髪にツヤやコシがなくなってくると、ボリュームが減ってなおさら薄毛が気になってきますよね。
悩みである薄毛に効果があるシャンプーが、重曹を使って自宅で簡単に作れることを、ご存じでしたでしょうか？
実は重曹で作ったシャンプーは、頭皮の臭いを消し、毛穴に詰まった汚れなどを取り除き、髪が育ちやすい清潔な頭皮環境にしてくれる効果があるんです。
では今回は、薄毛や抜け毛の予防や改善に効果があるといわれている重曹シャンプーを、自分で作る方法と、重曹シャンプーのメリットとデメリットを解説していきましょう。
Contents
重曹シャンプーの薄毛効果メリット
重曹シャンプーとは、お湯の中に重曹を溶かして、シャンプーとして使うことをいいます。
重曹はネットなどでも手軽に手に入れることができますし、料理や掃除など幅広く使用することができるので、家に1つあるととても便利な商品です。
ではここからは重曹とは何なのか？と、重曹で作るシャンプーのメリットについて、詳しくお伝えしていきましょう。
重曹とは？
重曹とは、炭酸水素ナトリウムで、膨らまし粉として料理にも使用されますので、とても安全性の高いものです。
また、弱アルカリ性のため、汚れを取り除く効果もあることから、掃除用品としてもよく使用されています。
重曹は100均や、スーパーやドラッグストアでも購入することができます。
もし重曹という名前でピンとこない人でも、タンサンやベーキングソーダとしてなら聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
重曹には食用の他に工業用と医療用の3種類がありますが、シャンプーで使用するのは食品用が良いです。
頭皮の毛穴の汚れを落とす
では抜け毛に対する重曹のメリットをお伝えしていきます。
1つ目のメリットは、頭皮の毛穴に詰まったほこりや皮脂などの汚れを、重曹の細かい粒子によって浮き上がらせて、毛穴の奥まで洗い流すことですっきりと清潔な状態にしてくれることです。
弱酸性の頭皮と、重曹の弱アルカリ性を中和することで、頭皮汚れが浮かんで不要な脂が落ちる原理となります。
そして頭皮状態が良くなるということは、痒みやふけ、ベタつきなどの頭皮トラブルが改善され、育毛しやすい状況になるということです。
そのため重曹シャンプーは、頭皮環境を整えるという面から見ても、洗浄効果は高いといえます。
頭皮の消臭と痒み除去
メリットの2つ目は、頭皮の臭いを消臭する効果です。
頭皮の臭いは、皮脂汚れが毛穴に詰まって酸化するのが原因のため、毛穴までキレイに流すことで頭皮の臭いを予防することができます。
なによりも重曹には抗菌効果も含まれるため、臭いの原因となる細菌の発生も抑える働きがあります。
頭皮の汚れは臭いだけでなく、放っておくと炎症や痒み、フケの原因になり、頭皮トラブルによって抜け毛に繋がりますので、菌の抑制効果がある重曹シャンプーは、清潔保持に効果的といえるでしょう。
薄毛の改善
メリットの3つ目は、薄毛の改善効果です。
重曹シャンプーで頭皮環境が整っていくと、頭皮の血行が促進されて、頭皮全体に栄養素が行き渡るため、育毛にも効果がでてきます。
それぞれの髪の状態にもよりますが、使用頻度は週に2～3回くらいで、1～3ヶ月は様子をみると良いでしょう。
市販のシャンプーよりトラブルが少ない
メリットの4つ目は、市販のシャンプーよりもトラブルが少ないことです。
市販のシャンプーは、洗浄力が強く頭皮に必要な皮脂なども洗い流してしまい、逆に頭皮トラブルを起こしてしまうこともあります。
重曹シャンプーは、重曹に自然に備わっている成分で汚れを落とすため、トラブルが少なく、清潔な状態にすることが可能です。
重曹シャンプーの作り方
ここでは実際にシャンプーをしていくために、重曹シャンプーの作り方と、重要事項を3つお伝えします。
難しいことは何1なく、自宅で簡単に作れますので、重曹だけ準備していただければ大丈夫です。
では早速作り方を説明していきましょう。
重曹シャンプーの作り方
必要な物は、重曹・お湯・洗面器の3つです。
・まず重曹を大匙1杯準備します。
・次に洗面器に8分目くらいのお湯を準備します。
・よく混ぜて重曹を溶かして完成です。
重曹の手作りシャンプーは、市販されているシャンプーと比べて洗浄力が弱くて髪や頭皮に優しいため、丁寧にしっかりとベタつきがなくなるまで洗ってください。
重曹シャンプーの重要事項3つ
ここからは重曹シャンプーを使用していくうえでの、大切な注意点をお伝えしますので、守ってください。
【温度を守る】
重曹シャンプーは、38度～40度程度の湯温で溶かして使用します。
重曹は本来弱アルカリ性ですが、お湯の温度が高いと強アルカリ性となり、皮膚を溶かすなどのトラブルにもなります。ですが、心配しすぎて水を使用しては、重曹は完全に溶けません。
もし守らずに行った場合は、頭皮の炎症や臭いなど、逆に頭皮トラブルになることもあるため、湯温は必ず守りましょう。
【重曹の量を守る】
重曹の量が多すぎて濃度が高くなると、髪内部のタンパク質が分解されてしまいます。そうすると、髪がダメージによってパサつき、切れ毛などの原因を作ってしまいます。
分量を守らないと、頭皮や髪には悪影響を与える結果となるため、必ず重曹の量は守るようにしてください。
【シャンプー毎に作る】
シャンプーは、使う度に作ってください。
何かの容器などに作り置くことで、かえって不衛生な状態になり、臭いの原因を作ってしまうことにも繋がります。
重曹をお湯でしっかりと溶かして使用することが基本ですので、毎回作ってください。
重曹シャンプーの仕方
ここからは、重曹シャンプーの実践方法をお伝えしていきます。
重曹シャンプーをするときに限らず、薄毛や抜け毛が気になる人は、シャンプー前のブラッシングを行うことが大切ですので、簡単にブラッシング方法を説明します。
まず、毛先からブラシを通し、髪の絡まりを取ってから全体的に丁寧にブラッシングすることが大切です。
ブラッシングを丁寧に行い、シャンプー前にお湯でしっかりと洗い流すだけで、汚れの8割は落ちると言われているくらいに大切な過程ですので、しっかりと手を抜かずに行いましょう。
では、ここから重曹シャンプーのやり方を説明していきます。
湯温はぬるま湯
38度～40度のお湯で重曹シャンプーを使い、指の腹を使って頭皮をマッサージするようにして、頭全体をまんべんなく洗っていきます。
洗面器内の重曹シャンプーを一回で使い切らず、数回にわけながら、マッサージを繰り返すようにして洗っていくと良いでしょう。
洗い残しがあると毛穴の詰まりの原因となりますので、しっかりとすすいでください。
よくすすいだ後は、髪をタオルで挟んで水滴を取るようにしてタオルドライしてください。
クエン酸リンスの作り方
重曹でシャンプーをした後は、頭皮や髪がアルカリ性に傾いているため、髪がきしみやすくなっていますが、酸性であるクエン酸リンスを使用すると、中和されて本来の弱酸性に近づきます。
重曹シャンプーできしむ髪には、クエン酸リンスを使用するすることをおススメします。
【クエン酸リンスの作り方】
クエン酸はネット通販などでも購入することができますが、自宅にあるレモンや酢もクエン酸が含まれているので利用可能です。それと、クエン酸リンスも使用毎に作ります。
作り方は洗面器のお湯にクエン酸を小匙1杯混ぜるだけです。多く入れすぎると逆に髪を痛めたり、頭皮トラブルになったりする原因になりますので、気を付けてください。
注意点・デメリット
では最後になりますが、重曹シャンプーを使うときの、注意点やデメリットをお伝えします。
【注意点】
頭皮などに傷口があるときは、重曹シャンプーは使わないこと。なぜなら、重曹には研磨作用があるため、傷口に触れた場合は悪化させてしまう可能性があるからです。
また、重曹シャンプーが間違って目に入った場合は、中止をして目を洗い流してください。それでも目が痛い状態が続くときは、病院で診察してもらってください。発疹などのトラブルがあった場合も受診する方が良いでしょう。
【デメリット】
市販のシャンプーのように、重曹シャンプーはいい香りもしませんし、サラサラの指通りにもなりません。あとは、作り置きができないので、シャンプー毎に作る必要があります。
ですが、週に2～3回実践して、早い人だと3週間くらいから育毛効果があったと、SNSなどで報告をしていた人も見られますので、薄毛や抜け毛が気になるなら、試してみる価値はあるでしょう。
まとめ
今回は、薄毛や抜け毛に効果があるといわれる重曹シャンプーの作り方と、メリットとデメリットも解説しました。
重曹シャンプーの効果は、頭皮の毛穴の詰まりを改善し、臭いも予防して、頭皮環境を整えることで痒みもなくなっていき、育毛が期待できることです。
頭皮環境が整うことで血行促進にも繋がり、毛穴がクリアリングされると健康な髪も生えやすくなりますので、重曹シャンプーはメリット部分が多いです。
デメリットとしては、髪がきしんだような状態になるため、クエン酸リンスをして仕上げる必要があることです。
重曹は何処でも手軽に手に入れることができますので、抜け毛に悩んだら一度試してみてください。
