女性の薄毛

女性特有の薄毛の悩み、生理不順と髪の毛の関係って?

女性の身体は、自分の身体の中にある女性ホルモンから日々たくさんの影響を受けています。

この女性ホルモンの増減と密接に関係している生理は、実は薄毛とも密接な関係があることをご存じでしょうか。

生理不順が続いてしまうと、体調不良が起こりやすくなるだけではなく、髪の毛も抜けてしまうのです。

そこで今回は、女性らしい健康な身体でいるために、生理不順と薄毛の関係についてみていきたいと思います。

1・女性ホルモンと生理の関係について知りたい

人間の身体の中には40種類以上のホルモンが存在しています。

その中でも女性の身体のバランスを保っている最も重要なものが、卵胞ホルモンのエストロゲン黄体ホルモンのプロゲステロンという2つの女性ホルモンです。

この2つの女性ホルモンが、約1カ月かけて増減をすることで月経と排卵をコントロールしてくれているのです。

エストロゲンは女性らしい身体を作るためには欠かせないホルモンで、エストロゲンは、
・肌のハリツヤを整える
・骨密度を保つ
・コレステロールをコントロールする

など、女性らしさを保つことや身体を維持する役割を果たしてくれています。

プロゲステロンの方はというと、
・子宮内膜を柔らかくして妊娠しやすい状態にする
・体温をあげる
・水分や栄養を蓄える

など、妊娠しやすい身体を作ることと、妊娠を維持するために役立っています。

エストロゲンは、月経から排卵までの間、プロゲステロンは排卵から翌月の月経までの間にそれぞれ量が増えていくのですが、このバランスが上手に取れなくなると生理が遅れたり、来なくなったりしてしまいます。

時には「早く終わらないかな」と思ってしまうこともある生理ですが、女性の身体にとってはとても大切なことなのですよ。

2・生理不順はなぜいけないの?

女性は小学校高学年から中学生にかけての思春期と呼ばれる時期に初めての生理がくるわけですが、初めのうちは周期もバラバラです。

生理の周期がある程度安定してくるのは20歳近くになってからで、人によって24日~35日くらいで生理の周期が出来てきます。

大人の女性になれば毎月来るはずの生理。

では、この周期が安定しなかったり、3か月以上来ないことを放っておくとどうなるのでしょうか。

妊娠以外の理由で生理不順が起きる原因は

・疲れやストレスによってホルモンバランスが乱れている
・婦人科系の病気がある

が考えられます。

「生理が来なくて楽だからいいんじゃない」なんて思ってそのままにしていては大変です!

生理不順が続けば、生理が来ないだけではなく、身体のいろいろな部分に支障が出てきてしまいます。

一時的なストレスや体調不良が原因の生理不順であれば、数か月で自然と改善する場合もあります。

しかし、多くの場合、そのままにしておくことは良くない結果につながってしまいます。

出来るだけ早めに病院に行かないと、将来的に妊娠することが難しい身体になってしまうことも考えられます。

生理も自分の生活の一部と考えて、しっかりと自分の生理不順と向き合いましょう。

3・生理不順になると薄毛になるの?

女性ホルモンは女性の身体全体に影響を与えている大切なものです。

「薄毛と生理不順は深い関係があります」と言われてもピンとこないかもしれませんが、女性ホルモンの減少による生理不順の場合、確実に髪の毛にも変化が見られます。

女性の薄毛は女性ホルモンが影響していることも多く、女性ホルモンの中でも特にエストロゲンは、髪の毛の成長に大きな影響を与えています。

エストロゲンは髪の毛を成長させたり、髪の毛を抜けにくくする働きもあるため、女性ホルモンの減少=薄毛になりやすくなってしまうのです。

日頃気にしていなくても、女性の身体の中では常に女性ホルモンが増減を繰り返しています。

エストロゲンがグッと増える排卵期には、肌ツヤも良くなり、強くて太い髪が育ちやすくなります。

逆にエストロゲンがグッと減る月経期には、肌や身体の調子を崩したり、髪に届く栄養も少し少なくなっていく傾向が見られます。

髪の毛の成長までもコントロールしている女性ホルモン

生理がしっかりと来なくなってしまえば、髪の毛を育てるために必要な栄養も体内で上手にコントロールができなくなってしまいます。

またストレスが原因の場合には、ホルモンバランスが崩れて薄毛になるだけではなく、薄毛が進行して脱毛症になってしまうことも考えられます。

それだけ、薄毛と生理の間には深い関係があるという事なのです。

4・生理が止まったら薄毛も進行してしまうの?

では、生理不順で生理が数か月止まってしまったらどうなるのでしょう?

普通に月に1回生理がある状態でも、その1ターンの中で体内では様々な変化が起こっています。

生理不順が原因で生理が止まってしまうと、女性ホルモンは増えなくなってしまうのです。

本来、増減を繰り返している女性ホルモンが増えなくなれば、肌や骨を健康にする栄養が足りなくなってしまいますので、年齢に関係なく肌もカサカサなってしまい、爪も弱ってしまいます。

そして健康な髪を育てるための栄養も足りなくなってしまうので、薄毛になったり抜け毛が増えたりして、他の人から見ても薄毛とわかる状態になってしまいます。

生理不順が続けば、人によっては急激に歳をとったように見えてしまうこともあります。

もちろん生理が止まったことだけが原因で薄毛になるわけではありませんが、先にも書いた通り、女性ホルモンは髪の毛と深い関係がありますので、生理が止まってしまったのをそのままにしておけば、太くて丈夫な髪の毛は育たず、抜け毛が増えて後から生えてくる髪の毛も細くて弱い髪の毛になってしまい、薄毛は進行してしまいます。

生理は私たち女性の身体を大きく左右するもの。

若いうちに妊娠以外の理由で生理が止まってしまうのはとても危険な事なのです。

生理があることは健康な証拠と思って、面倒でも長いおつきあいを続けていきましょう。

5・女性ホルモンを補って薄毛を治す方法はあるの?

少し年齢が上がってきて50代が近づいてくると、順調だった生理も不順になり、心も身体もバランスをとるのがだんだんと難しくなっていきます。

いわゆる更年期と呼ばれる時期ですね。

更年期になると徐々に女性ホルモンの分泌量が少なくなってしまうので、そのままにしておけば少しずつ髪も薄く細くなり薄毛が進行していきます。

また肌のくすみやかさつきも進み、骨も少しずつ弱くなっていってしまうのです。

加齢によって分泌量が減った女性ホルモンは、体内で増やすことはできません。

そこでカギとなってくるのが、「女性ホルモンに変わる何かで女性ホルモンを補うこと」です。

女性ホルモンの代わりになるものとして最も有名なのは、納豆や豆腐などに多く含まれる大豆イソフラボンですね。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンととてもよく似た構造をしているので、これを摂取することによって体内でエストロゲンと似た効果を発揮してくれるのです。

つまり大豆イソフラボンが肌や骨を元気にするとともに、薄毛の進行を食い止める役割をはたしてくれる、ということなのです。

納豆や豆腐で大豆イソフラボンは、牡蠣や牛肉などに多く含まれる亜鉛や、ホウレンソウやレバーなどに多く含まれる鉄分と一緒に摂取することで更に高い効果を発揮してくれます。

薄毛対策としても亜鉛や鉄分はおすすめなので、年齢が上がるとともにしっかりと食事に取り入れていきたいですね。

まとめ

以上のように、生理不順と薄毛には密接な関係があることがお分かりいただけたと思います。

生理が来ると憂鬱な気分になってしまいがちですが、自分の生理を理解することも薄毛対策のひとつになりますので、これからの自分の髪の毛のためにもしっかり自分の身体と向き合っていきましょう。