ヘアケア

もうカラーは止めた!女性の美しいグレイヘアの育て方

カラーで染めても染めても出てくる白髪。

本当に嫌になりますよね。

面倒だし、髪は傷むし、頭皮にもかゆみが出てくるし、ストレスがたまってしまって…

そろそろカラーを止めてみたい!

今噂のグレイヘアにしてみようか?と迷っているあなた。

その迷いの中に、不安なお気持ちがあるのも分かります。

そこで、まず実際にカラーを止めてみたら、どうなるのか?

現状を把握しつつ、美しく、きれいなグレイヘアの育て方をご紹介したいと思います。

既存の価値観に囚われずに、年齢に合った美しさを追求してみませんか?

カラーの罪悪

カラーと一言でいっても、若い子がオシャレや気分転換で髪色を変えるのとは違って、年を重ねていくと、白髪染めの要素が強くなりますよね。

考えてみると…半ば義務のようにやっている白髪染めですが、その構造ってご存知ですか?

実は、アルカリ性の強い薬剤を使って、髪を膨張させることで、キューティクルを開かせ、髪のタンパク質を溶かして、色素を入れ込んでいくのです。

白髪を周りの黒髪と同じ色に染めることが目的なため、濃い色素を必要とします。

また、本来染める必要のない黒髪も同じように、強い薬剤にさらされてしまうのです。

ただ、専門家のいる美容室では、強めの薬剤を使うことを想定して、前後のケアをしてくれます。

髪や頭皮を守り、色ムラがないように染め上げ、長持ちするようにケアしてくれます。

また、髪や頭皮の状態を相談の上、薬剤を変えることや、白髪染めの方法を変えることもできますよね。

一方で、家で市販品を使って白髪染めを行うと、より強い薬剤にさらされることになるのです。

市販品は、専門家ではない、素人でも使いやすいように、より濃く色素を使用しています。

前後のケアもなく、色ムラも出やすく、落ちやすいため、結果、頻繁に白髪染めを行うことになってしまうのです。

すると、髪と頭皮へのダメージは、一層酷いものになります。また、アレルギーも誘発しやすく、一度なってしまうと、二度と白髪染めが使えなくなる可能性もあります。

男性に聞けば、以上のように時間もお金もうけかかって、匂いも臭く、頭皮がヒリヒリするのを我慢してまで、白髪染めを行う理由が分からない…という人も多いですよね。

ただ、女性はそうも言ってられないのが現実で、

「今この瞬間、きれいで若く見られたいの!」

その気持ちからの行動ですよね。

でも、白髪染めを止めてみたら、どうなるのでしょうか?老いへまっしぐらなのでしょうか?

カラーで白髪を隠すのを止めたら…

実際に止めてみると、様々な声が出てきました!

薬剤で傷んでパサついていた髪も、乾燥してフケが出たり、かゆみを感じていた頭皮も調子が良くなってきた。

常に、白髪を染めなけねば!という半ば強迫観念のような思いが消えて、自由になった。

年齢を素直に受け入れられるようになった。

こんな良い効果の一方で、

白、黒、金髪(白髪染めの強い薬剤が完全に落ちるには時間がかかるので、退色しつつある状態)が入り交じっていて、きれいではない。

今までの服が合わなくなってきた。

職場や家族に良く思われていないことに気付いた。

やはり、老けた気がする。

など否定的な意見もありました。

これらの意見には、対処法があります。

髪が白、黒、金髪に入り交じるのは、時間が経てば落ち着きます。

ただ、気になるという場合は、グレイヘアまでの過ごし方を美容師さんに相談するのも手ですね。

あなたの納得できる方法を提案してくれますよ。

次に、服装についてですが、混じり具合によりますが、白髪が増えたなら、頭は明るい印象になっているはずです。

ですから、服も明るめを着るようにすると、ピッタリきますね。

そんな明るい色なんて…と気負わないで下さい。

まずは、白で良いのです。

白のシャツやニットは持っていないという方は、ごく少数ですよね。

他にも、パール系のアクセサリーを着けるだけでも変わります。

華やかなスカーフを首元に持ってくるだけでも良いですよ。

意外と簡単ですよね。

周りの目が気になるということですが。

家族には事前に話しておく方が良さそうですね。

特にお子さんには。場合によっては、気持ちをくんであげ、白髪染めを止める時期を少し延期しても良いかもしれませんね。

職場も同じです。

居にくくなってしまうのは問題ですからね。

ただ、第三者の否定的意見は、軽く受け流しましょう。

当然、人それぞれ価値観は違います。

絶対的に白髪は染めるべきという人もいますからね。

最後の意見と重なりますが、白髪混じりになると、一概に老けるとは言い切れません。

顔の筋肉は、20代をピークに減少していきます。

当然、頬は削げ、骨格が目立つようになり、眉や目尻も下がります。

それが年相応です。それに反するように、髪を20代の時と同じように黒々と染め上げれば、違和感が出てきます。

では、年相応に老け込んで良いのかというと、そうではありませんよね。

目指すは、年齢に合った自然な「美しさ」です。

腰はピンとしておくべきですし、服装も手を抜きません。

見合ったメイクもすべきです。

そこで、美しいグレイヘアの育て方をご紹介します。

美しいグレイヘアの育て方は?

今からお話しすることは、そんなに特別なことではありません。

自分のことだけ考えれば良かった若かりし頃とは違って、40代以上の女性は非常に忙しいです。

家族のことを考え、家事に仕事にと…

ついつい自分のことは後回しになりがちですが…

これを機に、あなた自身に目を向けてあげてみてはどうでしょうか。

では、具体的に。

①今の髪質に合ったシャンプーに変える。

安価のシャンプーであればあるほど、質の悪い界面活性剤(人工的な洗浄成分)が多く含まれています。

当然、年齢を重ねてデリケートになった髪や頭皮にとって良くありません。

植物由来成分で出来ているものに変えたり、ご自分で判断しかねるなら、信頼している美容室で勧められたシャンプーが一番ですね。

ただし、価格は高めになります。

②トリートメントを使う。

白髪は、黒髪に比べて髪質が硬く、パサつきやすい傾向があります。

今まで面倒でトリートメントを使っていなかったなら、これを機に使い始めてはどうでしょうか。

できれば、シャンプーとセットになっているものが良いですが、簡単な洗い流さないタイプのものもあります!

是非お試し下さい。

③紫外線を浴びないようにする。

肌には、日焼け止めを塗ったり、化粧下地を日焼け止め効果のあるものにしたり、長袖を着たりして予防しますよね。

髪も同じです。

紫外線によるダメージをなくすためにも、帽子を被ったり、日傘をさして防いで下さいね。

④洗髪後の乾かし方を見直す。

まずは、自然乾燥はNGです。

頭皮の乾きが悪くなり、生乾きの状態が続くため、雑菌の温床になります。

逆に髪は必要以上に水分が抜け、乾燥を招きます。

正しい乾かし方は、タオルである程度水分を取ってから、ドライヤーの熱から髪を守るオイルを塗り、1ヶ所に熱が当たりすぎないように根元から毛先へと、場所を変えながら風を当てていきます。

最後は、ブラッシングをして髪を整えたらおしまいです。

⑤規則正しい生活を送るようにする。

まずは、食生活を見直します。

バランスの良い食事を心掛けます。

また、更年期で不足しがちな女性ホルモン(髪の成長を促す「エストロゲン」は重要です。)を補うための大豆製品や、カルシウムを補給するための乳製品、体を温める食品をなるべく選ぶようにすることも大切ですね。

適度な運動も必要です。

先にお話しした通り、体を動かさなければ、顔だけではなく、全身の筋肉も衰えていきます。

ただでさえ、更年期により骨が弱くなっていきます。

鍛えておくことは重要ですね。

何より、髪の健やかな成長のためには睡眠が必要です。

きちんと確保できるように心掛けたいですね。

その他、ストレスをなるべくためないようにする。

体を冷やさないように工夫する。

カフェインを摂り過ぎない。

禁煙をし、お酒はたしなみ程度にする等。

髪だけではなく、肌にとっても、あなたの体、心のためにも大切なことばかりです。

まだまだ日本では、女性の美しさの基準は、若さによるものが多いです。

そのため、年を重ねても若く見えるようにと努力を続ける方が多いのが現状ですし、その一例がカラーによる白髪染めですよね。

でも、価値観は変わりつつあります。

女性の美しさを決めるのは、男性の目ではなく、女性自身であるべきです!

グレイヘアは、そんな古い価値観を打ち破るきっかけになるのではと思っています。

是非、素敵なグレイヘアを育ててみませんか?