季節的なことであったり、お仕事での疲れなど、意外と多くの原因のある頭皮の痛み。
頭皮や髪の毛は、ストレスや身体の変調を受けやすい箇所ですので、不調に気づいていながらも後回しにすることは厳禁です。
「カラーのやりすぎ…?」
「もしかしてなにか病気…?」
少しでも不安に思うことがある場合は、その原因をしっかり把握する必要があります。
この記事では、そんな頭皮の痛みに不安のあるあなたに、その原因対処法について、解説していきます。
Contents
頭皮が痛くなる原因
頭皮が痛い場合の代表的な例を挙げていきます。
・頭皮神経痛
・湿疹、おでき
・アレルギー
・紫外線
・カラー、パーマでの頭皮ダメージ
・頭皮のコリ
・頭痛
この中でも、「外的要因」と「内的要因」に分けることができます。
主に紫外線やカラーなどを外的要因、頭痛や湿疹などが内的要因となります。
この中には含まれない、ウイルスなどによる病気といった可能性ももちろんありますので、重度の痛みがある場合は、早めに専門医に診てもらうようにしましょう。
頭皮神経痛
電気が走ったかのようなピリピリとした痛みが伴う場合は、頭皮神経痛が原因である可能性があります。
『ズキズキ』とした痛みが片頭痛とした時に、頭皮神経痛は『ピリピリ』とした痛みで感じられます。
後頭部神経痛とも呼ばれ、後頭部や頭頂部に主に起きやすい痛みです。
主な原因はストレスからくるもので、精神的な影響が原因と考えられます。
また、パソコンを使ったお仕事をされている方は長時間同じ姿勢をとることが多いため、筋肉が圧迫されることにより起こることもあります。
長時間悪い姿勢でスマートフォンを使用したときなどにも起こりやすく、現代社会のなかでは多くの人が起こりやすい神経痛のひとつとなります。
湿疹、おでき
頭皮の炎症により湿疹やおできが出来てしまったときも、頭皮に痛みを感じるようになってしまいます。
頭皮を触ったときに出来物があり、触ったりブラッシングをしたりすると痛みが生じます。
主にスタイリング剤やシャンプー剤の落とし残しによって毛穴が詰まってしまうことが原因として考えられ、敏感肌の人だとシャンプー剤自体が合わないという可能性もあります。
もしシャンプー剤が合わないようであれば、洗浄力の優しい『アミノ酸系』のシャンプー剤を使うようにすると、頭皮環境が改善されるかもしれません。
アレルギー
『急に』頭皮に痛みを感じるようになった、といった場合は、何らかのアレルギー反応の可能性があります。
アレルギー自体は多くの人が潜在的にもっているものです。
これまではなんともなかったのに『急に』頭皮が痛むようになった、のであれば、なにかがきっかけとなってもともと持っていたアレルギーが表面化してきたことが考えられます。
特にカラー剤やパーマ液を変えたことによるアレルギー反応なのであれば、症状が重くなる可能性もあります。
あまりにも痛みがつらいような場合は、専門医に診てもらうようにしましょう。
紫外線
紫外線は5月~8月頃までが最も強くなる時期。
その間に頭皮にヒリヒリするような痛みがある場合は、紫外線による影響が考えられます。
頭皮も、肌と同じように日焼けし炎症を起こします。
もともと日焼けは『軽度のやけど』に分類されるものですから、しっかりとしたケアが必要です。
特に色素がもともと薄い方や、敏感肌の方には起こりやすい症状なので、日差しの強い時期に長時間屋外にいるような場合には、頭皮や髪の毛用の日焼け止めをするようにしましょう。
また、紫外線の影響によって痛みを感じたときは、早めに冷やすなどの処置も有効です。
通常のやけどと同じようなケアをすることが重要となります。
カラー、パーマでの頭皮ダメージ
例えばご自分でホームカラーをしたり、美容室でカラーやパーマなどの施術をした後に頭皮が痛くなったのであれば、薬液自体が頭皮に合わなかった可能性があります。
カラー剤にはジアミンと呼ばれる酸化染料が多く入っています。
このジアミンが肌に合わない、という方はかなり多く、特に敏感肌の方には合いづらい成分です。
上記したアレルギー反応の一種となりますが、我慢して使用を続けると重症化していしまう危険性もありますので、痛みを感じるようならすぐに使用をやめましょう。
パーマ液にもアンモニア系やチオグリコール酸と呼ばれる強い薬液があり、カラー剤程ではありませんが、稀に痛みを感じる方がいます。
この場合にも使用を避け、コスメ系の優しいタイプのパーマ液を使うなどの対策が必要です。
頭皮のコリ
髪の毛をよく結んだり、アップスタイルにすることの多い方には起こりやすいのが、頭皮のコリです。
きつく結んだ髪の毛の影響で血行不良を起こしているの原因で、主にズキズキとした痛みがあります。
頭皮が結んだ箇所に引っ張られてしまい、血流が悪くなってしまうことによって起こります。
髪の毛を下ろした状態でしばらく生活していると良くなることが多いので、日によって結ばない日を作るなどの対処をするようにしましょう。
頭痛
頭のなかがズキズキしたりガンガンしたりといった症状のある場合は、風邪や生理痛などの不調が考えられます。
この痛みの怖いところは、症状の差が広い、ということです。
もしかしたらただの二日酔いかもしれませんし、重度の病気かもしれません。
カラーやパーマによる頭皮ダメージや、頭皮のコリ、といった頭の表面的なことではありませんので、重度の場合はすぐに専門医に診てもらう必要があります。
頭痛薬を飲む、などの対策は一時的な解決にしかならないこともありますので、注意が必要です。
頭皮が痛いときの対策
頭皮が痛くなる主な原因が分かったところで、その対策について挙げていきます。
簡単にできる対策としては
・シャンプーを変える
・頭皮マッサージ
の2つで、あくまで軽度の頭皮の痛さをメインとした対策です。
順に見ていきましょう。
シャンプーを変える
ドラッグストアなどで買える安価なシャンプー剤を使っていて頭皮に痛みを感じる場合は、そのシャンプー剤が合わない可能性があります。
シャンプーには必ず『界面活性剤』と呼ばれる洗浄成分が入っており、安価なシャンプー剤はそのほとんどが石油系です。
石油系界面活性剤は、洗浄力が高く、泡立ちが良いという特徴があります。
ですが、その高すぎる洗浄力が、本来残っているべき油分も取りすぎてしまいます。
油分というのは本来バリア機能の役目を果たすものなので、油分の足りない頭皮は紫外線などの外的ダメージから肌を守ることができません。
この状態を防ぐためには、アミノ酸系のシャンプー剤がおすすめです。
アミノ酸系の界面活性剤配合のシャンプーは、本来必要な油分を取りすぎず、刺激の少ない頭皮に優しい洗浄成分です。
洗浄力や泡立ちは石油系に劣るものの、最低限のシャンプー剤としての洗い上がりは問題なく維持しているものです。
ただ、この種類のシャンプー剤は主に『サロン専売品』として美容室などでしか購入できないものが多く、価格もドラッグストアで買えるものと比べると高価になります。
頭皮マッサージ
簡単にできる対策のもう1つが、頭皮マッサージです。
頭皮全体が血管の集中している箇所であり、多くのツボも存在しています。
頭皮マッサージは刺激によって血流を良くし、血行を促進させていきます。
それ以外にもストレスの緩和や眼精疲労の回復、リラックス効果などがあるのも特徴的で、正しい方法をしていくことで頭皮の痛み以外にも効果を発揮します。
注意点としては痛みの度合いによっては悪化してしまう恐れがあること。
重度な痛みの場合は、専門家に施術してもらった方がいいでしょう。
まとめ
頭皮の痛みはなんとなく後回しにしてしまうもの。
「いつかやろう」と思っていると、知らぬ間に悪化してしまうかもしれません。
不調を感じたら、少しでも早い対策をおすすめします。