女性の薄毛

薄毛が気になりだした女性のために今すぐできる対策を紹介!

「最近シャンプーしたときの抜け毛がひどい」

「分け目が目立ってきてスタイリングするたびに気になってしかたがない」

など、ひどい抜け毛や薄毛にお悩みではありませんか。

女性にとって薄毛は深刻な悩みです。

どうにかしたいけれど、何をすればいいかわからず悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。

そこで、ここでは薄毛になる原因を説明し、すぐにできる対策方法を紹介します。

この記事を読めば、薄毛に悩んだとき何をすればいいかがわかりますよ。

女性が薄毛になる原因とは?

男性の薄毛は、そのほとんどがAGA(男性型脱毛症)だといわれています。

しかし、女性が薄毛になる原因はさまざまです。

まず、どのような原因で薄毛になるのか知っておきましょう。

びまん性脱毛症

びまん性脱毛症は、頭髪が全体的に薄くなる脱毛症の総称です。

全体的に少しずつ薄くなるため、ある程度進行するまで自分では気がつかないこともよくあります。

びまん性脱毛症にはFAGAと休止期脱毛症の2つがあります。

FAGA(女性男性型脱毛症)

びまん性脱毛症に悩む女性は高い確率でFAGAだとされます。

これは、主に男性ホルモンの影響が原因で起こる脱毛症です。

女性といえど、一定の割合で男性ホルモンが存在します。

しかし、圧倒的に女性ホルモンの分泌量が多いため、通常は女性は男性ホルモンの影響をあまり受けません。

ところが、加齢やストレスなどが原因で女性ホルモンの分泌量が減ると、相対的に男性ホルモンが優勢になり、その影響で髪が抜けるようになるのです。

男性のAGAは放置していると進行してつるつるになることがありますが、女性のFAGAはつるつるになることはめったにありません。

これは、量自体は減っていても女性ホルモンの分泌自体はあるためです。

ただし、あまりに放置しているとスカスカになることはあります。

休止期脱毛

髪は、成長期・退行期・休止期の3つの時期を一定の周期で繰り返しています。

それぞれ次のような特徴があります。

成長期:毛母細胞が分裂し髪がどんどん伸びる時期
退行期:毛母細胞が分裂しなくなりはじめ成長がとまる時期
休止期:髪が抜け落ちる時期

ヘアサイクルが正常なときは、休止期の髪は全体の10%ほどしかありません。

ところが、ストレスや疲労、加齢などが原因で休止期の髪が20%ほどに増えることがあるのです。

抜け落ちる髪が増えるので、全体に薄くなります。

これが休止期脱毛です。

産後脱毛症

産後の女性に起こることがある脱毛症です。

妊娠中の女性の身体には女性ホルモンが大量に分泌されています。

この影響を受けて、本来退行期や休止期に移行するはずの髪が成長期に留まり続けることがあるのです。

出産すると、女性ホルモンの分泌量は正常に戻ります。

すると、成長期で留まっていた髪が一気に移行し、抜け毛が大量に増えてしまうのです。

これが産後脱毛症とよばれる状態です。

ほとんどのケースで出産して半年~1年ほどで自然と収まります。

牽引性脱毛症

髪をいつも同じ位置で分けていると、分け目のところが常に髪の重さで引っ張られて負担がかかります。

これが原因となり、分け目の髪ばかり抜けて薄毛になることがあります。

これが牽引性脱毛症です。

ずっと同じ分け目にしているケースのほか、いつも髪をひとつにまとめて結んでいる、エクステを着けているといったケースでも起こることがあります。

分け目を変えたり結ばないようにしたりして、同じところに負担がかかり続けないようにすることが大事です。

円形脱毛症

円形脱毛症は、なんの前触れもなく突然髪の一部分がまとめてごそっと抜けます。

脱毛斑は髪のある部分との境目がかなり明確です。

脱毛斑ができるのは1カ所のときもあれば複数個所のときもあります。

原因ははっきり解明されていません。

ストレスや疲労などが引き金となって免疫異常が起こり、髪が抜けたとする説が有力です。

脂漏性脱毛症

皮脂の分泌が多いと、頭皮の常在菌であるマラセチア菌が異常に繁殖し炎症を起こすことがあります。

この炎症が原因で髪が抜けて育ちにくくなるのが脂漏性脱毛症です。

頭皮や髪がべたつき、大量のフケがでるのが特徴です。

薄毛になった!どう対策する?

抜け毛が増えたり髪が薄くなってきたりしたときの対策を紹介します。

予防にも効果的です。

すぐに取り組める薄毛対策

ここでは、すぐに取り組める基本の対策を紹介します。

食生活の見直し

 
身体の成長と同じように、髪も太く丈夫に育つには栄養が必要です。

仕事や家事、育児に忙しく日々の食事がおろそかになっていませんか。

食生活を見直し、バランスのとれた食事をとるようにしましょう。

髪に特に必要なのは、主に次の3つです。

たんぱく質
ビタミン類
亜鉛

ただ、これらばかり摂るのも栄養バランスが悪くなります。

おすすめなのは、和食を中心とした食生活にすることです。

これまでパンとコーヒーの朝食だったのなら、ごはんと味噌汁、納豆といった和食メニューにするなど、できるところから変えていきましょう。

血行を改善する

いくら栄養をとっても、毛穴に届かなければ意味がありません。

栄養は血液によって細胞に送り届けられるので、血行を改善すると効果的です。

方法を2つ紹介します。

頭皮マッサージ
爪を立てないように気をつけ、五指を広げて頭に添えます。

そのまま優しくゆっくりもみほぐしましょう。

このとき、もっとも気を付けたいのは力を入れないことです。

力をいれすぎると頭皮に負担をかけて逆効果です。

ソフトにもむようにしましょう。

運動する
適度な運動をすると全身の血行が良くなるため頭皮にも血が行き渡りやすく、髪に栄養が届きやすくなります。

ウォーキングやストレッチなど軽い運動で良いので、毎日の生活に取りいれましょう。

ストレスの解消にもなります。

生活習慣の改善

 
質の良い睡眠は肌にも髪にも好影響を与えます。

これは、睡眠中に成長ホルモンが分泌されるからです。

成長ホルモンは傷んだ細胞を修復したりたんぱく質の合成を行ったりし、髪の成長にも関わります。

寝不足で成長ホルモンが十分に分泌されなければ、髪が健やかに成長しにくくなり、抜け毛につながるのです。

そこで、遅くまでスマホをいじったり遊んだりしていないで、できるだけ早めに就寝し充分な睡眠時間を確保することが大切です。

シャンプーを変える

 
ドラッグストアなどで販売されているシャンプーの多くは、汚れや皮脂をすっきり落とすことを重視して洗浄力が強い洗浄成分が配合されています。

洗い上がりはすっきりするものの、頭皮から潤いを保持するために必要な皮脂まで落としてしまうため良くありません。

頭皮が乾燥して炎症を起こしやすくなったり血行が悪くなったりして、健康な髪が育ちにくくなるためです。

シャンプーは洗浄力がマイルドなものを選びましょう。

コラーゲンなどの保湿成分や植物エキス、オイルといった潤いを与える成分が配合されているものもおすすめです。

育毛剤を使用する

女性用育毛剤を使うのもひとつの方法です。

育毛剤は髪が生える土台となる頭皮を整えるもので、元気な髪が育ちやすくなります。

髪が健康になると抜けにくくなり、薄毛の改善につながります。

男性と女性では薄毛の原因も異なるため、必ず女性用を使うようにしましょう。

また、すぐに効果がでるものではないため、最低でも3カ月から半年程度は継続して使うことが大切です。

受診が必要なケースとは

対策しても改善しないときや、脱毛の原因によっては受診が必要です。

円形脱毛症、脂漏性脱毛症のとき

円形脱毛症が疑われるときは、まず病院を受診することが大切です。

円形脱毛症の場合、1カ所小さい脱毛斑ができた程度であれば自然と治ることもありますが、治るだろうと放置していたら複数個所にできはじめ重度化するケースもあります。

脂漏性脱毛症も、まずは脂漏性皮膚炎を治す必要があり、治療を受けることが望ましいです。

どんな病気も治療開始が早いほど治るのも早いものです。

悩んでいるなら思い切って受診しましょう。 一般の皮膚科で診てもらえます。

びまん性脱毛症が改善しないとき

がんばって対策したけれど、薄毛がひどくなってきた人、早く治したい人も病院を受診しましょう。

専門的な治療が受けられる病院の頭髪外来や頭髪専門クリニックがおすすめです。

女性専用のところもあります。

まとめ 

女性の薄毛対策の基本は、髪や頭皮を健康にすることです。

バランスの取れた食生活を心がけ、生活習慣を見直しましょう。

シャンプーは、刺激が強くなく頭皮に負担をかけないものにすることが大切です。

育毛剤の使用も効果が期待できるでしょう。

病気が疑われたり対策しても薄毛がひどくなったりするようであれば、受診することが大切です。

きちんと対策して薄毛悩みから解放されましょう。