体重管理は髪の健康を維持するためにも必要です。
太りすぎると余分な脂肪が血液中に蓄積され、血液の流れを悪くします。
だからといって、体重を減らそうと間違ったダイエットをするとそれが抜け毛の原因になるので、極端な食事制限によるダイエットは、身体のためにも髪のためにも絶対にしない方がいいでしょう。
そこでうまく体重管理をし、免疫力をupさせることで薄毛予防ができる方法について解説していきますので、ダイエットと薄毛予防の両方を求めている方は是非参考にしてください!
Contents
ダイエットによる髪への影響
ダイエットをすると、身体は一種の飢餓状態になり、栄養素は生きるために必要な心臓や脳などの臓器に優先的にまわされます。
髪の毛には十分な栄養補給はされなくなるので、髪質が悪くなるだけでなく、抜け毛にもつながってしまうのです。
実際、薄毛に悩む方の中には、リバウンドをすり\るようなダイエットを過去に経験していたという方が多いのも事実です。
良く動く生活が大切
ダイエットに関する情報は巷に溢れていますが、医師の立場から言えば、やはり極端な食事制限はせず、運動を取り入れながらのダイエットをおすすめします。
基礎代謝
ダイエット関連の情報の中には、必ず基礎代謝という言葉が出てきます。基礎代謝とは、体温を一定に保ったり、呼吸をしたり、内臓を動かしたり…
このような生命活動を維持するための最低限必要なエネルギーのことです。乱暴に言えば、特別に運動などをしなくても消費されていくエネルギーです。
同じエネルギー量のものを食べても、基礎代謝が高い人は消費エネルギーが大きいので太りにくく、基礎代謝が低い人は消費エネルギーが低いので痩せにくいです。
基礎代謝を下げないために
筋肉量が多いとそれだけ基礎代謝量は高くなりますので、運動などで筋肉量を維持することは、基礎代謝を下げないことにつながるのです。
極端な食事制限をすれば筋肉まで一緒に落としてしまうので、結果的には基礎代謝の低い体を作ってしまう事になるということを覚えておきましょう。
特別に運動をする時間がないという方は、日常生活の中では、姿勢を良くしたり、身体をよく動かしたりすることを心掛けることが、基礎代謝を高めることに繋がります。
正しいダイエット方法
薄毛にはなりたくないけどダイエットはしたい!という女性の方のために、身体と髪の毛に優しい正しいダイエット方法を伝授していきます。
ポイントは「食事」「運動」「モチベーション」です。無理なダイエットにならないように、自身でコントロールすることが大切です。
【食事】食べないダイエットは禁止
食事量をコントロールするときは、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素はまんべんなくとるようにしましょう。
そのうえで摂取エネルギーを減らすことが肝心です。総エネルギー量を減らすときは、全体の1割を目安にしましょう。
炭水化物は脳の唯一のエネルギー源なので、炭水化物ゼロのダイエットは注意。血糖値の上がりにくい玄米やそばなどを取り入れるといいです。
【運動】適度な運動を取り入れる
食事と運動の併用でダイエットをするのが理想的ですが、運動嫌いという人は、日常生活の中で動く習慣を付けるようにしましょう。
運動などではエレベーターを使わずに階段を使う、買い物には車ではなく自転車や徒歩で行く、普段より早く歩く、立ったり座ったりすることを面倒くさがらないなど。
活動量が増えれば消費エネルギーも増え、エネルギー消費効率のよい体になります。
【モチベーション】体重ダウンは月に5%未満に
急激な体重減はリバウンドを招きます。原料の目安としては、1か月に体重のマイナス5%までとされています。
例えば、体重50kgの人は1か月に減らしたいのは2.5kg。
このペースを守ることが大切で、続けていくうちに体重の減りは緩やかになります。
体重表を作って記入しながら行うのもモチベーションを高める方法の一つです。適切なダイエットを行えば、余分な体脂肪も減っていくのです。
有酸素運動が血流をよくする
運動習慣を持つことは身体にとっても髪の毛にとってもいいことです。おすすめの運動は有酸素運動。
有酸素運動とは全身の筋肉を動かし酸素をたくさん取り込みながら行う運動で、体内の脂肪エネルギー源としています。
心臓から血液を送り出す機能も高まりますので、血流改善にも効果的。下記でおすすめの有酸素運動をご紹介していきますので、是非実践してみてください。
ウォーキング
あまりゆっくりでは効果はないので、少し汗ばむくらいの速歩きのスピードで行いましょう。
楽しみながらウォーキングを続けるにはペットと散歩しながら、歩くルートを変えてみる、一人ではなく友人と一緒に行うなどが挙げられます。
ウォーキングツアーに参加したり、時には山歩きなどに変えて、景色を楽しみながらのウォーキングもおすすめです。
水泳
水泳は水の浮力により、ひざや腰への負担も少ないため、足腰に不安がある方にはおすすめの有酸素運動です。
適度な水圧が身体にかかり、身体の表面にある血管が圧迫されて血流が良くなるというメリットもあります。
また、水温は体温よりも低いので、身体は一定の温度をキープしようと働き、エネルギー消費も高まるというわけです。
水の中をゆっくり歩くだけでも有酸素運動になりますのでおすすめです。
簡単な筋トレ
筋肉量は加齢に伴い減少していくので、それに伴い自然と基礎代謝は低くなっていきます。
基礎代謝をキープする上では簡単な筋トレを取り入れてもいいでしょう。筋トレは髪に関係ある成長ホルモンの分泌を増やす一つの方法でもあります。
ダンベルをもって上げ下げしたり、スクワットをしたり、テレビを見ながらでも行える「ながら運動」であれば、特別な時間を設けることなく取り入れられるのでおすすめです。
免疫力の維持で髪の底力をキープ
健康を維持するキーワードとして、よく耳にする「免疫力」という言葉。免疫力とは、外から入ってきた細菌やウイルスなどの外敵から身体を守る防衛システムのこと。
この免疫力を維持することも、薄毛予防にとっては大切なことなのです。
免疫力が落ちると、身体は外敵から大切な臓器を守ろうと免疫のシステムにスイッチを入れ、外敵を排除しようとします。
実は、髪は外敵から攻撃にさらされやすい部分。たとえなくなっても死につながることはないので、免疫力が落ちると最初に犠牲になりやすいのが髪の毛なのです。
ですから、身体的・精神的ストレスが過剰にかかると、多量の髪の毛が脱毛したりするのです。
つまり、免疫力を落とさないようにキープし、風邪などの感染症に負けない体を作ることが薄毛予防につながります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では適度な体重管理と免疫力の向上で、薄毛を予防する方法を解説してきました。
女性なら誰しもが経験したことがあるダイエット。過度にやりすぎると身体の健康上に良くない上に、薄毛や抜け毛の原因になってしまいます。
なのでダイエットをする場合は、適度な食事管理と運動、日々の体重管理が重要になってきます。
ストレスを溜めずにダイエットを行うことが、髪の毛にとっても健康的であるといえますので、計画的に楽しく行うようにしましょう。
また、免疫力が弱っていると髪の毛が抜けやすくなってしまいますので、風邪や感染症などに負けない強い身体で元気な髪の毛を維持していきましょう。