飲酒・喫煙はストレス解消になっているようですが、過度に行ってしまうと逆に害にもなってしまいますし、無理に我慢してもまたストレスになってしまう。
「依存」というのはやはり怖いものです。
また、ダメだとわかってはいるけれどやめることができないという場合もありますね。
それは、趣味や娯楽だけでなく生活の様々なところでみられます。
仕事でパソコンを使う人は目を酷使しているし、夜遅くまで起きてスマホをいじっていれば目や脳も疲れるし睡眠不足にも繋がります。
また、良いと思ってダイエットしてやり方が間違っていれば体調を崩しますし、様々なストレスが原因で運動不足や肥満に陥ることも。
様々な不都合が絡み合い身体の不調が生まれます。
それは頭皮にも異常事態として現れます。
抜け毛が増えたり髪質が悪くなったり、ひどい場合は脱毛症にもなります。
個人差があるので、どこにそのスイッチが落ちているのかわからないのです。
お酒の飲み方
お酒は程よく飲めばストレス解消にもなりますし、昔から「百薬の長」と言われてきました。
ご自身の身体に合った適切な量を把握してコントロールできていれば問題ないとも言えます。
アルコールの分解メカニズムはご存じですか?
アルコールは体内で分解されますが、分解に必要な酵素は人種によって異なるとされます。
日本人の38%は酵素の働きが弱く、6~7%は働かないと言われています。
欧米人に比べてお酒が弱い人が多いのはこのためです。
高齢者になるとアルコールを分解する能力が低下し、体内の水分量が少なくなっていることで弱くなるとも考えられています。
退屈や孤独を紛らわすための飲酒はアルコール依存への入口と言われています。
家族や友人と楽しく飲むのがいいのでしょう。
アルコールを摂取するとアセトアルデヒドが発生します。
この物質を分解するために肝臓は必死に働きます。
この時に身体の中で様々な栄養素を消化します。
二日酔いで具合が悪くなるのもこのアセトアルデヒドが原因なので、なるべくスムーズにアセトアルデヒドを分解する必要があります。
眠る前のお酒は、少量だと興奮系の神経伝達物質の働きを抑えるとされ鎮静や催眠の作用を発揮します。
ですが多量のアルコールは逆に睡眠の質を落とします。
睡眠前半の深い眠りは増えますが、後半には浅い眠りが増え夜中に起きやすくなると言われます。
利尿作用もあるのでアルコールを飲んだ時には分解にも消費される水分を十分に補給する必要があります。
栄養素を沢山利用するアルコール分解。髪の毛に行き届けたい栄養素をアルコールの為に大量消費していいものでしょうか。
ちょっと飲み過ぎたという時にはプロテインを一杯飲んでおくのも効果的です。
たんぱく質・ビタミン・ミネラルの補給が出来ます。
糖質を補給したい時にはおにぎりを一つ食べるだけでもいいでしょう。
程よく飲むことはストレス解消にもなりますし、楽しく程よい量を飲むことが一番いいですね。
喫煙
煙草は身体に悪いと思っていながらやめられない方も多いのではないでしょうか。
煙草に含まれるニコチンの依存性は高いです。
最近は加熱式や電子タバコが普及していますが、それらで健康被害が全くないのかというとそうでもなさそうです。
商品によると思いますが、発がん性物質や多くの種類の有害物質が含まれていることがあります。
電子タバコでは、法律でニコチン入りが禁止されていますが、リキッドの中にニコチンが含まれていなくともその他の有害物質が検出された例もあり、「身体に悪い」事には他なりません。
また、副流煙の問題があります。受動喫煙の健康被害は明白であり、世界的に問題になっています。
喫煙者が吸う煙よりも、煙草の先端から出る煙の方がフィルターを通していないので有害物質の濃度が高くなります。
頭皮への影響も考えられます。
煙草の煙にはニコチンやタール以外にも一酸化炭素も含まれ、動脈硬化を促進させるともいわれますので血流に影響を及ぼすということ。
発がん性物質が含まれるということは、活性酸素も増えそれに対処するために体内では沢山の栄養素が消費されます。
更にもう一つ考えられるのは、煙草の依存性。
依存性が強いのでやめようと思った時にはかなりのストレスが生じるでしょう。
ストレスは抜け毛の大敵ですね。
肥満
肥満が問題になっていますが、よく聞く肥満に関する名称をきちんと理解しているでしょうか。
肥満とは、身体に必要以上の脂肪が蓄えられていること。
食べた脂肪分がそのまま身体に残っているわけでは無いのです。
一度消化分解され再び合成されたものが蓄えられているのです。
これを「中性脂肪」といい、一般によく聞く「体脂肪」です。
内臓脂肪は溜まりやすく燃焼もしやすい、皮下脂肪や溜まりにくいが燃焼もしにくいという特徴があります。
肥満になる原因は様々です。
過剰に食べる事と運動不足はもちろんのこと、ストレスなどによる早食い・まとめ食い・ながら食い・やけ食い(特に夜間)なども体脂肪備蓄に繋がります。
筋肉量の低下に伴った基礎代謝の低下も原因の一つ。無理なダイエットからのリバウンドもキケンです。
頭皮への関係を見てみると、まず肥満になるような食事をしているということが栄養の偏りに繋がっている可能性として考えられます。
髪の毛の成長に欠かせないたんぱく質・ビタミン・ミネラルはしっかりと摂れているか確認する必要があります。
肥満になると血中の脂質濃度が高くなったり血管が細くなったりしやすいです。
血流が滞ることも栄養を頭皮に届ける妨げになりますね。
食べるときのポイントは、「野菜:たんぱく質:炭水化物=3:2:1」です。
運動も大切なので、筋肉運動や有酸素運動を意識的に取り入れましょう。
身体の冷え
身体を冷やすことは血管を細くして血流を悪くしてしまいます。
血流が悪くなると老廃物の蓄積や栄養素を届ける妨げになります。
また、内臓機能の低下、免疫力の低下にも繋がります。
女性は生理痛がひどくなったり、手足のむくみがひどくなり日常生活に支障が出ることも。
足元は身体全体に血流を送るポンプの様な役割を持っています。
下半身のストレッチやトレーニングが血行を良くするのに有効でしょう。
温かい服装や温度調節はもちろん、身体が温まるドリンクや食事を取ることもおすすめです。
目の疲れ
デスクワークで目を酷使している方は多いでしょう。
疲れ目を自覚しているのに休まないでいると眼精疲労へと進行してしまいます。
肩こり、不眠や吐き気、疲労のストレスによってうつや不安感といった自律神経系に影響出ます。
血行不良や不眠は頭皮にも悪影響です。
目の疲れを感じた時は、マッサージで血行促進を図り、顔を動かさずに目だけを左右上下360度の順番で動かすなど目のストレッチを行うことが効果的です。
さいごに
ご自身の生活に照らし合わせてみて、「自分は大丈夫」「気を付けたほうがいいかも」と考えるきっかけになりましたでしょうか。
何が抜け毛の原因になっているか、人それぞれなのです。
女性ホルモンの減少も加齢だけが原因ではありません。
「生活の質」が関係してくるのです。
生活の質を高めることは、自分自身の身体をケアすることの繋がります。
身体だけでなく心のケアに繋がります。
自分の身体に向き合って、理解し、考えて大切にしましょう。
その努力はきっとご自身に良い結果として返ってくると信じています。