女性の薄毛

スッポンで美髪に!?更年期女性の薄毛・抜け毛対策

先日テレビを見ていたら、江戸時代のお医者様が、奥様の更年期障害のためにスッポンの料理を作っていたというのを見ました。

スッポンというと高級料理というイメージがありますが、いったいどういう生き物なんだろうと興味を持ち調べてみたところ、更年期やアンチエイジングにはもちろん、髪の毛にもいい成分がたくさん含まれていることがわかりました!

スッポンの歴史は古く、中国では3000年以上前から料理に使われており、世界三大美女の楊貴妃もスッポン料理を食べていたと言われています。
当時は身分の高い人しか食べることができず、その栄養価の高さから漢方薬にも使われていました。

日本では、縄文時代にスッポンを食べた跡が発見されており、700年前後からスッポン料理として食べられていたようです。
中国同様、身分の高い人たちが食べることのできる高級食材で、一般庶民が食べられるようになったのは江戸時代からとのことです。

この記事では、そんな「スッポンのパワー」について紹介します。

更年期と髪の毛の関係

「更年期」は、閉経の前後5年ほどの期間を言います。

女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は、40代に入ると低下し始め、これまで「エストロゲン」によって守られてきたいろいろな機能がうまく働かなくなり、症状が重いと「更年期障害」と呼ばれます。

この「更年期障害」の症状といえば、ほてりや発汗などのホットフラッシュが有名ですが、抜け毛、白髪なども「更年期」の症状の一つとしてあります。

美容ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」が減少することにより、髪のターンオーバー(抜けて生えてくるサイクル)が乱れてしまい、成長期が短くなるため早く抜けたり、休止期が長くなり生えるのが遅くなるため、ボリュームが少なくなり、分け目が目立ってきたなどの症状が出てきます。

また、「エストロゲン」は髪の潤いを保ち、ハリとツヤを与える働きもありますので、減少することにより、頭皮が乾燥したり、髪の毛のハリ・コシがなくなり細くなったりします。

では、女性ホルモンの減少はどのような対策をしたらいいのでしょうか?

マッサージなどで頭皮の血流を改善させたり、「エストロゲン」の働きに似た働きをする「イソフラボン」の摂取や、規則正しい生活、十分な睡眠、運動、ストレス発散などが挙げられます。

「スッポン」の効果は後程詳しく説明しますが、「スッポン」にはホルモンのバランスを整える働きやアンチエイジング効果があり、更年期の強い味方なんです。

ただ、重度の場合は、ホルモン補充療法でホルモンを補充する方法や漢方などの薬で症状を緩和するものもあります。
もし辛い症状でお悩みの場合は、まず婦人科に相談してみることをおすすめします。

スッポンってどんな生き物?

スッポンというと、カメのような姿が目に浮かびますよね。
カメとの違いは、甲羅が皮膚であるため、柔らかくて弾力があることと、カメの指は5本に対し、スッポンは3本です。非常に憶病なため、水の中に潜み、目の位置がカメより上にあるので、水中にいても頭上の獲物を捕らえやすくなっています。

あと、水温が低くなると冬眠をし、その間はエサを食べなくても大丈夫なんだそうで、非常に生命力の強い生き物と言えます。

「スッポンは噛みついたら離れない」とよく聞きますが、噛む力がとても強く、憶病なために噛みついてしまうだけのようで、落ち着いて水の中に手を入れると、すっと泳いで逃げていくそうです。

見た目がちょっと苦手でスッポン料理を敬遠していた方もいると思いますが、次に「スッポンのパワー」について説明しますので、こんなに栄養がたくさんあるなら一度試してみようと思っていただけると嬉しいです。

スッポンのパワーとは?

スッポンは、鶏肉や豚肉よりカロリーが低く、とてもヘルシーな食材と言えますが、とても栄養バランスのよい食材でもあります。

スッポンには「ビタミンB1」が多く含まれ、「ビタミンB1」は糖質を速やかにエネルギーに変える働きがあり、髪の毛の細胞の活動に大きく貢献していますので、美髪の維持には欠かせないものです。

また、スッポンには「ビタミンB2」も多く含まれています。「ビタミンB2」は、ホルモンバランスを正常に整え、細胞の再生や成長を促す働きがあり、健康な髪の毛の成長や維持するのに欠かせません。

スッポンには、髪の毛の主成分である「アミノ酸」も豊富に含まれています。
「アミノ酸」は体に必要なタンパク質の原料ですが、髪の毛の材料となって、美髪に維持する働きがあります。

特に、体内で作ることができず、食べ物からしか摂ることができない「必須アミノ酸」を含んでいるため、美しい髪を保つために是非積極的に摂りたいですね。

髪の毛は成長するために、毎日細胞分裂を繰り返しているのですが、その活動をサポートする働きがある「葉酸」がスッポンには含まれています。

さらに、スッポンには「コラーゲン」が含まれており、皮膚の内側の真皮の7割は「コラーゲン」でできているため、頭皮の保湿力や弾力を保ち、アンチエイジング効果が期待できます。
ただ、コラーゲンは年齢とともに不足するため、食べ物やサプリメントなどで補う必要があります。

他にも「カルシウム」、「鉄」、「リノール酸」など、健康によい栄養素がたくさん含まれていますので、スッポンを食べることでたくさんの栄養素が摂れることがわかっていただけたかと思います。

次は「スッポンの食べ方」について紹介します。

スッポンの食べ方

「スッポン」は、一部を除いて(膀胱、胆嚢、爪)、甲羅や内臓、血液など余すところなく食べることができます。

生きているスッポン自体は気軽にスーパーなどで買えるものではなく、売ってたとしても個人で調理するのは大変だと思います。

スッポンの料理と言えば、スッポン鍋が有名ですが、ネットなどを検索すると、スッポンのさばき方や家庭でできる調理の方法などが掲載されていて、自分で捕獲して調理している方もいました。

まずは調理されたスッポンスープなどでしたら手軽に手に入りますので、そのあたりから試してみるのがいいかもしれません。
また、自分で捌くのに抵抗があるという方は、ネットで検索すると「スッポン鍋セット」が売っていますので、そちらを利用するのも手です。

料亭では、もちろんスッポン鍋が有名ですが、他にもスッポンを隅から隅まで味わえる多彩なお料理に出会えます。

例えば、「スッポンの煮こごり」は、歌舞伎役者片岡愛之助さんオススメの差し入れのグルメとしてテレビ番組で紹介されましたが、スッポンを水、酒でじっくり煮たあと、醤油と生姜で味付けをしたものです。
オンラインストアでも購入できます。愛之助さんは「パワーがあり、喉にもいい」と言ってました。

「スッポン活血」は、殺菌処理をした後で、お酒やジュースなどと割って、コース料理などの食前酒として飲むのが一般的ですが、オンラインストアで売っている「鍋セット」に付いているものもあります。

「スッボンレバー刺」は、レバーの刺身のことですが、口の中でとろける感じが美味です。
「スッポン煮」は、スッポンを油で炒めるか揚げた後、煮込んだものです。

他にもスッポンの卵を使った料理など色々ございますので、スッポンを丸ごと食してみたい方は、是非お店でコース料理を頼まれるといいかと思います。

まとめ

今回は「更年期と髪の毛の関係」や「スッポンのパワー」やについて紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

誰しも迎える「更年期」を軽やかに過ごしていくために、是非スッポンのパワーを利用して、髪の毛も心も健やかにいてください。