濡れた髪の毛をブラッシングすることは悪いって聞くけどついついやってしまう、という方も多いのではないでしょうか?
今回はどうして濡れた髪をブラッシングしてはいけないのか、その理由をご紹介していきたいと思います。
理由を知れば、もう濡れた髪の毛をブラッシングしたくなくなるかも?!
Contents
濡れた髪の毛は無防備
濡れている髪の毛はとても無防備な状態にあります。
小学校の時、松ぼっくりを水に漬けて傘を開くという実験をしたことがあるでしょうか?
その松ぼっくりと一緒で、濡れている状態だとキューティクルが開きます。
乾いた状態では、キューティクルが閉じていて、そのおかげで外部からの刺激から守られ、水分や栄養が外へ流れたり、蒸発するのを防いでいます。
しかし、キューティクルが開いた状態だと、水分は蒸発しやすく、外部からの刺激にも弱い、とても無防備な状態となってしまうのです。
その無防備な濡れた髪の毛にブラッシングをしてしまうと、当然キューティクルが傷ついてしまいますよね。
キューティクルが破損してしまうと、乾いた時にそこだけキューティクルがない状態になってしまいます。
屋根瓦がところどころ、なくなった状態をイメージしてもらえたらわかりやすいですね。
すると、キューティクルが破損した部分から水分が蒸発し、乾燥しやすくなります。
そして、洗髪した際には髪の毛の内部から栄養が流れ出し、スカスカの髪の毛になってしまうのです。
また、ドライヤーの熱にも弱くなります。
いつもと同じ時間、同じ温度でドライヤーをかけても、痛みやすくなってしまうのです。
絶対にブラッシングしてはいけない?
濡れた髪の毛をブラッシングしてしまうと、髪の毛によくないことはわかりました。
でも、シャンプーのときはどうすればいいの?と困ってしまいますよね。
シャンプーの時はどうしても髪の毛がからまってしまいます。
そんな時は手櫛で梳かしましょう。
手を熊手のようにして、優しく解いていきます。おすすめはコンディショナーをつける時。
シャンプーが終わった直後に梳かしたくなりますが、そこは我慢。
コンディショナーを馴染ませてからほぐすようにすると、コンディショナーのおかげで髪の毛が滑りやすくなっているので、摩擦が起こらずスムーズに整えることが出来ます。
また、お風呂から上がってタオルドライしたあとも乱れがちです。
そのままドライヤーをしてしまうと、もつれの原因に。
そんなときは目の粗い櫛を使用しましょう。
目の幅が1センチ以上あるコームなら髪の毛を傷つけずに梳かすことが出来ます。
その際、プラスティック製のものではなく、出来たら木製のものが理想です。
ドラッグストアや100円ショップ、バラエティーショップなどで購入することができます。
梳かさないで乾かせばいい?
濡れた髪の毛をブラッシングするのは髪の毛によくないなら、ブラッシングせずにドライヤーをかけたらいいのかな、と思ってしまいますよね。
しかし、それも髪の毛にはよくないんです。
「一体どうしたらいいの?」という状況ですが、もつれたり、絡まったままドライヤーをしてしまうと髪の毛同士の摩擦などで余計、キューティクルを痛めてしまうという結果に。
キューティクルが色んな方向に向いているのを櫛で整え、それから乾かすことでキューティクルの剥がれも髪の毛の痛みや摩擦も防ぐことができます。
ですので、ドライヤーの前は目の粗いコームで上から下にゆっくりと優しく梳き、髪の毛の絡まりやキューティクルの向きを整えます。
毛先が絡まりやすい人は、先に毛先だけ梳かします。
髪の毛を片方の手で持ってから、もう片方の手で櫛を持って梳かします。
櫛だけで梳かそうとすると、髪の毛が根元から引っ張られてしまうので抜け毛の原因にもなります。
そうしてからドライヤーをかけるのが一番髪の毛には負担がかからない方法になります。
洗い流さないトリートメントを使う
洗い流すコンディショナーのあとに洗い流さないタイプのコンディショナーを使用するとドライヤーや櫛の摩擦から守ることができます。
タオルドライをしたあと、ドライヤーの前に使用しましょう。
ドライヤーと同じ場所に置いておくと忘れないのでいいかもしれませんね。
髪の毛が乾燥している人、切れ毛の多い人は毎日使用するのもおすすめ。
使用していくうちに髪の毛も潤い、整ってきます。
濡れ髪専用のブラシがある?
今や濡れた髪にブラッシングはNGということが常識になりつつありますが、「濡れた髪の毛専用のブラシ」も販売されています。
無理に髪の毛を引っ張ることなく、スムーズにブラッシングできる特殊な構造になっているので、濡れている髪の毛も痛めずに梳かすことが可能です。
ドラッグストアやバラエティショップなどで購入することができるので、こういうアイテムを活用してもいいですね。
濡れ髪をブラッシングするとツヤ髪になる?
濡れた髪の毛にブラッシングすると傷んでパサパサ・・・。
というイメージがありますよね。
ここまでで紹介した通り、濡れた髪の毛にブラッシングはあまりよくありません。
それは、ブラッシングで強く引っ張ったりすることでキューティクルに摩擦が起きて剥がれてしまうから。
なので、優しく摩擦が起こらないようにブラッシングすればOKなんです。
むしろ、髪の毛を乾かす前にブラッシングするとほつれも整い、キューティクルも整うのでツヤ髪になることができます。
そして、乾かす前にブラッシングをすることで髪の毛が均一になり、ドライヤーをかけた時に乾く時間も毛先と根元で同じにすることができます。
タオルドライにも気をつける
ブラッシングにだけ気をつけて、タオルドライするときはワシャワシャっと、では意味がありません。
タオルドライの時もタオルの繊維と髪の毛は摩擦が起こり、キューティクルが乱れています。ですので、タオルドライにも気をつけましょう。
タオルドライの方法は
・吸水性のいいタオルを選ぶ
・タオルを洗濯するときは柔軟剤は控えめに
・こすらずに水分を取る
の3つがポイントです。
柔軟剤を入れて洗濯をするとタオルも柔らかくなりますよね。
しかし、コーティングされてしまうので吸水性が落ちてしまうんです。
かといって使用しないとタオルがゴワゴワ。
ですので、タオルを洗濯する時は普段使っている半分くらいを目安に使用しましょう。
そして、ゴシゴシ擦って拭くのではなく、タオルを髪の毛に押し当てるようにして水分を吸収させます。
タオルの上から優しく絞るようなイメージで拭き取ります。
タオルドライはとても大切ですが、ドライヤーの前にできるだけ水分を取ろう!と必死になってしまうと、どうしても力が入ってしまいます。
少しくらい水分が残ってしまっても、キューティクルを大切にする気持ちでタオルドライしましょう。
おすすめのタオルは綿100%のもの。ガーゼ素材などは柔らかく、吸水性もいいのでおすすめです。
化繊でも吸水性に優れたタオルドライ用のタオルも販売されています。
髪の毛になるべく優しいタオルで拭きたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
濡れた髪の毛にはブラッシングは基本的にNG。
ですが、きちんと理由を理解したうえで優しく梳かすことができれば、ツヤ髪にもなれるということをご紹介しました。
今日から正しいブラッシングでツヤ髪を手に入れましょう。