ!
では、次にウィッグの種類や価格について詳しくご紹介します。
女性用ウィッグの種類と価格について
フルウィッグを被ったときの自然さや、部分ウィッグの自毛との馴染みやすさを決める鍵は、毛質によります。
主に3つの種類に分けられます。
①全て人毛を使ったもの
②全て人工毛(ファイバーや合成繊維)を使ったもの
③人毛と人工毛をミックスしたもの
それぞれの特徴をお話ししますね。
①は、人毛なので、あなたの髪の毛と同じ感覚です。
パーマやカラーもできます。
ドライヤーやヘアアイロンを使うことも可能です。
何より、人毛ならではの自然さがあります。
ただし…
素材が人の髪の毛ですので、大量生産ができません。
質の良いものを選り分け、加工していかないといけないためです。
その分、価格も高くなります。
また、あなたの髪の毛と同じように、一度スタイルを決めても、崩れやすいことが難点です。
セットに多少時間がかかってしまいますし、退色もします。
お手入れも、それなりに手間がかかります。
絡まりをほぐし、付いた汚れやホコリを取るためにブラッシングをしてから、シャンプーで洗い、ドライヤーで乾かす必要があります。
②は、品質によりますが…
今では開発が進み、かなり人毛に近いものも増えてきました。
とはいえ、本物の人の髪の毛よりは不自然さが残りますよね。
メリットとしては、形状記憶が可能なので、セットの必要がなく、忙しいときでも手間がかかりません。
耐熱のものなら、ドライヤーやヘアアイロンをかけて、スタイリングをお好みの形に変えることも可能です。
ただ、年月が経てば劣化して、縮れてきます。
お手入れが必要なことも同じです。
ブラッシングをして、専用のオイルスプレーをし、人工毛特有の摩擦による乾燥やパサつきを防ぎ、ツヤを取り戻してあげる必要があります。
また、洗う際も、人毛用のシャンプーではベトつくので、専用のシャンプーを使用する必要があります。
ただその後、自然乾燥できる点はメリットですね。
③は、人毛と人工毛の良いとこ取りになります。
②より自然な質感になりますし、①よりスタイリングはしやすくなります。
ただ、それもバランスの問題で、どちらかの割合がが多くなれば、少ない方のメリットは薄くなってしまいます。
次に、価格のお話をします。
価格は、毛質と作成方法、フルウィッグか部分ウィッグかにより、変わります。
先にお話しした通り、人毛を使用する場合は、その貴重さから価格が高くなり、人工毛であれば、価格を抑えることができます。
もちろん、それぞれの品質によっても変わります。
また、オーダーメイドでかつ、毛を人の手で1本ずつ植えたものは、高価です。
頭のサイズを測定することから始まり、手間も時間もかかるので。
一方で、既製品で毛を機械で植えたものは、大量生産が可能なので、安価です。
もちろん、オーダーメイドと既製品、手植えと機械植えのミックスであったり、セミオーダー品のようなものもあります。
おおよその目安としては、
部分ウィッグで、既製品の機械植えでかつ、人工毛であれば、約2000円から。
手植えであれば、9000円ほどからあります。
フルウィッグの場合は、同じ条件で、約10000円からと、30000円ほどからになります。
こだわって、オーダーメイドの手植えで、人毛なら、高いものですと80万円になるものもあります。
それだけに、顔馴染みが良く、より自然になりますし、アフターサービスも充実します。
女性用ウィッグについてお話ししてきましたか、いかがでしたか?
もちろん、薄毛対策として、育毛剤を使ってみたり、シャンプーやトリートメントを替えたり、洗い方や乾かし方をを工夫してみたりと方法はあります。
いざとなったら、ウィッグという方法があると分かっただけで、きっと心が軽くなったののではないでしょうか。
ウィッグは、決して敷居の高いものではありません。
気軽なオシャレのアイテムの一つとして、お使いいただけたらと考えています。