ヘアケア

血行不良は女性の大敵!薄毛への影響と対策

抜け毛、肩こり、冷え性。

女性を悩ますこれらの症状には、とある共通した原因が考えられます。

それは「血行不良」です。

血行とは、体に血が巡ること。これがうまくいかない状態だと、私たちの体には様々な問題が起きてしまうのです。

今回は、血行不良が薄毛を引き起こす理由や、血行不良の原因・対策方法をご紹介します。

薄毛を予防するために、自分の血行が健康なのかどうか、考えてみてくださいね。

なぜ血行不良が薄毛を招くのか?

私たちの髪の毛は、血液が栄養や酸素を運んでくれています。

ですが、ドロドロの血液や、スムーズな血液を流すことのできない血管の状態では、髪の毛や頭皮まで十分な栄養や酸素が届きません。

その結果、髪の毛が抜けたり、髪に元気が無くなったりして、薄毛が進行してしまうのです。

血行不良の原因

運動不足

人間の体は、筋肉を動かすことによって血液が循環します。

このため、運動不足が続くと、血の巡りは悪くなってしまうのです。

立ち仕事やデスクワーク等、同じ姿勢を長時間続けるのも良くありません。

筋肉が固まってしまい、血行が悪化する原因に。

なお、血行不良の状態が続くと、少し筋肉を動かしただけでも疲労物質が発生しやすくなってしまいます。

その結果、筋肉が緊張状態となり、首や肩のこり、腰痛といった体の不調が起こります。

このような体の痛みがあると、運動に取り組むのが億劫になりがちです。

運動不足の悪循環は、なかなか解消しづらい問題でしょう。

ストレス

日々の生活のストレスによって、自律神経が乱されることがあります。

自律神経とは内臓の働きや体温、血液循環などを調整する神経です。

自律神経がバランスを崩すと、吐き気や全身の倦怠感など様々な症状が起こります。

自律神経の乱れによる症状の一つに、血管の収縮が挙げられます。

血管が収縮すると血流が悪くなってしまい、血行不良が悪化してしまうのです。

イライラがストレスとなり、自律神経が乱れ、日々の仕事や家事で失敗し、されにストレスに……。

ストレスが悪循環を始めると、体に大きな負担が掛かってしまうのです。

食生活の乱れ

血液が循環するのは、様々な栄養素の働きによるものです。

このため、偏った食生活による栄養不足は、血行不良に直結してしまいます。

また、塩分・糖分・動物性脂肪の摂りすぎは、血液中の糖質や脂質を増加させ、ドロドロ血液の原因に。

忙しい生活を送っている人は、買ってきたものを食べたり、外食をしたりすることが多いかもしれません。

ファストフードやインスタント食品を多用すると、栄養バランスは偏ってしまいがち。

また、外食が多いと、どうしても油分の多い食事となりやすいので注意が必要です。

血行不良を改善して薄毛対策!

ストレッチや運動の習慣化

血行不良の改善には、筋肉を動かして、血流の循環を促進する必要があります。

立ち仕事やデスクワーク等、同じ姿勢を長時間続けていると、気付かないうちに筋肉が固まり、疲れがたまってしまいます。

同じ姿勢をとる機会が多い人は、小まめに体を動かす習慣付けが大切です。

肩や首を回す、腰をひねる、つま先を伸ばすなどの動作を定期的に行い、筋肉の硬直を防ぎましょう。

また、運動をするのも効果的。血行促進には有酸素運動がよいとされていますので、ウォーキングやジョギング、水泳などを行って、筋肉に適度な刺激を与えるのがおすすめです。

運動習慣が無い場合、急に無理な運動をすると体に負担が掛かりやすいです。

しっかり準備運動をして、はじめのうちは無理をしない程度に体を慣らしていきましょう。

運動する習慣ができるよう、自分に合った運動やエクササイズを探していくのが良いですね。

入浴

体を温めると、固くなった筋肉がほぐれます。

それにより、筋肉に圧迫されていた血管が広がるため、血行が良くなるのです。

入浴をシャワーで済ませている人も多いとは思いますが、血行促進を考えるならば、体全身を温めることができる全身浴をおすすめします。

15~20分程度、38~39℃のお湯に首までじっくりと湯船に浸かるのが良いといわれています。

冬場は寒く感じるかもしれないので、リラックスしやすい温度まで調整しても大丈夫です。

心臓や肺に負担をかけたくない人は、半身浴という方法もありますよ。

冷えから身を守る衣服

冬場は防寒対策を取り、筋肉の硬直を防ぎましょう。

パンツスタイルがおすすめではありますが、スカートを着用する際は厚手のタイツを併用してください。

使い捨てカイロや腹巻き、巻きスカート、ブランケットなど、防寒用アイテムとして様々なものが販売されています。

ライフスタイルに合わせて取り入れましょう。

また、夏場も冷房の効き過ぎにはご注意を。オフィスなど、自分で温度設定を操作することが難しい場合には、羽織るものやひざ掛けを用意して、体の冷えを防ぐのが良いですね。

睡眠時間の確保

睡眠不足は体の至るところに悪影響を及ぼします。

実は、血行もその一つ。

自律神経には、日中の活動時に血管を収縮させる交感神経と、睡眠中に血管を拡張させる副交感神経があります。

睡眠不足が続くと、この神経の切り替えがうまく効かなくなり、交感神経が優位のままになってしまいます。

血管がずっと収縮している状態のため、血流が悪くなり、血行不良を悪化させてしまうのです。

効果的な栄養素や食べ物

ビタミンE
ビタミンEには血流をスムーズにする血行促進作用があります。

また、強力な抗酸化作用によって、血液中の脂肪やコレステロールの酸化をおさえます。

これにより、血管の老化を防止するのです。

血管壁にこびりついてしまった過酸化物質を分解する働きもあり、血行改善に効果的なビタミンといえます。

アーモンドなどのナッツ類、アボカド、かぼちゃ、モロヘイヤ、うなぎなどに多く含まれています。

ビタミンC
ビタミンEとあわせて摂りたいのが、ビタミンCです。

ビタミンCも抗酸化作用をもつ上、ビタミンEを再生する働きをもっています。

相乗効果によって、血行促進が一層期待できるのです。

レモン、キウイフルーツ、いよかんなどの果物類や、赤ピーマン、キャベツなどに多く含まれています。

DHAやEPA
青魚に多く含まれている必須脂肪酸で、体に良いとされる油です。

赤血球や血管を柔らかくする働きや、血中の中性脂肪を低下させる働きによって、血液がサラサラに。

いわし、さば、まぐろ、さんまなどに多く含まれています。

サバ缶やイワシ缶での摂取が手軽です。

クエン酸
柑橘類に含まれる有機化合物で、「すっぱい」と感じる酸味の成分です。

疲労回復効果が知られていますが、血液の酸化を抑え、血行を促進する働きも期待できます。

酢、梅干し、レモンなどの柑橘類に多く含まれています。

しょうが
体を温める効果がある食材といえば、しょうがです。

辛味成分のショウガオールによって血流が促進され、全身に血液が巡ることで、体がポカポカに感じるとされています。

また、血小板の粘り気を防ぐため、血液が凝固しにくくなり、血液もサラサラに。

まとめ

血行が悪くなると、血液が十分に栄養や酸素を運べない状態になってしまいます。

その結果、髪の毛に必要な栄養や酸素が滞ってしまい、薄毛が進行してしまうのです。

薄毛の原因である血行不良を改善するには、運動やストレッチの習慣化や、入浴や衣服調節による冷え対策、十分な睡眠、食生活の改善と効果的な栄養素の摂取が必要です。

日常生活を見直して、できることから少しずつ、薄毛予防をしていきましょう。