ウィッグは日頃からきちんとお手入れすることで、より長持ちさせることが可能となっています。
逆にお手入れせずに放置しておくと劣化しやすく、一般的なウィッグの寿命より短い期間で使用できなくなってしまうため注意が必要です。
そこで今回は、ウィッグの寿命や痛む原因、またウィッグを長持ちさせるためのお手入れの方法について、ご紹介いきたいと思います。
Contents
ウィッグの寿命はどのくらい?
一般的に、ウィッグの寿命はだいたい2年ほどであると言われています。
しかし、ブラッシングやシャンプーなどのお手入れをきちんとしていない場合はさらに寿命が短くなり、時には数回使用しただけで劣化してしまい使えなくなってしまうこともあるため注意が必要です。
ウィッグは頭皮に直接付けるものであるため、皮脂や汗、ホコリなどが付着しやすく、そのまま放置しておくと汚れや匂い気になるようになったり、ボサボサになり直らなくなってしまいます。
特に毎日利用しているウィッグは、約一年ほどで抜け毛が起こったり縮れたりと劣化が始まってしまうと言われているため、日頃のお手入れが非常に重要なポイントであると言えるでしょう。
夏場など汗を多くかく季節であれば、使用するたびに洗うのが理想的であると言えますが、そうでない場合は最低でも一週間に一回程度はウィッグをシャンプーで洗うことをおすすめします。
ウィッグが痛む原因とは?
ここでは、ウィッグが劣化してしまう主な原因について詳しく見ていきたいと思います。
こまめにお手入れしていない
ウィッグは静電気に弱いため、使用前だけではなく使った後にも、ブラッシングでホコリやゴミを落としたり、定期的にシャンプーしなくてはなりません。
ウィッグのお手入れをしていないと汚れやゴミなどがつきやすくなり、ますます静電気が起こりやすくなるため注意が必要です。
また外出時などに雨が降り濡れてしまった場合は、できるだけ早く乾かすようにしてください。
ウィッグを濡れたままに放置しておくと、雑菌が繁殖してしまったり型崩れの原因になってしまうため、くれぐれも気をつけましょう。
間違ったシャンプー方法
ウィッグは洗わないと痛みやすくなりますが、あまり洗う頻度が多過ぎてもやはり劣化しやすくなってしまいます。
ですから刺激の少ないウィッグ専用シャンプーを使ったり、あまり洗い過ぎないように心がけることも大切です。
ドライヤーなどによる熱の影響
現在ウィッグの多くには耐熱加工が施されていますが、それでもドライヤーやヘアアイロンなどを長時間当てると、熱により劣化してしまうため注意が必要です。
またウィッグを洗う際にも、縮みや傷みの原因になるため熱いお湯を使うのではなく、ぬるま湯を使い洗うようにしてください。
間違った保管の仕方
小さな箱の中など密閉された空間は湿気が発生しやすいため、そのような環境ででウィッグを保管していると、雑菌が繁殖したり型崩れの原因になってしまいます。
また直射日光の当たる場所に保管していると、熱により劣化したり色が抜けてしまう引き金になるため、くれぐれも気をつけましょう。
ウィッグはブラッシングが重要!
ウィッグを長持ちさせるためには、普段からこまめにブラッシングすることがとても大切です。
特にロングヘアやカールつきのウィッグは、どうしてもからみやすいため、使用前後にしっかりブラッシングすることをおすすめします。
使用前のブラッシングは髪がからみにくくするために行い、使用後にからんでいるのを放置しておくと、からみがとれにくくなってしまうためできるだけ早くほぐしておくようにしましょう。
またブラッシングする前にウィッグ専用のオイルスプレーを吹きかけておくと、ブラッシングの際の摩擦を軽減して静電気を予防してくれ、ツヤが出て手触りもとても良くなりますよ。
ストレートヘアのウィッグをブラッシングする場合は?
ウィッグ用のブラシで毛先から少しずつ、あまり力を入れずに優しくブラッシングしてください。
毛先のからみを取ったら今度は中心から下に向かって、最後はトップから優しくブラッシングしましょう。
カールつきのウィッグをブラッシングする場合とは?
カールのついているウィッグは、あまり頻繁にブラッシングするとカールが取れやすくなったり伸びきってしまったりするため、それを防ぐためにブラシの柄の部分を使ってブラッシングするようにしましょう。
もしカールを一度伸ばしてしまっても、耐熱加工されているウィッグであれば、ヘアアイロンで巻き直すことも可能です。
ウィッグの洗い方をご紹介
以下では、ウィッグの洗い方について詳しく見ていきたいと思います。
ウィッグをブラッシングしてからみをほぐしておく
ウィッグをシャンプーを使い洗う前にはしっかりブラッシングしておくと、洗った際や乾かす際に髪がからむの防ぐことができ、洗い上がりに差が出てきます。
またホコリやゴミなどをあらかじめある程度落とすためにも、ウィッグを洗う前にはしっかりブラッシングするようにしてください。
シャンプーとリンスを薄めて洗う
ウィッグをシャンプーする場合は、洗面器などに水を溜め、シャンプーとリンスを入れて水で薄めて使用するのが一般的です。
ウィッグを洗う際には、必ず優しく押すようにして洗うようにしてください。
髪同士をこすり合わせたりもみ洗いするなどすると、ウィッグがからんだり痛みの原因になる可能性があるため、汚れを浮かすように洗面器の中で押しながら優しく洗いましょう。
ウィッグはタオルで水分を取り自然乾燥させる
ウィッグを洗った後にはタオルで包み、優しく叩いて水気を取りそのまま自然乾燥させましょう。
こすってウィッグの水分を取ろうとすると、摩擦が起こりウィッグが劣化しやすくなってしまうため注意が必要です。
ちなみに耐熱ファイバータイプのウィッグであれば、ドライヤーで乾かすことも可能です。
ただしウィッグにドライヤーをあまり近づけ過ぎたり、同じ部分に長い時間温風を当てると、ファイバーが溶ける場合があるため注意しましょう。
ウィッグ専用のシャンプーなどを使用しよう
ウィッグをより長持ちさせるためには、専用のシャンプやリンスなどを使うのがおすすめです。
また洗ったウィッグを乾燥させたり、保管しておく際に便利なのがウィッグ専用のスタンドです。
ウィッグの形が崩れず中まで乾きやすい構造になっているため、頻繁にウィッグを使用するという方は、ひとつ準備しておくといいかもしれませんね。
柔軟剤を使いウィッグをサラサラに!
ウィッグをサラサラにしたいという方は、洗濯の際に使用する柔軟剤を使って洗うことをおすすめします。
ちなみにサラサラにしたい場合は、商品の成分表にシリコンや繊維潤滑剤と記載されている柔軟剤を使うといいでしょう。
ウィッグをシャンプーなどを使い洗った後に、水をはった洗面器に衣類一着分ぐらいの量の柔軟剤を入れ、一時間程つけ置き洗いします。
後はウィッグを軽くすすぎ洗いして、自然乾燥させればOKです。
まとめ
せっかく自分にぴったりのウィッグを見つけても、普段からお手入れを怠っていたり間違った方法で取り扱っていると、短期間で劣化してしまい買い替えなくてはならなくなってしまうため注意が必要です。
ウィッグをできるだけ長持ちさせるためには、使用する前や使用後にしっかりブラッシングをすることや、定期的にシャンプーを行うことなどお手入れを欠かさないことが非常に重要となります。
ウィッグをできるだけ長く使用したいという方、またこれまであまりお手入れをしてこなかったという方は、ぜひこの記事を参考にお手入れしてみてくださいね。