FAGA(女性男性型脱毛症)の治療方法として、治療薬での治療が代表的ですが、服用中は献血が禁止されているなど、注意点があることをご存じでしょうか?
薄毛に効果的な治療薬は様々ですが、服用に当たっては副作用など体に与える影響についても知っておきましょう。
また、献血は慈善行動としてとても良い社会貢献ですので、治療を検討されている場合は献血をしてからでもいいかもしれませんね。
献血についても深く知識を蓄えておきましょう。
Contents
薄毛治療中の献血は可能!?
薄毛治療に効果的な治療薬での治療ですが、服用中の献血は可能なのでしょうか?
定期的に献血を行っている方は要注意ですので、参考にしてください。
薬の服用中は献血できない
献血を行う日本赤十字社のHPでは、献血ができない場合についてまとめられており、薄毛治療に治療薬を服用している場合は、献血ができないとまとめられています。
治療薬の服用から1か月間は献血が禁止されていますので、治療薬を服用してFAGA治療をしている方は献血を控えましょう。
献血をしたい場合は、最後の服用から一か月間間隔をあけてからしかできないので、治療を中断しなければいけません。
治療中でも献血ができる人
クリニックでの治療中の場合に献血ができる場合があります。
それは植毛などの治療薬を使わない治療方法や、栄養素の補完を行うサプリメントを服用している場合は献血が可能です。
一部の治療薬のみが服用していると献血は受けられないのですが、服用していても献血が受けられる治療薬がありますので、詳しくは治療しているクリニックへ問い合わせるようにしましょう。
献血について
初めて献血をされる方やこれから献血を検討している方は、是非薄毛治療をする前に行っておきましょう。
ここからは、献血に行く人が知っておきたい献血についての基礎知識を解説していきますので、頭に入れておきましょう。
献血とは
献血とは、病気の治療や手術などで輸血を必要としている患者さんのために、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティアです。
ここでいう輸血は、赤血球や血小板などの機能が低下したり、量が減少した時に補完する治療方法です。
献血が必要な理由
日本国内では、1日当たり約3,000人の患者さんが輸血を受けているといわれています。
現在、輸血に使用する血液は、まだ人工的に作ることができず、長期保存することもできません。
また、患者さんによっては大量の輸血を必要とする場合があります。
このため輸血に必要な血液を確保するためには、一時的に偏ることなく、1日当たり約13,000人の献血に協力してもらう必要があるのです。
献血の課題
日本国内では少子高齢化の影響により、主に輸血を必要とする高齢者層が増加し、若い世代が減少しています。
10~30代の献血協力者数はこの10年間で35%(98万人)も減少しており、少子高齢化が今後ますます進んでいくと、血液の供給に支障をきたす恐れがあります。
今後も輸血を必要としている患者さんに血液を安定的に届けるためには、今まで以上に若い世代の献血への理解と協力が必要になるのです。
献血の流れ
献血を受けると決まったら、献血の一連の流れを把握しておきましょう。
受付から献血後の注意すべき点まで、当日の流れに沿って説明していきます。
受付
本人確認、献血による副作用や採血した血液の利用目的などに同意したうえで、献血に申し込むことができます。
なお、すでに献血経験のある方は受付の一部を初略できる場合がありますので申し出るようにしましょう。
申し込みの際に記載する個人情報は、厳重に管理されており、外部に流出する心配はないので安心しましょう。
質問への回答
献血される方の安全を守り、また患者さんが安心して輸血を受けられるように、献血する方の健康状態を伺うために質問に回答する必要があります。
主な質問はその日の体調、既往歴、海外への渡航歴などに関する情報で、安全に献血を行うためですので、もちろんですが嘘偽りない情報を記入しましょう。
問診・体温測定
回答した質問の内容に基づいて、医師による問診と体温と血圧の測定を行います。
問診は、献血する方の健康を守るために、そして血液を必要としている患者さんをウイルスなどの感染から守るために実施しています。
質問に回答した内容と、血圧・体温測定などの結果に基づいて、体調が合優れない方、以前に特定の疾病にかかった方などは、献血を受けられない場合がありますので頭に入れておきましょう。
ヘモグロビン濃度測定/血液型検査
ヘモグロビン濃度が採決基準を満たしているかどうかの測定や、血液型検査などを実施します。
成分献血の場合は、血小板数の測定も行います。
採血する際には、細菌などの混入がないように、皮膚の消毒を入念に行っています。
しかし今までにヨード過敏症といわれたり、ヨードンによるアレルギー症状を起こしたことがある場合は、消毒液を変更してくれるので申し付けてください。
採血
採血ベッドに横になり採血を開始します。
採血針を刺した時に、チクっと痛みを感じますが、すぐに痛みは和らぎます。
採血時間は全血献血で10~15分程度、成分献血は採血量に応じ40~90分程度時間がかかります。
採血針や採血バッグは一人一人新しいものを使用していますので、献血によりウイルスなどが感染する心配は全くありません。
休憩
献血後には、休憩場所で十分に水分補給をし、少なくとも10分以上は休憩してください。
また、トイレに行く場合もあらかじめ十分に休んでおくことが大切です。
最後に献血を印字した献血カードをもらえます。
献血カードは自信の献血記録になりますので、なくさないようにしましょう。
献血後の注意
献血後、ごくまれに急な血圧変化により気分不良になる場合があります。
トイレや階段・戸外での歩行は十分に気を付けましょう。
気分が悪くなる場合や、採血したところに痛みやしびれなどがあるときは、すぐに職員(あるいは血液センター)にお知らせください。
献血当日は、乗り物を運転される場合には、献血から30以上時間をおいて十分に休憩してからするようにしましょう。
献血を受けられない場合
以下の次項に該当する方は、原則として献血を受けることができません。
それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
体調不良・睡眠不足の方
献血当日の体調がよくない方には、献血される方の安全を考慮して、献血を遠慮してもらう可能性があります。
また、過度の空腹や睡眠不足であると思われた場合、献血後の体調不良が否めないので献血を受けることができません。
内服薬
内服していても特に支障がない薬は、ビタミン剤及びごく一般的な胃腸薬などの類。
それ以外は病気の種類や薬の種類によって、献血を受けることができない場合があります。
薄毛治療をサプリメントなどで行っている方は献血ができますが、医薬品の内服を行っている場合は献血ができませんの注意して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では薄毛治療中の献血についてや、献血の流れなどを解説してきました。
献血は輸血を必要としている患者さんに、血液を届けるために必要な社会貢献活動です。
しかし薄毛治療で治療薬の内服を行っている場合は、献血を受けられなくなる可能性がありますので、事前に必ず確認しておきましょう。
もし薄毛治療と献血を同時に検討されているのであれば、先に献血をしてから薄毛治療を始めましょう。