人間の体は絶えず新陳代謝を繰り返しているのはご存知でしょう。
新陳代謝で常に細胞を新しく作り変えているのです。
これは、肌から垢が出るのも新陳代謝によって、古くなった皮膚が自然に剥がれ落ち、新しい皮膚ができるのです。
それだけではなく、爪や髪が伸びる現象も新陳代謝の一種になります。
新陳代謝は活発であるほど体をつくり替えるサイクルが早くなります。
そのため、爪や髪が伸びるのも早まるのです。
では、季節によってはどうでしょう。
髪は毎日一定のスピードで伸びているとイメージしますが、実は季節によって髪も伸び方には違いがでるのをご存知でしょうか。
夏は髪が伸びやすくなる季節?
一般的に髪は1ヶ月で1センチ伸びるといわれているのですが、実は髪の伸びるスピードは一年を通して一定ではないのです。
髪の伸びるスピードが変わる理由としては、新陳代謝が大きく関わってくるのです。
新陳代謝の関係で、髪が伸びるスピードが最も早くなる時期は夏場の暑い時期になります。
髪は頭皮の毛穴の奥にある毛根から生成され、押し出される形で生えてくるのです。
髪を生成する原料となるのは、タンパク質やアミノ酸になります。
髪の原料を毛根まで運ぶのは血液です。
血液は身体中に張り巡らされた血管を通り、体の隅々まで栄養を運んでくれるのです。
血液によって頭皮に運ばれたタンパク質、アミノ酸によって髪が生成されるのです。
つまり髪が生えるスピードは血液循環に左右されているのです。
基本的に寒い時期になると体の体温が下がってしまい血行も悪くなります。
逆に体温が高い状態だと新陳代謝が高まるため、生命活動が活発になりますので、血行も良くなりますね。
夏は、体温が高くなるため新陳代謝が活発になります。
そのため血行も促進されやすいですので、寒いときと比べて頭皮に頻繁に栄養が運ばれるようになります。
それによって髪が生成されるスピードも上がりますので、自然に髪が伸びるスピードが早くなります。
髪を早く伸ばしたいなら
夏は体温が高い状態が続きますので、冬場冷え性の方も夏場は新陳代謝が高まりやすいのです。
結果として血行が促進されるため、髪の伸びるスピードが早くなります。
つまり髪を早く伸ばしたい方は、血行促進を心がけることを考えるといいでしょう。
体温が高まることで新陳代謝は活発になるため、半身浴、適度な運動、そしてマッサージをすることで血行促進するのです。
マッサージも全身を解してから頭皮を解すことで、解れるのが早いため、毛穴の汚れが取れやすく詰まりづらくなります。
そうすることで維持をしやすくなりますので、新陳代謝を損なうことを防げます。
そのため、新陳代謝が活発になっている状態は、基本的に身体に良いことですね。
つまり髪が伸びるスピードが早めということは、健康体であるバロメーターの1つということにもなります。
髪を早く伸ばしたいという方には必見でしょう。
是非参考にして実践してみてください。
血行を促進させるための頭皮マッサージ
髪を早く伸ばす方法の1つとして、頭皮マッサージをすることが大切になります。
髪を伸ばすために必要不可欠なものの一つとして、栄養と血行促進があります。
この2つを同時に手に入れられるのが、実は頭皮マッサージになります。
<手順>
①トリートメント、トニックなどを頭皮につけます。マッサージで髪が絡まないようにするために、オイル系のものを使うといいでしょう。シャンプー時でも可能です。
②両手の指5本の腹を生え際に当て、円を描くようにゆっくりと頭皮マッサージします。
擦るのではなく、頭皮を引き上げるようにします。
③少しづつ頭頂部に向けて指を移動していきます。
生え際から頭頂部に向かってツボの流れがあるため、柔らかくなりやすいのです。
④後頭部付近まで来たら再度生え際に戻ります。
そして、②から再スタートします。この工程を3回程繰り返すことで、ほぐれやすくなり柔らかくなるのが早いです。
⑤次にこめかみ、もみあげ辺りから後頭部に向けて指を移動していきます。
これもツボの流れがあるため、頭皮が柔らかくなります。
⑥頭の中心線(正中線)をすべての指を使って指圧していきます。
頭頂部にある少しくぼんだ所は「百会」というツボになります。
しっかりと5回程指圧します。不眠症でお悩みの方には最適です。
頭皮にはツボがたくさんあるため、指圧をすることで、スッキリします。
⑦続いて後頭部になります。
耳の後ろ辺りにあるくぼみがあります。そこは不眠などに効くツボでもあり、リフトアップのツボでもあるため、親指を使いしっかりと指圧します。フェイスラインがスッキリしますよ。
⑧えりあし付近にもツボがあります。頭蓋骨と首の境目は神経もたくさん通ってますが、一番コリやすい場所でもあります。
頭が重くなったり、首コリや肩凝りを引き起こす原因でもあります。こちらもしっかりと指圧すると、首は腰まで繋がっているため、上半身がほぐれやすいです。
自分で出来る頭皮マッサージの終了となります。
軽く指圧するだけでも結果が出やすいツボを重点的にご説明しました。
ドライヤーで温風をあまり当てない
髪を早く伸ばす方法の2つ目として、ドライヤーの温風をあまり使わないことがあります。
熱風の場合、髪自体も乾燥させてしまい、頭皮も熱気で汗などが出てきてしまうため、乾かすために使ったドライヤーのはずなのに髪の成長を止めてしまう可能性があります。
ですが冷風のみだと乾くのは遅いですよね。
熱気がない分当てている時間が長くても頭皮への負担は少ないですが、寒い時期には冷風だけとはいかないでしょう。
タオルドライをしっかりしてから熱風のドライヤーで地肌から離して髪に負担がかからないように下から軽く地肌を乾かすように当てます。
その後、冷風を全体的に当てます。
冷風を当てることで、キューティクルが引き締まりやすいため、髪艶がでやすくなります。
そうすることで、髪の伸びやすい状態がキープできるでしょう。
新陳代謝を損なわずに、寒い時期でも良い状態を保ちましょう。
髪質に合うシャンプーとは
髪をきれいに伸ばすためにマッサージにプラスして必要なことは、髪質や肌質に合うシャンプー・コンディショナーを使うのが一番になります。
注目すべきは洗浄成分の種類。
<洗浄成分>
高級アルコール系→脂性肌向け
石鹸系→普通肌向け
アミノ酸系→敏感肌向け
ベタイン系→乾燥肌向け
高級アルコール系のシャンプーは、髪がベタつきやすい人には最適です。
余計な汚れをしっかり洗い流すことができます。
しかし、髪のベタつきは、毛穴の汚れを取り過ぎても起こりやすいため、注意が必要になります。
敏感肌で頭皮や髪が荒れやすい方は、アミノ酸系のシャンプーがいいでしょう。
どんな方にでも髪に負担なく毛穴もキレイになり、乾燥しづらいです。
乾燥肌でフケがでやすい方には、保湿作用も兼ね備えたベタイン系シャンプーがオススメです。
また頭皮や髪がデリケートな方には、オーガニック系シャンプーがあります。
低刺激なので髪や頭皮のトラブルにお悩みの方にはオススメします。
ぜひ試してみてください。
まとめ
髪質や頭皮の状態にあわせたシャンプーやコンデョショナーを選ぶことは、何よりも大切なことです。
健康な髪への第一歩になります。
毎日のヘアケアには欠かせないものですので、肌状態を見ながら使い分けるのもいいでしょう。