薄毛・抜け毛にあたっては、必要に応じた心の治療は重要な柱になっていると考えなければならないのではないでしょうか?
自分自身のイメージと周囲の人たちの見方のギャップという問題があります。
当の本人は、こんな薄い頭では誰にも会いたくない、周囲の人が自分のことを始めとして笑っていると、思っていると感じているものの、実際には周囲の人たちは、ご本人が気にしているほど気にしてはいない。
客観的にみれば、髪の毛の現状としてみて全くといっていいほど問題ないのに、薄くなった。
これは大変だと深刻に悩んでいる人がいます。
ところで、現代の日本における医療の中で「心のケア」を受け持つのは心療内科などです。
これは、なかなか難しい問題で、髪の毛のことというのは、髪の毛のある方にとっては当たり前、ない方にとっては本当に深刻な悩みです。
今回は、人には言えない悩みの深刻さをしっかり認識して、皆さんと一緒に考えてみましょう。
薄毛・抜け毛に対する印象から
薄毛・抜け毛は自分以外の人にはなかなか理解や共感をしていただけない悩みですし、特に、几帳面で誠実な方ほど、そう簡単に誰かに相談できないことでもあります。
一人でその悩みを抱え込んで、内情は悪い方向に傾くばかりで…。
皆さん、皆さんの周囲にこんな風潮を感じたことはありませんか?
薄毛・抜け毛をユーモアや笑いの対象になるような、特に、職場での同僚、上司や取引先の人から、会うたびに、最近ちょっと薄くなったんじゃないの?とからかわれる。
実は、深刻に悩んでいるのですけれど、自分の内の心を知られてそれを悟られないように必死に笑顔を振りまいて返す。
本当は心では泣いても顔では笑う辛さです。
例えば、あなたが会社の同僚から、近頃髪の毛が薄くなってしまってね、どうしても気になって仕方ないんだけどと言われた場合に、その方の髪の毛を見て、特に、気になるところがない、別に問題ないとしたら…。
大丈夫だよ。そんな心配することはないよ。と返事をすると思います。
でも皆さんのほとんどの方は、問題なしと言われてそれだけで悩みは絶対解消されません。
不安感が強まってしまうと
悩み事や物事が行き詰まってしまったならば、どうしようもない気持ちになります。
もちろん、どなたでも経験する心の動きであるので何も不思議なことではないと理解していても、そんな不安感が強くなる、長引くことになれば気持ち的にもさらに厳しくなります。
そうなれば、仕事の能率も悪くミスも増えてしまいます。
不安感を弱めるには
そのような場合は、あまり一人だけで考えこむことはせずに、ここは専門家のアドバイスが必要な状態です。
確かに、心の内は人それぞれですが、抜け毛の進行を抑えることや発毛を促進させる治療は重要になりますが、心のケアを中心に受けた方が賢明ではありませんか?
とにかく、心のケアから気持ち的にも楽になります。
そうすれば髪の毛治療にも力が入ってきて、回復を早める助けにもなりますよね。
心のケアを考えると
心のケアを考えるときに二通りの考え方があります。
ひとつは、客観的にみた髪の毛が、周囲からみてもそれほど進行していないにもかかわらず、ご本人が過剰反応を示している時があります。
そんな時は、髪の毛の治療を受けつつ、ご本人のその髪に対する過剰反応がどこからきているものなのか?探ってみることで、その解決策も見えてくるのではないでしょうか?
そして、もうひとつには、もう既に抜け毛・薄毛がかなり進行している場合には、それなりの心配が強くなって落ち込みの心も激しくなって苦しみも大きくなる一方になります。
そんな場合にある事例から皆さんと一緒に探ってみましょう。
きっと参考になると思いますので、他人ごとと考えず真剣に考えてみてください。
受験勉強中に髪の悩みが ~22歳のFさん~
Fさんが育毛クリニックを訪れたのは、大学4年の夏でした。
国家公務員試験にそなえて、勉強に励んでいたのですが、その頃入浴の時の鏡を見るたびに抜け毛が多くなった事にちょっと心配していましたが、それほど心配はしていませんでした。
国家公務員試験の勉強に熱中していた頃に、明るい中で鏡に映る自分の髪の毛を見た際に、頭皮の肌が目立ってきている状態を見て驚きました。
こんな状態で放置を続けたならば、薄くなるばかりでとにかく心配で勉強に手がつかなくなってしまいました。
こんな状態では、肝心の国家公務員試験に不合格になってしまう。
もっと勉強しなくてはいけない、成績を上げなければとあせるばかりで、分かっていても髪の方に気持ちがいって、全く勉強に実が入らない。
特に、頭皮がかゆく、頭皮の病気ではないのだろうかと…。
育毛クリックで以上のような髪の毛の変化や国家公務員試験などの悩みを聞いてもらって頭部の状態を診察してもらった結果、その状態は、ご当人が心配するような深刻さはありません。
頭皮にも全く問題なしで、髪の毛自体にも特に異常は認めなれないことでした。
そこで、今のFさんが増やさなければならないのは、髪の毛ではありません。
頭皮にも髪の毛にも全く問題はありませんよ。
あなたが増やす必要があるのは勉強時間であると思いますという先生からのアドバイスを受けて、Fさんは帰宅しました。
Fさんのような若い方は、診察結果が異常なしと判断されてしまう方は結構多いようなんですね。
髪に気になるところもないし、今の段階では頭髪治療は不要と診断を受ける例は珍しくなく結構多いようなんですね。
不安が減って勉強にも実が入る
しかし、Fさんは数週間後に再び来院しました。
異常なしにどうも納得できないのか、とにかく髪治療を受けたいFさんでした。
彼の心をくんでくれて必要な治療として、塗り薬を最小量を処方しての治療が始まりました。
心の問題で、頭髪にほとんど問題なしの方であっても、薬の効果の発毛促進を実感できるような、体毛が増える、うぶ毛が増えるなどの結果からFさんご本人の身体全体の変化を実感できたわけです。
つまり、ご本人は良くなりつつあると、髪の毛に対する不安も減りつつ、国家公務員試験に対しての勉強意欲も出てきたそうです。
自然に勉強の集中力が上がれば、当然自信も高まりました。
翌年には、見事に国家公務員試験に合格しました。
彼女の場合、不安が減り、大切な国家公務員試験の勉強に集中できるようになることが可能になったのは、診察の中での心のケアが良くできたことが彼女にとって、それが抗不安薬となっていたようです。
心のケアの大切さ
抜け毛・薄毛と感じている若い方の多くに、軽度の脂漏性皮膚炎に罹患されているようです。
頭皮の状態を観察していると、毛穴などから皮脂の分泌が増えてしまって、その結果、その皮脂が原因して髪の毛がペタンコ状態に陥り薄毛になったような錯覚であったようです。
ただ脂漏性皮膚炎の早い段階での治療ができたことと、先生の心のケアの機転が結果的にすべて良い方向に導いていったと考えていいのではないでしょうか?
改めて心のケアの重要性が認識できたわけですね。
まとめ
いかがでしょうか?
皆さんの中にも髪の毛自体にそれほどのダメージはなくとも、ちょっとした勘違いから精神的に疲れてしまっているそんな状態の方も少なくないようです。
頭髪治療はほかの病以上に身体面はもちろん、精神面の両面を視野に入れた、なかでも心のケアは重要であることが分かりました。