女性の薄毛

スマホの長時間使用は女性の薄毛の原因に!ブルーライトの危険性

スマホやパソコンの長時間使用で目が疲れるというのは、誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。

しかし「画面をじっと見ているから仕方ない」と放置していませんか?

これらの機器から発せられている「ブルーライト」は目を疲れさせるだけでなく、薄毛の原因になっている可能性があるのです。

スマホやパソコンのブルーライトとは

最近よく言われるようになった「ブルーライト」。

ブルーライトカットアプリやカット機能がついたスマホもあることから、何となく目に良くないであろうことは想像できますね。

実際にはブルーライトとはどんなものなのでしょうか。

ブルーライトは紫外線に近い光線
私たちが見ている光には波長があり、長さによって見える色が違います。

目で見える範囲の光を可視光線といい、約380~780ナノメートルの範囲です。

赤色は780ナノメートルに近く、それ以上の数値になると赤外線と呼ばれます。

青色(ブルーライト)は380~500ナノメートル程度で、それ以下になると紫外線になります。

数値を見るとわかるように、ブルーライトは紫外線に近い可視光線です。

波長が最も長く、強いエネルギーを持っています。

ブルーライトはLEDから発せられる
今やおなじみになった「LED」ですが、これは発光ダイオードと呼ばれる半導体のことです。

1962年に赤色が、1972年に緑黄色が発明されましたが、青色の開発は遅れ、1989年にようやく日本人が実現しました。

その後この3色を使って様々な色が表現できるようになり、様々な機器に使用されることになりました。

ブルーライトは、スマホやパソコン、ゲーム機器や液晶テレビ、LEDライトや蛍光灯などのLEDディスプレイやLED照明機器から発せられます。

この中で最も多く放出しているのがスマホとゲーム機で、パソコンや液晶テレビの2倍近くあります。

ブルーライトが良くないといわれる理由

ブルーライトが紫外線に近いことから、あまり身体に良くないことが想像できますね。

実際にはどのような影響があるのでしょうか。

目が疲れやすくなる
LEDは青色波長の光を多く使用しており、エネルギーが強いことから画面が非常にクリアという特徴があります。

しかし、これが目には良くないのです。

私たちがものを見る時は、まず光が角膜を通り、虹彩によって光の量が調節されます。

さらに水晶体がピントを合わせ、最終的に目の奥の網膜にぶつかることで映像として認識されます。

しかし、ブルーライトは角膜や虹彩、水晶体を素通りして直接網膜に達してしまいます。

そのため強いエネルギーが刺激となり、目が疲れやすくなるのです。

また、ブルーライトは近くで見れば見るほど目への負担が大きくなります。

その影響力は20センチと2メートルでは10倍の差があるというデータもあり、スマホやゲーム機の長時間使用は目に強い負担を強いることになるのです。

自律神経を狂わせる
自律神経の交感神経と副交感神経は、互いにバランスを取ることで日中は活動的に、夜はリラックスして眠るというサイクルを作っています。

体内時計によって朝日を浴びると交感神経が活性化し、脳を緊張・興奮させるのです。

しかし、ブルーライトには交感神経を活性化させる作用があります。

そのため、夜スマホやゲーム機を長時間操作すると脳が興奮してしまい、なかなか寝付けなくなったり睡眠が浅くなったりするのです。

また、太陽の光を浴びると、脳内でセロトニンという神経伝達物質の分泌量が増えます。

セロトニンには精神の安定をもたらす作用があり、さらに夜になるとメラトニンという睡眠ホルモンを作り出し、眠気を誘います。

しかし、夜スマホやゲーム機を使用するとメラトニンの分泌が遅くなり、朝起きてもまだ分泌され続けています。

その結果、目覚めても頭がぼーっとしていたり、食欲がわかなかったりするのです。

肌が老化しやすくなる
前述したように、ブルーライトは紫外線に近い光線です。

これをもっと細かく見ていくと、ブルーライトの波長は380~500ナノメートル、UVAは280~320ナノメートル、UVBは320~400ナノメートル程度で、ブルーライトにより近いのはUVBです。

UVBは日焼けを起こす力が強いのですが、それ以外にDNAに直接吸収されるという特徴があります。

すると表皮の天然保湿因子や細胞間脂質が破壊されたり変質したりして、肌が乾燥しやすくなります。

その結果、シワやたるみが増えてくるのです。

さらに、活性酸素も発生させます。

これは主にUVAなのですが、近年の研究でUVBも活性酸素を作り出すことがわかってきました。

活性酸素は細胞内のタンパク質や脂質、DNAなどを酸化させ、変質させてしまうため、これも老化の原因となります。

ブルーライトが髪に与える影響

ブルーライトの研究はまだ半ばですが、髪にも悪影響を与える可能性が高いといわれています。

特に抜け毛や薄毛の悪化に大きく関係しているのです。

目の近くやこめかみの筋肉が硬くなる
ブルーライトを見続けることで目の周りの筋肉が緊張し、硬くなります。

すると血管の伸縮性も失われ、血行が悪くなります。

その結果、髪に栄養が届かなくなり、目の周りやこめかみ付近が薄毛や細毛になりやすくなるのです。

元々、目の周りには髪の毛の10分の1ほどの太さの毛細血管しかありません。

耳までは太い動脈が来ているのですが、そこから分岐してしまいます。

そのため、元々耳から上の頭皮は栄養が届きにくく、さらに目を酷使することでますます血行が悪くなるのです。

必須アミノ酸のメチオニンが不足する
必須アミノ酸のメチオニンは、髪の毛や頭皮を構成するケラチンというタンパク質に含まれる成分です。

その割合はわずか1%ですが、毛母細胞の老化防止や抜け毛・薄毛予防に深く関わっているといわれています。

しかし、メチオニンは紫外線やLEDで傷ついた目の網膜を修復する作用があり、眼精疲労を起こすとそちらに使われてしまいます。

その結果ケラチンの質が悪くなり、切れ毛や枝毛、抜け毛などが増えやすくなるのです。

交感神経が常に活性化して眠れなくなる
交感神経は闘争と逃走の神経といわれ、全身の筋肉を硬くし、血液を中心に集めることで相手と戦ったり逃げたりする体勢を整えます。

スマホやゲーム機を就寝ぎりぎりまで使用していると、脳が興奮状態なので本来活性化するはずの副交感神経が働かず、質の良い睡眠が取れなくなります。

すると常に血管が頭皮に回って来ない状態が続くため、髪が栄養不足に陥ってしまうのです。

成長ホルモンの分泌量が減る
これも睡眠に関係していますが、睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の新陳代謝を助けたり紫外線でダメージを受けた毛母細胞を修復したりしています。

しかし、このホルモンは熟睡中、しかも入眠後30分~3時間の間以外は分泌量がかなり減ってしまいます。

そのため、交感神経が活性化したままで質の悪い睡眠を取っていると成長ホルモンが分泌されにくくなり、毛母細胞が劣化して髪の成長に悪影響を及ぼすのです。

紫外線を浴びたのと似た影響が出る
紫外線がお肌に良くないことはよく知られていますが、これが頭皮にも起こってしまいます。

ブルーライトの強いエネルギーによって頭皮が乾燥すると、硬くなってきます。

すると皮膚の毛細血管が圧迫されて血液が届きにくくなるのです。

ブルーライトから目を守りましょう

ブルーライトを完全に防ぐのは不可能ですが、ある程度の対策はできます。

ブルーライトカット機能やアプリを利用する
スマホによってはカット機能が搭載されているものもありますし、なければアプリをダウンロードするという手もあります。

正直なところ、画面全体が茶色っぽくなるものが多く、見づらいという欠点はあります。

しかし、それで薄毛を予防・改善できるのですから、慣れるまで我慢して使ってみてはいかがでしょうか。

ブルーライトカットフィルムを貼る
アプリなどと比べて変色が目立たないのがカットフィルムです。

ブルーライト380~780ナノメートルのうち、主に380ナノメートル前後を重点的にカットしてあるため、目にはやさしく、しかも青色がなくなってしまうこともありません。

ブルーライトカット仕様のメガネをかける
メガネをかけている人にお勧めなのが、ブルーライトカット機能があるメガネです。

それほど高いカット率がある訳ではないものの、目の疲れは軽減されます。

時にはスマホをお休みしましょう
ブルーライトが最も多く発せられるのがスマホですから、時には使用を止めることも大切です。

何日も見ないのは無理、それどころか数時間でも無理という女性も少なくないと思いますが、せめて寝る前2時間くらいは使わない日を週1~2回は設けるようにしましょう。

まとめ

私たちの生活になくてはならない存在になったスマホですが、それが薄毛の原因になってしまったらショックですよね。

少しでも影響を減らせるよう、できることから実践してみませんか?