毎日のヘアブラッシングしていますか?
美しい髪を育てるなら良いトリートメントを使うよりも正しく毎日ブラッシングをしてあげた方が100倍良いです。
また髪の毛は正しいブラッシングをすると綺麗な髪を持続できたり、また育毛にも効果的です。
Contents
ブラッシングをすることで髪の毛が適切な状態を保てる理由
ブラッシングをすると
1 髪の汚れや頭皮汚れを取り除ける
シャンプー前にブラッシングをすることで髪の毛の汚れやホコリ、雑菌や抜け毛をあらかじめ取り除くことができます。
ブラッシング後シャンプーをすると頭皮や髪の毛は非常に清潔な状態になります。
またシャンプー前にあらかじめブラッシングで汚れをとることで、シャンプー剤の節約にもなります。
2 髪の艶々感が出る
ブラッシングをすることで静電気を抑えキューティクルを整えてくれます。
ブラッシング前のキューティクルはダメージした髪ほど浮いた状態にあり、どうしても髪がパサついてみえてしまいます。
しかしブラッシングを加えることでキューティクルをととのえ艶のある髪の毛の状態にしてくれます。
3 育毛にも効果的
ブラッシングの最中は髪の毛をほどよく引っ張るため頭皮を刺激することでマッサージ効果による血行促進作用があります。
「ブラシでトントン叩く育毛はNG」
ここで予備知識として間違ったブラシの使い方ですが、一昔前は男性の薄毛にトントンブラシでたたいて育毛をする方法がありました。
テレビでも大々的に取り上げられていたので覚えている人も多いのではないでしょうか。
そのトントン育毛の理論はこうです。
1 ブラシでトントンして頭皮を傷つける
2 傷をつけるのと同時に皮膚の血行促進作用を図る
3 傷ついた頭皮の自己回復を利用して細胞回復の際一緒に髪の毛も細胞回復させよう
とまあ、このような理論だったのです。たしかに考え方としては間違いではありません。
しかし、頭皮を傷つけることで髪の毛が生えてくるようなことはありませんでした。
まあ、髪の毛の生えてくる理由はそんなに単純ではなかったということです。
また、頭皮を傷つけることで育毛剤も使えなくなるのであまりよろしくないです。
でも、私たち美容師の考えるブラッシング育毛とは上記の事と全く異なっています。
美容師の実践するブラッシング育毛とは?
実はブラッシングは直接育毛に関係するわけではありません。
ブラッシングをすることで抜け毛予防や薄毛予防、また頭皮ケアという名目で行うことがほとんどです。
その理由は次の通りです。
1 頭皮の電気質を一定にする
髪の毛は静電気が発生しやすく、それは頭皮質をよろしくない方向に変えてしまします。
その静電気を抑え頭皮乾燥を予防することが目的でブラッシングします。
このとき使うブラシは静電気を発生させないものが好ましいです。
2 頭皮の汚れを落とす
シャンプー前には必ずブラッシングをします。
それによって頭皮の汚れや髪の汚れがしっかり浮きだちます。
頭皮を優しくブラッシングすると、頭皮の角質や角栓も浮きだちますので、そのあとシャンプーをすることで清潔な頭皮環境に整えることができます。
3 頭皮マッサージ効果がある
ブラシの種類にはブラシの先の方が丸くなっているものがあります。
そのブラシはマッサージブラシともいわれ指圧に似た作用があります。
またブラシにはウッドブラシというものもあり、使われている木が樫の木やヒノキだったりすると殺菌作用があります。
美容師が普段行なっている正しいブラッシング方法
1 絡まった毛は毛先からブラッシング
ブラッシングのやり始めはほとんどの場合髪の毛が絡まった状態です。
それを無理やり根本付近から梳かすことはやめてください。
まずは毛先の絡まりからブラッシングしほぐしていきます。
2 1度後ろに梳かす
絡まりがとれたら次は一度後ろ側へオールバックに梳かします。
根元から毛先まで満遍なくブラシを通しながら後ろへ梳かしましょう。
3 左右交互に梳かす
オールバックに梳かしたら今度は左右交互にブラッシングをしましょう。
そうすることで髪の毛に満遍なくブラシが入り1箇所ブラッシングをするより艶感が増します。
美容師おすすめ ブラシの選び方
次に使うブラシの選び方ですがブラシにはたくさんの種類があるのでその時の用途に合わせて使い分けましょう。
バドルブラシ
パドルブラシとはブラシの先に丸いピンがついているもので頭皮に当たっても痛くない作りのものをいいます。
シャンプー前のブラッシングやシャンプー中の頭皮マッサージにも使えます。
豚毛・イノシシの毛
豚やイノシシの毛はなめらかで毛先が柔らかいので頭皮や髪を傷めません。
また頭皮にも優しく髪の毛の艶作りには最適なブラシです。
ブラシのつくりも細かいのでストレート毛など艶重視のヘアスタイルにしたい場合ブラシを髪の毛に撫で付けるようにブラッシングをすると綺麗な艶感で仕上がります。
セシオン
新しい素材のセシオンブラシはマイナスイオンを大量に放出します。そのためキューティクルをととのえ静電気を防止します。
髪の毛にはプラスイオンがたくさんありそのプラスイオンは髪の毛をダメージして見せてしまいます。
そこへマイナスイオンでプラスイオンを中和することで艶々な髪質に変えてあげられます。
また静電気を防止するため冬の乾燥した季節にもおすすめのブラシです。
ナイロンブラシ
ナイロンブラシは乾燥している季節に使うと静電気の大量発生などを起こしてしまうためあまりお勧めできません。
反対に湿気の多い季節は髪の毛の湿度を下げてくれるのでお勧めです。
ブラシの性質でもそれぞれ使う季節やシーンに合わせることがたいせつです。
金属ブラシ
金属ブラシを人間の頭に使うのはNGです。金属によって頭皮はダメージし、髪はキューティクルを剥がれてしまう恐れがあります。
美容師がブローの時に使うブラシの選び方
ついでにドライヤーをつかってブローをする際のブラシの種類もご紹介します。
デンマンブラシ
もっとも一般的なブラシで美容師でもブローはまずこのデンマンブラシから始まります。
根元にドライヤーの風を送りながらデンマンブラシでブローをするとふんわりボリュームがでます。
なのでボリュームの欲しいミディアムなヘアスタイルやワンレングスボブのブローに向いています。
ロールブラシ
ロールブラシは円柱状に毛が付いたものです。
これもボリュームを出し易いのですが、ブラシの大きさによっては毛先にカールもつけ易いため内巻きブローやバックに流すようなブローに向いたブラシです。
スケルトンブラシ
目の荒いブラシです。主にショートスタイルなど髪の毛の短い方のブローに向いています。
目が荒い分形をつけるブローが難しいのですが、ブロー初心者の方でロールブラシやデンマンブラシを使うと絡まってしまうといった方におすすめのブラシです。
またシャンプー前の汚れ落としにも向いています。
まとめ
ブラッシングは髪の毛のケア、頭皮ケアに効果的です。
まず髪の状態を良くしたいと思うなら用途に合わせたブラシを使い分けブラッシングをする習慣を作りましょう。
またブラッシングは育毛効果や抜け毛・薄毛予防にも最適です。
そのかわりブラシは汚れ易いものなので毎日つかったあとはブラシを消毒し、いつも清潔な状態のものを使うようにしていきましょう。
ブラシの消毒には薬局などにも売っている中性石鹸を水で希釈したものに1時間ほどつけておけば大丈夫です。
そしてお風呂上がりのブラッシングとヘアトリートメントや育毛剤の併用は一番強力に綺麗な髪育を促進してくれます。