ヘアケア

女性の薄毛の種類をしっかり学んで対策を!

「最近毎朝髪の毛がふんわりしないな」
「髪が細くなった気がする」
「抜け毛が多いかも?」
このように感じ始めたら、それは女性薄毛のはじまりかもしれません。

今や薄毛は男性の悩みだけでなく、女性も薄毛に悩む方が多いです。

そこで今回は女性の薄毛にはどんな種類や原因があるのかご紹介致しますので、
ご自分がどんなタイプなのか是非参考にして対策に取り組んでみて下さいね!

女性の薄毛は6種類!!

症状によってタイプ分けをすると、女性の薄毛には6種類のタイプがあります。

1.分娩後脱毛症
2.瀰漫性(びまんせい)脱毛症
3.脂漏性脱毛症
4.粃糠性(ひこうせい)脱毛症
5.牽引性(けんいんせい)脱毛症
6.円形脱毛症

これらを元に、これから一つ一つ詳しくご説明していきます!

1.分娩後脱毛症

女性特有の薄毛の原因には、妊娠や出産による女性ホルモンの乱れなどが大きく関わっており、
それらを主に分娩後脱毛症と呼ぶことがあります。

出産後に髪がよく抜け落ちることがありますが、それも分娩後脱毛症です。

これらは約半年〜1年ほどで落ち着くと言われています。

女性ホルモンであるエストロゲンは主に毛髪や肌、体型などの女性らしい美しさを保つ働きをしていますが、妊娠中は活発になり増加します。

それが出産後には減少していくため、出産後に脱毛症状が出る方が多いのです。

分娩後脱毛症の対策は?

大抵は約半年〜1年程度で自然回復することが多いですが、その回復スピードは個人差があります。

回復を実感するまでの期間がとても長い方もいれば、高齢で出産した場合は体力の回復も時間がかかってしまうことがあるので、
そのような場合には完治しないこともあるそうです。

産後は子育てなどで生活も一変し、寝不足なども続くことがあるので、ストレスなどが重なった場合は円形脱毛症を併発してしまう場合もあります。

なので、ストレスを感じている時には少し注意してみてくださいね。

しかし他の脱毛症とは違い、基本的には自然回復することがほとんどなので、深く考えたり、何か特別な対策を取る必要はあまりなく、自然回復を前提にしていくと良いと思います。

2.瀰漫性(びまんせい)脱毛症

瀰漫性脱毛症は、始めて聞く方が多いのではないでしょうか?

これは男性の薄毛のように、特定部分が薄くなる症状ではなく、頭部の広い範囲、つまり毛髪が全体的に抜け落ちて薄くなっている状態のことを指します。

その多くは30代後半〜中年以降の女性で、原因は様々ですが、病気やストレス、過度なダイエットによるホルモンバランスの乱れなど様々な要因があると言われています。

男性型脱毛症とは違い特定箇所の薄毛が起きるわけではなく、毛髪全体の毛が抜け落ちる、髪の毛全体が薄くなるという症状なので、
初期段階で気がつくことが難しく、なかなか自覚できないという特徴があります。

少しでも「今まで通りのスタイリングができないな」や「髪のコシがない、細くなったかも?」などを感じた場合は頭部全体の毛量を確かめてみてください。

瀰漫性脱毛症の対策は?

瀰漫性脱毛症は分娩後脱毛症のように基本的には自然回復することはありませんが、
しっかりと原因を突き止め解決することにより、回復することが可能な脱毛症と言われています。

なので、逆に落ち込んだり悩んだりすることはストレスを溜め込み他の脱毛症でもある円形脱毛症などを引き起こしかねないので、
原因を知るためにも、まずは専門家による医師に相談し、的確なアドバイスをしてもらいましょう。

そして治療を開始することをお勧めします。

3.脂漏性脱毛症

皮脂というのは皮膚の表面で汗と混ざり合い、皮脂膜を作り皮膚表面を保湿しています。

保湿不足の皮膚というのは、弾力も無くなり乾燥が激しく、皮膚を保護する力が弱い為、傷や皮膚トラブルを起こしやすい状態になります。

つまり皮脂というのは、とても重要な役割を果たしています。

そんな皮脂の過剰分泌が原因で起こる脱毛症を脂漏性脱毛症と呼びます。

皮脂の過剰分泌により頭皮の炎症が起き、脱毛症状を引き起こす脂漏性脱毛症ですが、主に、乱れた食生活や洗浄力が高く自身の頭皮に合わないシャンプー剤の使用、きちんとすすぎきれていない洗髪を繰り返す、などを行っていると皮脂が過剰に分泌されるようになります。

そして毛孔の根元部分も皮脂に漬かり、毛母細胞にダメージを与えることにより脂漏性脱毛症になることがあります。

これらが更に続き悪化すると、脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)を引き起こすことがあるので注意しましょう。

脂漏性脱毛症の対策は?

脂漏性脱毛症が更に悪化してしまった場合、脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)になることがありますが、
これらはマラセチア菌といって真菌の一種で、皮膚表面で増殖することにより痒みや赤み、そしてフケの様なものを伴います。

この様な状態にならない為にも、脂漏性脱毛症の場合は早めにに医師に相談し診察を受けるようにしましょう。

4.粃糠性(ひこうせい)脱毛症

粃糠性脱毛症とは、頭皮環境が悪いことが原因でフケが大量に出ている場合に起きやすい脱毛症です。

その頭皮環境悪化の原因はさまざまで、一概にこれといった原因を断定するのは難しい場合が多いので、自身のライフスタイル全般をしっかり見直していくことが最善策です。

フケが大量に出る原因は様々とお伝えしましたが、このフケが大量に出ることで皮脂が毛穴を塞ぎ、しっかりと栄養素が行き届かなくなるために脱毛を引き起こしてしまいます。

粃糠性脱毛症の対策は?

何も対策をせずにいると、更に症状が悪化し頭皮環境がますます悪くなるので、しっかりと医師に相談した上で適切な治療を受けるようにしましょう。

そして、頭皮環境悪化の原因をライフスタイルから見直し見つけ、改善することがとても大切です。

5.牽引性(けんいんせい)脱毛症

こちらの脱毛症は、主に髪の毛が長い女性に多く見られ、アップヘアをよくする方に起こる脱毛症です。

まとめ髪と言ったアップスタイルを仕事や日常生活で長い間続けていることで薄毛の原因となることがあるのですが、これらは少し引っ張るだけで髪の毛が抜け落ちるなどではなく、
ポニーテールなどのように過度に引っ張られて結んだ状態が続くことを指します。

牽引性脱毛症の対策は?

過度に引っ張られて結んだ状態を長期間続けた場合に起こる脱毛症なので、基本的には頭皮に負担がかからないようなヘアスタイルにすることにより改善、回復させることができます。
しかし、より早く改善したい場合には頭皮マッサージをすることで血行もよくなるので、効果的ですよ。是非お試しくださいね!

6.円形脱毛症

6種類の中で一番知られているのは円形脱毛症ではないでしょうか?ご存知の方も多いと思いますが、これは頭髪が円形または楕円形に突然脱毛を起こしてしまう症状です。

徐々に抜け毛に気がつくというより、突然抜け毛が増えてきたといった場合には円形脱毛症の可能性があるので要注意です。

脱毛箇所は豆粒ほどの小さなものから500円玉ほどの大きなものまで幅広いのが特徴的ですが、実際には頭髪以外にも脱毛することがあり、ヒゲや眉毛も脱毛することがあります。

そして全身の毛が抜け落ちるといった、重症な症状も現れることがあります。

円形脱毛症の対策は?

円形脱毛症には2つの種類があり、最も多いのは「単発型円形脱毛症」と呼ばれるもので、500円玉ほどのものが1〜3箇所に現れることが多いです。

これらの自然治癒力は60%程度と言われていて、6割の方は治療せずとも完治しますが、医師に相談し診察してもらう方がより安心でしょう。

もう一つは「多発型円形脱毛症」と呼ばれるもので、脱毛箇所の範囲が広く大きくなる可能性が高い為、医師の診断や治療が必要です。

軽度の場合は自然に治ることもありますが、安易な判断により悪化してしまうこともあるので、しっかりと医師の診察を受けた方が良さそうです。

まとめ

今回は女性の薄毛の種類と対策をご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか?

タイプ別の6種類の中から、ご自身に当てはまるものがある場合は対策を参考にしてみて下さい。

そして専門家などによる医師の診断を受けることはとても大切なことなので、
自身での判断が難しい場合や、お困りの際は無理せず受診することを検討してみてくださいね!