人間の体は、均衡が取れるように作られています。
あまりにバランスを崩せば、必ずどこかにしわ寄せがやってくるのです。
太りすぎが注意されるようになったのも、体に悪影響を与えるからですが、薄毛にもつながる可能性を考えれば、ダイエットをしなければいけないという気持ちにもなるでしょう。
太りすぎと薄毛の関係
女性の生活習慣のひとつとして、ダイエットを考えている人は少なくありません。
美しい体型を維持しようと思うことは、そもそも悪い話ではなく健康にとってもメリットがあります。
太りすぎた状態は、体にさまざまな負担をかけてしまうからです。
肥満と言い換えることができますが、メタボリックシンドロームとして取り上げられるようになりました。
日常的に使われる言葉として、当たり前のように使われていますが、体にとってとても負担がかかる状態です。
問題は血液の流れになります。
太りすぎてしまうと体内の脂肪分が増えていくため、血液の中の脂肪値も高くなるのです。
ここに注目しなければいけません。
血液の脂肪値が高くなると、水分とは違うドロドロの状態に変わります。
血液の粘性が高まってしまえば、流れが悪くなるのは当然です。
狭い場所まで血液が流れにくくなり、太い血管でも負担がかかります。
これが動脈硬化や高脂血症になる確率を高めるというのが、メタボリックシンドロームの大きな問題点です。
実際にはこれだけではなく、もっと多くの病気を引き起こす原因となります。
薄毛との関係も当然出てくるでしょう。
頭皮は細い毛細血管で支えられています。
この血管からさまざまな栄養や水分、酸素受け取り、活動の素としているからです。
つまり、太りすぎて血液の流れが悪くなれば、薄毛になるのは女性でも必然的な状態と言い換えられます。
どこかで痩せようと思わなければこの状態が続き、やがてヘアサイクルに狂いが生じてくるのは間違いありません。
健康な状態を保つためにも、太りすぎていると感じたらダイエットを始めていくべきでしょう。
ただし、健康な状態にするという条件を忘れないようにしなければいけません。
摂取カロリーを減らす強い影響
ダイエットの大きな問題は、勘違いから始まります。
食べなければ痩せるのは当然です。
摂取カロリーと消費カロリーの計算を考えればすぐに分かるでしょう。
摂取カロリーを増やすことで、最終的な余剰カロリーを減らせるからです。
つまり、計算上マイナスになれば、体に蓄積している脂肪などのエネルギー源を使用し、体は痩せていきます。
ここばかり注目されるのが、そもそもの問題点です。
本来は消費カロリーを高め、摂取カロリーとのバランスをとるというのがダイエットの基本理念と言えます。
ところが、運動をしたくないがために、楽をしようと摂取カロリーを減らす方向ばかり考えるのです。
カロリーとして考えればこれは正しいことですが、食べ物を摂取して生きている人間としてみると大きな違いが見えてきます。
摂取カロリーを減らすと共に食べる量を抑えていけば、体に必要とされている栄養素も絞り込まなければいけません。
必要な栄養素が下がれば、体を維持するための基がなくなるのです。
頭皮で考えてみると、髪を作り出すためにもさまざまな栄養がなければいけません。
ところが、過度なダイエットにより食事制限をされてしまうと、必要な栄養を受け取れなくなるのです。
この結果、体重を減らすという意味のダイエットには成功するかもしれませんが、薄毛になったり、体の他の箇所にダメージを与えたりとネガティブな要素が見られるようになります。
ここで狙わなければいけないのが、Win-Winのダイエットです。
どこにもダメージを与えず、体重を減らしていく方法を考える必要があるでしょう。
負担をかけないようにしながら、健康的な体を作り出すのはとても大切です。
その方法を考えながら作り出して行かなければいけません。
消費カロリーを増やす考え方
Win-Winのダイエットとは何かと言えば、消費カロリーを増やす方法です。
一般的に言われているのは、有酸素運動をすることでしょう。
歩く走るといったことが基本的な有酸素運動ですが、注意しなければいけないのは、連続で20分程度を続けなければ脂肪の燃焼にはつながらないポイントです。
ちょっと歩けばいいといって辞めてしまえば意味がありません。
少し体が温まり汗をかく程度まで歩く必要があるのです。
だからといって、短距離でも歩かない方がいいのかといえば違います。
常に運動をする習慣をつけるのが、有酸素運動を定着化させる大事なポイントだからです。
有酸素運動は思っている以上に消費カロリーが低い問題もあげられるでしょう。
そのまま繰り返していても、思っている以上に痩せなかったりするのです。
この問題に隠れている原因を探らなければいけません。
カロリーを消費するための元がどこに隠れているのかです。
筋肉こそが全ての元
ダイエットで忘れられやすいのは、筋肉こそがエネルギーを消費する元であるという事実でしょう。
筋肉が活動して初めてエネルギーを使って行きます。
言い換えれば筋肉がなければ、いくら有酸素運動を繰り返したところで、消費カロリーは増えません。
何分歩いたから消費カロリーがこれぐらいという風に見ますが、これこそ大きな勘違いなのです。
筋肉が動いたから消費カロリーが増加するのであって、歩いたから消費カロリーが増えるわけではありません。
そのための筋肉量を大きくすれ、同じ運動でも効率を高められます。
これこそがWin-Winのダイエットの基本的な考え方なのです。
筋肉を増やしてしまうと、サイズが変わると心配する女性もいますが、実際にそんなことは起きません。
なぜならば、筋肉を増大させるほどの運動をするのは相当な管理が必要であり、摂取するエネルギーや栄養にも気を遣い計画を立てなければいけないからです。
普段筋トレをした程度で、大きな筋肉を手に入れられることはありません。
女性がスクワットをしたりして体を鍛えるのは、ダイエットにとても役立ちますが、足が太くなったりするわけではないのです。
下半身を重点的に鍛えていく
ダイエットと有酸素運動といえば、歩くことや走ること、自転車をこぐことなどがあげられるでしょう。
なぜこのような動きがいいのかというところにも注目する必要があります。
筋肉のを動かすことがダイエットにつながるのは間違いありません。
そこで注目しなければいけないのは、大きな筋肉を動かしたほうが効率が良いという点です。
できるだけ大きな筋肉を動かせば、少しの動きでも高い効率をあげられます。
人間の体の中でも、非常に大きな断面積を持つ太ももの筋肉を動かすのがポイントで、歩く、走る、自転車をこぐなど全て太ももが動いているのです。
筋肉を鍛える場合にも、スクワットなどが良いとされているのは、太ももを重点的に鍛えられるからです。
これによって効率的な有酸素運動にもつながるため、下半身を強化するようにすると良いでしょう。
Win-Winのダイエットの基本的なポイントとなるため押さえておく必要があります。
大きな筋肉を動かすことで、血流の改善も目指せます。
ダイエットだけではなく、血液を押し出す力が強くなり、筋肉で発生した熱も送れるため、冷え性に悩んでる人の改善にも役立てられるでしょう。
まとめ
Win-Winのダイエットをするのは基本的な考え方で、何も難しいことではありません。
どうしたら消費カロリーを増やせるのか、そこに注目しているだけです。
それこそが本当に健康な体を取り戻すために痩せる方法で、摂取を減らすという間違った考え方を正しているに過ぎません。
将来的な薄毛の悩みを抱えないためにも、今太りすぎていなかったとしても、今一度、体のつくりを考えてみる必要があるでしょう。