ヘアケア

風邪を引きやすい女性は薄毛体質?育毛に大切な「免疫力」

女性の薄毛が注目されるようになったのは最近ですが、実は男性同様薄毛で悩む女性は昔から少なくありませんでした。

女性の薄毛の原因は加齢や女性ホルモン、睡眠不足、栄養不足などが知られていますが、最近「免疫力」も関係していることがわかってきました。

つまり、風邪をよく引く女性ほど薄毛になりやすい可能性があるのです。

女性の薄毛と免疫力の関係について、解説します。

免疫力とは?

「免疫力」とは、簡単にいうと私たちに元々備わっている「自己防衛システム」のことです。

例えば、私たちの体内では毎日ガン細胞が生まれていますが、多くの人は発症しません。

これは、白血球内の単球やリンパ球、好中球などに含まれる免疫細胞が、ガン細胞を破壊してくれているからです。

免疫細胞は体内に2兆個以上あるといわれ、マクロファージ、NK細胞など、いくつかに分かれます。

それぞれに違う免疫作用があり、これらが正常に機能することで、健康を維持しているのです。

免疫力が低下する原因

健康を維持するために欠かせない免疫力ですが、様々な原因によって機能が低下します。

代表的な原因を挙げました。

加齢による免疫細胞の減少

免疫力は加齢とともに低下していきます。

特に「獲得免疫系」と呼ばれる、ガンなどに対して強力な免疫力を持った細胞は20代までがピークで、それ以降はどんどん弱っていきます。

それ以外の免疫細胞も、年とともに減少することがわかっています。

睡眠時間の不足

睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンは免疫力を高める働きがあり、ガン細胞の増殖を抑えるほど強力です。

しかし睡眠時間の不足や質の悪い睡眠が続くと、このホルモンの分泌量が減ります。

すると免疫力が著しく低下し、細菌やウイルスに負けやすくなるのです。

運動不足による血行不良

免疫細胞の一つであるリンパ球は、血液とリンパ液中を行き来しながら異物の侵入を防いでいます。

しかし、現代人の多くはこの働きが弱くなっています。

特にデスクワークが多い女性は下半身の運動量が非常に少ないため、血液やリンパ液が足のほうに停滞してしまいます。

すると免疫細胞の機能が低下してしまうのです。

ダイエットや偏った食事による栄養素の不足

タンパク質は免疫細胞の材料となる、非常に重要な栄養素です。

そのため、ダイエットや偏食でタンパク質不足になると、免疫力も低下します。

また、免疫細胞の大半は腸内に存在するといわれており、腸内環境が悪いと免疫力も低下します。

腸内環境を良くするには食物繊維や野菜、発酵食品などを摂る必要がありますが、近年の欧米化した食生活によってこれらが不足しがちになります。

すると免疫力が低下しやすくなるのです。

低体温による免疫機能の低下

人間の体温の平均は36.5℃程度といわれ、この温度が免疫機能が最も活発に働くことがわかっています。

逆に、体温が1℃下がると免疫力が30%以上低下するといわれています。

免疫細胞は白血球内にいるため、体温が低いと血流が悪くなって細菌やウイルスを充分に攻撃できなくなるのです。

免疫力が低下すると

免疫力が低下すると、以下の症状が現われやすくなります。

・風邪やインフルエンザなど感染症に罹りやすくなる
・アレルギーを発症しやすくなる
・肌荒れしやすくなる
・下痢しやすくなる
・疲れが取れにくくなる

よく、高齢者ほどインフルエンザで重症化するといわれますが、これはウイルスに対する免疫力が衰えるからです。

統計で見ても、インフルエンザによる重症化率は50代、致死率は40代から急激に増えることがわかっています。

免疫力低下が女性の薄毛につながる理由

ここでは、免疫力低下と女性の薄毛の関係について、詳しく解説します。

髪の毛は生命維持には必要ないもの
免疫力が低下すると、髪にも悪影響が出てきます。

髪の毛は内臓と違い、生命維持のために必要なものではありません。

そのため免疫力が低下し身体が弱ってくると、食べたものは内臓に優先的に回され、髪の毛には届かなくなってしまうのです。

髪の毛の栄養となるのは、食べた物から作られた栄養素と酸素です。

そのため、免疫力が低下すると髪が細くなったり弱くなったりして、薄毛になりやすくなるのです。

有害物質が髪に貯まりやすくなる
私たちは日常生活を送っているうちに、様々な有害物質を体内に入れてしまっています。

例えば汚染地域で獲れた魚介類には水分やカドミウム、鉛などが、鍋や缶飲料にはアルミニウムなどが含まれており、体内に蓄積されると健康被害を引き起こします。

そこで活躍するのが、髪の毛です。

髪の毛には有害金属を蓄積し、排出する機能が備わっているのです。

よく髪の毛で薬物検査をするのは、そのためです。

しかし、免疫力が低下すると有害金属を髪の毛に送る機能も低下します。

するとそれらが体内に蓄積されて髪を産み育てる毛母細胞に悪影響を及ぼし、髪の毛の成長を止めてしまうのです。

さらに、薄毛になるとますます有害金属を排出することができなくなるため、免疫力の低下→薄毛の悪循環になってしまいます。

自律神経が狂いやすくなる
人間の健康は、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスによって保たれています。

自律神経を調整しているのは脳の視床下部という部分ですが、この部分は免疫機能の司令塔ともなっていて、自律神経と密接に関係しています。

そのため、免疫力が低下すると自律神経のバランスも狂い、血管が収縮されて髪の毛に栄養が届きにくくなります。

その結果、抜け毛や薄毛が悪化してしまうのです。

さらに、免疫力低下で肌荒れが起こることからもわかるように、肌の新陳代謝も衰えてしまいます。

すると毛母細胞の細胞分裂もうまく行かなくなり、髪が伸びなくなったり成長途中で抜けてしまったりする場合があるのです。

紫外線の影響を受けやすくなる
人間の老化の8割は紫外線による光老化といわれており、その原因となるのが活性酸素です。

活性酸素は紫外線を浴びることによって体内に蓄積され、免疫力を低下させてしまいます。

すると紫外線が毛母細胞を傷つけやすくなり、髪の成長に悪影響を及ぼします。

また、頭皮の皮脂を酸化して過酸化脂質に変化させると、毛穴内が炎症を起こし、これも毛母細胞の働きを低下させてしまうのです。

免疫力を活性化させる方法

免疫力の低下によって薄毛になりやすくなるのがおわかりいただけたでしょうか。

では、どうすれば免疫力をアップさせることができるのでしょうか。

下半身を中心にした運動をする

血行を促進させ低体温を改善するには、筋肉量の多い下半身を中心に運動するのが効果的です。

息が少し上がる程度で充分なので、早歩きや一駅分歩く、階段を昇り降りするなど、生活に取り入れやすい方法を見つけましょう。

質の良い睡眠を取る

メラトニンをたっぷり分泌させるために、ぐっすり眠ることを心がけましょう。

そのためには、脳を興奮させるスマホの使用を減らす、ストレッチやヨガで心身をリラックスさせる、アロマを嗅ぐなどがお勧めです。

湯船に浸かって全身を温める

38~40℃のお湯に15分程度浸かっているだけで、全身がリラックスして自律神経の副交感神経が活性化し、血流も良くなります。

また、心地よい疲れが深い睡眠を誘ってくれるのでメラトニンの分泌量が増えて、免疫力がアップするのです。

思い切り笑う

思い切り笑うと、免疫細胞が活性化します。

笑うことで興奮が脳に伝わると、ペプチドという情報伝達物質が免疫細胞に付着し、免疫機能を促進させるのです。

さらに、笑うことで呼吸が深くなり、酸素を多く取り込むので細胞の新陳代謝も促進され、毛母細胞の細胞分裂にも良い影響を与えます。

伝統的な和食を見直す

和食は植物性タンパク質や野菜、発酵食品が中心で、免疫細胞を増やし、腸内環境を良くして免疫力を向上させるのに必要な栄養素をたっぷり含んでいます。

特に低体温の女性は、身体を温め食物繊維が豊富なにんじんやゴボウ、レンコンなどの根野菜を積極的に摂りましょう。

まとめ

どうも最近風邪を引きやすい、疲れやすいと感じたら、免疫力が低下している可能性が高く、薄毛になりかかっているかもしれません。

抜け毛や細毛が増える前に、免疫力をアップさせるよう心がけてくださいね。