仕事やプライベートなどでパソコンを長時間使用したり、スマホなどでゲームを続けていると、目の疲れを感じたり瞳の乾きを感じることがありますよね。
目の疲れを感じた際に何も対策をせずにそのまま放置しておくと、実は薄毛につながる可能性があるということをご存じでしょうか。
そこで今回は、目の疲れと薄毛の関係性や、眼精疲労から起こる薄毛を防ぐためにはどうすれば良いのかなどについて詳しく見ていきたいと思います。
Contents
目の疲れが薄毛を招く原因とは?
ここでは、なぜ目の疲れが薄毛につながるのか詳しく見ていきたいと思います。
筋肉のコリによる血行不良
目の疲れを感じている時には、実は目を動かす筋肉が凝っている状態となっています。
筋肉が凝ると首のコリや肩こりなどと同様に、目の周囲の血液の流れが悪くなります。
髪は頭皮の毛細血管の血液の流れにより、成長に必要な栄養素や酸素を受け取り成長していくため、血行不良になると頭皮の毛母細胞に栄養素が届きにくくなり、髪の成長に悪影響を及ぼし薄毛や抜け毛の原因になります。
目の疲労による栄養不足
髪の多くはケラチンというたんぱく質でできていますが、ケラチンを合成するために必要なのがL-システインという栄養素です。
アミノ酸の一種であるシステインは、目の酷使により網膜に傷がついたりした際に修復に使用される大変重要な成分となっています。
しかし疲労により傷ついた目の修復にシステインが使われてしまうと、たんぱく質の合成に使われるシステインの量が足りなくなってしまうため、薄毛や抜け毛の原因となります。
またビタミン類は毛母細胞の働きを活発にするために必要な栄養素であり、ビタミンB群であるビタミンB2やビタミンB6には、代謝を促進する働きもあります。
さらに頭皮の毛母細胞の働きを活性化させるためにも、これらの栄養素は非常に重要です。
しかし、目の疲労によりシステインと同様にこれらの栄養素が大量に目の疲れの回復に使われてしまうと、髪の成長に必要な栄養素が不足してしまう可能性があり、薄毛につながる可能性があります。
パソコンなどの使用による睡眠不足
スマホやパソコンの画面から発しているブルーライトは、メラトニンという睡眠ホルモンに影響を及ぼして目にも刺激を与えてしまうため、睡眠不足に陥るなど十分な睡眠が取れなくなる場合があります。
実は髪の成長に欠かすことのできない成長ホルモンが最も多く分泌されるのは、22時~2時頃までであると言われています。
しかし夜更かしすることよりその時間にしっかり眠っていないと、抜け毛や薄毛の原因になってしまう可能性があるため注意が必要です。
ストレスの蓄積
スマホやパソコンの使いすぎによる目の疲れや睡眠不足はストレスにつながることもあります。
ストレスにより自律神経のバランスが乱れると頭皮の血行不良が起き、薄毛や抜け毛を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れ
ストレスにより自律神経の働きが乱れると、ホルモンバランスにも乱れが起こります。
ホルモンバランスが崩れると、ヘアサイクルにも悪影響を及ぼし抜け毛が増えたり新たに髪が生えるまでに時間がかかるようになるケースもあるため気をつけなければなりません。
目の疲れによる薄毛を解決する方法とは?
以下では、目の疲れから起こる薄毛や抜け毛を改善するためにはどうすればよいのか詳しくみていきたいと思います。
パソコンを使う際の姿勢などに気を付ける
パソコンやスマホを使う際には、前傾姿勢になり猫背にならないよう正しい姿勢を意識することも非常に重要です。
姿勢が悪いとさらにストレートネックなどが起こる場合があり、血流悪化につながるためくれぐれも注意する必要があります。
また長時間パソコンやスマホの使用する際には、画面に近づきすぎないように注意したり、夜暗い部屋での使用を控えモニターの明るさを調節するブルーライトカット効果のあるメガネなども使うという方法もおすすめです。
しっかり睡眠を取り自律神経を整える
自律神経を整えるためには、夜に質のよい睡眠を取ることがとても大切です。
そうすることで交感神経と副交感神経という自律神経のバランスが整い、目の疲れを回復させることができます。
そのためにも、夜に副交感神経がうまく働いてリラックスできるように普段から心がけることが大切です。
眠る際には部屋の照明を間接照明など柔らかい明かりにしたり、静かな音楽を聞いたり読書をするなど、ゆったりくつろぎリラックスできるようにしましょう。
また寝る直前までテレビやパソコン、スマホの画面を見るのは眠りの質を低下させてしまうため控えるようにしてください。
自分なりのストレス解消法を見つける
ストレッチやウォーキング、ストレッチなど軽く運動する習慣をつける、ゆったり湯船に浸かり入浴してリラックスする、自分の趣味に没頭できる時間を大切にするなど、できるだけストレスを溜め込まないようにしてうまく発散するようにしましょう。
また早寝早起きや3食しっかり栄養バランスの整った食事を取るようにするなど、規則正しい生活を心がけることも薄毛の予防につながります。
目の疲れに効果的な栄養素を摂取する
▪ビタミン類
にんじんやほうれん草などの緑黄色野菜、レバーやうなぎ、卵黄などに含まれているビタミンAには、目の粘膜を強くし目の疲れやドライアイの症状を抑える働きがあります。
また豚肉や、レバー、ゴマや納豆などに含まれているビタミンB2は、目の疲れに効果を発揮すると言われています。
▪アントシアニン
ブルーベリーが目に良いと言われているのは、ブルーベリーの紫の色素の元であるアントシアニンという成分が多く含まれているためであると言われています。
ブルーベリーの他にも、黒豆やぶどう、赤ワインなどに多く含まれているアントシアニンには、ロドプシンという網膜内の色素体の再合成を助ける働きがあります。
しかし視神経の働きを支えているロドプシンは、目を酷使するとどんどん分解されてしまいます。
そのまま目を使い続けるとやがてうまくロドプシンを再合成できなくなり、目の機能の低下につながってしまいます。
そんな時にアントシアニンを摂取すれば、目の疲れを回復させ機能を向上させることができます。
さらにアントシアニンには活性酸素の働きを抑え、血液の流れをスムーズにする働きをあるため薄毛予防に効果的です。
目の周りをマッサージする
目の周りのマッサージすることで、筋肉の緊張がほぐれて血流が良くなり、目の疲れを緩和させ薄毛を回避することが可能です。
目の周りの骨の部分を軽く押すと気持ちよく、スッキリしたように感じられますよ。
また両目を開いて上下左右に目を回すという動作も、筋肉をほぐすために役立つためおすすめです。
目の周囲を温める
まぶたなど目の周囲の血液の流れをスムーズにするために、ホットアイマスクを使用したり温かいタオルをまぶたに載せる、また入浴した際にシャワー当てるのもおすすめです。
まとめ
目の疲れが起き薄毛につながる原因は血行不良や栄養不足、睡眠不足やストレスなどさまざまですが、日頃から自分の目の状態をチェックして、できるだけ目が疲れないような生活を心がけることが大切です。
またビタミンAなどのビタミン類、アントシアニンなど目に良い栄養素が多く含まれている食材を毎日の生活に取り入れることも大変効果的であると言えるでしょう。
さらにパソコンを使う環境を見直してみたり、十分に睡眠を取ったりストレスを溜め込まないこと、目の周囲をマッサージしたり温めたりしてみることも、目の疲れを回復させ薄毛を防ぐことにつながります。