女性の薄毛

女性でも頭頂部から薄くなる?改善方法もある

かつて髪が薄くなるといえば、男性の典型的な症状と見られていました。

しかし、現代社会ではこれが大きく異なります。

女性でも頭頂部から薄くなるような例も増えてきており、改善方法を考えていかなければ他人事ではなくなってきているのです。

女性でも起こる頭頂部の薄毛

対岸の火事などということわざがありますが、女性にとって薄毛は対岸の火事だったはずです。

男性のように前頭部や頭頂部から薄くなるような症状の人は少なく、自分も薄くならないと思うのが一般的でした。

ところが、実際の問題としては頭頂部から薄くなるような悩みを抱えている人が増えています。

ただし、起こる可能性としてみれば、男性のほうがはるかに確率が高いのは確かです。

それでも、注意しておかなければ、深刻な状態へと進んでいくかもしれません。

人間の頭部のつむじは、髪の生え際として頭頂部にあります。

ひとつしかないと思っている人も多い中、まれにふたつ持っている人もいるのです。

皮膚を形成する段階でできるのではないかと言われていますが、皮膚の成長が体幹を中心にし回転しながら進んでいくために現れると考えられています。

つむじの周辺の髪は、斜めに生えているのが特徴です。

これも成長過程のねじれが影響していますが、これによって一定方向に髪が流れていくようになります。

これが髪の癖にも影響していくのです。

うず状になっている部分ですが、分け目と同様にどうしても薄く見えてしまいます。

頭頂部から薄くなる典型例ですが、産毛のような髪が生えてきているのを見つけたり、細いと感じたときには注意が必要です。

つむじの周辺の頭皮が赤くなっているのを見つけた時にも気をつけなければいけないでしょう。

うずを巻いている状態がわからなくなってきている時も、薄毛が進行している可能性が出てきます。

頭頂部から薄くなる理由

女性の頭頂部からの薄毛にはいくつかの可能性が出てきます。

女性男性型脱毛症の可能性もあるため注意しなければいけません。

FAGAと呼ばれていますが、男性と同じように前頭部や頭頂部から薄くなるのが特徴で、ホルモンバランスの乱れなどで起こる可能性があるのです。

非常に例の少ないパターンではありますが、一般的な発毛剤などでは治すことができないため、医師の診断を受けたほうがいいでしょう。

頭頂部に現れるとは限りませんが、円形脱毛症の可能性もあります。

女性に多く見られる薄毛のパターンですが、頭頂部どころか全体が抜けてしまうこともありますし、補足だこうして現れるケースまであるのです。

特徴としては抜けたところがはっきり分かるほど髪が生えていません。

境界線が分かるという特徴が見られるため、こちらも医師の診断を受けたほうがいいでしょう。

産後の脱毛症でも頭頂部が薄くなるケースがあります。

ホルモンのバランスが一気に変わる時期だからこそ、抜け毛が増えてしまうのです。

妊娠中は女性ホルモンの分泌が盛んであり、この影響で髪がフサフサと生えてきます。

ところが、出産後は女性ホルモンが減少していくため、逆に抜け毛が増えるのです。

たまたま頭頂部で現れる可能性もありますが、時間とともに正常化していくためあまり心配はいりません。

問題のある頭頂部の状態

何が異常な状態なのか、その違いの判断も必要です。

正常な状態では、頭頂部周辺の髪の状態が他とあまり変わりがありません。

髪は太く丈夫であり、ハリもコシもある状態です。

しっかりとしなやかな状態で、つむじの周辺を見ても、どのような渦を巻いているのかがはっきり分かります。

いろいろと個人差はあるものの、地肌は見えてしまうため、うっすらわかるような時は薄毛とは言えません。

この程度は心配する必要がないでしょう。

問題が出てきているような頭頂部は、髪の生え方がはっきりとしてません

つむじの周辺を見ても髪の流れが分からない状態で、広い範囲で地肌が分かります。

この地肌を見ても白っぽい状態ではなく、他の皮膚と変わらない色をしている状態です。

髪を見ると細く力のない状態で、針金状になっている場合もあります。

実際に自分では見えない部分となるため、鏡を使って調べたりすることになるでしょう。

定期的に見ておくのも大切で、状態の確認をしておけば、悪化する前に手を受けるケースも出てきます。

放置しておくのが一番リスクが高まるため、何か変化を感じた時には、しっかりと確認が必要です。

ターンオーバーが正常に働くように

頭頂部から薄くならないようにするためには、さまざまな対策が考えられます。

FAGAの場合には、一般的な対処方法が効かないため、早期に医師の診断を受けなければいけません。

専用の薬がありますので、自己判断ではなく処方してもらって使用するのが大切です。

ホルモンに起因する部分はなかなか難しい部分が出てくるものの、まずは普段の生活の見直しから始めていきます。

髪を育てるためには成長ホルモンの分泌が欠かせませんが、そのためには良質な睡眠が欠かせません。

肌のターンオーバーと同じことが頭皮でも起きるので、早い時間から良質な睡眠がとれるように生活を改善する必要があるでしょう。

最近ではスマホをなどで睡眠状態を測るアプリなどもあります。

自分の状態を確認できると、改善方法を考えるきっかけになるはずです。

タバコの喫煙は止めるに越したことはありません。

血行不良の原因を作りやすく、体内で毒素となったものを分解するためにビタミンなどを使用してしまいます。

これが髪の生育に必要な栄養を使用してしまう問題であり、成長に影響を与えるのです。

お酒は百薬の長と呼ばれ、量を押さえればメリットもありますが、タバコには何のメリットもありません。

頭皮環境の改善を考える

頭皮環境を整えてあげるのは、どんな薄毛にも効果のある方法です。

髪が生えてくる大元は頭皮にあり、環境を悪化すれば影響が出るのは必然でしょう。

頭皮環境を改善するのは、自分でなかなか目に使わないため難しい部分もありますが、意識的に行っていくことで徐々に変わってきます。

まず基本となるのはシャンプーです。

洗浄力の強すぎるシャンプーは頭皮に影響を与えてしまいます。

刺激はできるだけ抑えたものが適切で、頭皮の皮脂を落としすぎないように注意が必要です。

頭皮の乾燥を防ぐために皮脂は分泌されているので、適度なコントロールを心がけましょう。

血行の促進も重要で、マッサージをしたりするのも効果的です。

ただし、長時間効果が続くわけではないので、入浴時など定期的に続けなければいけません。

1日1回でも毎日マッサージをしていけば、徐々に違いが現れてきます。

適度な運動も重要です。

血行の促進のために体の筋肉をつけなければいけません。

何も筋骨隆々な体をつくるのではなく、筋肉によって熱量を高め、血流をアップさせるためです。

人間の身体は血液を送るための力として筋肉を使っています。

体の各所にある筋肉が動くことで、血液を送るポンプの役割をしているのです。

だからこそ、身体全体の筋肉量をアップさせることが血流の改善につながるので、適度に運動をして維持できるようにしなければいけません。

まとめ

女性でも頭頂部から薄くなる可能性は十分に考えられます。

男性のように薄毛の典型的な症状とは言えない部分もありますが、FAGAのような病気も考えられるのを忘れてはいけません。

髪は、円形脱毛症などでもない限り、いきなり薄くなったりするものではないため、定期的に調べて確認する必要があるでしょう。