昨今、「喫煙は健康のために良くないもの」と認識をしている方が増加傾向にあることは周知の事実です。
しかし、愛煙家の方にとっての喫煙は唯一のストレス発散行為である場合も多く、単純に「喫煙者=悪」という考えも如何なものか?というケースもあります。
とはいえ、喫煙者と非喫煙者の髪質を比較すると、非喫煙者の髪質の方が圧倒的に良いのは紛れもない事実。
だからこそ、愛煙家で髪質を良くしたいなと考えている方は、禁煙を考える必要があります。
この記事では、喫煙がもたらす髪の毛への影響について説明します。
自分のストレス発散を取るか、髪質向上を取るか、愛煙家の方必見です。
Contents
喫煙がもたらす頭皮への悪影響とは?
喫煙は、体の健康を考えて、できれば控えておきたいところです。
その理由は、喫煙という行為はあなたの健康ばかりでなく髪質にも悪影響を与えているから。
だからこそ、髪質向上を考えているのであれば、真っ先に止めるべきはタバコといえるでしょう。
では、喫煙することで髪の毛が得てしまうダメージにはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
ニコチンが血行不良を誘発する
タバコに含有されている有害物質の中でも特に有名なニコチンですが、体内にニコチンが吸収されることで血行不良を引き起こしてしまいます。
しかも、血中にはニコチンをはじめとする喫煙から得てしまう有害物質も含まれてしまうので、体全体で不健康状態になってしまうのです。
健康な髪の毛は健康な血液がしっかり体内を循環していることで得られます。
喫煙によって有害物質を含んだ血液がドロドロと体内を循環すれば、健康な髪の毛は生えて来なくなるということは簡単にわかりますよね。
血管収縮作用が頭皮の毛穴を詰まらせてしまう
タバコの有害物質の中には、毛細血管の収縮作用が働いてしまうものがあり、その結果頭皮の毛穴が詰まってしまいます。
私たちの髪の毛は、言わずもがな頭皮から生えています。
状態が良い頭皮からは状態の良い髪の毛が、状態の悪い頭皮からは状態の悪い髪の毛が生えてくるというわけです。
したがって、毛穴が詰まった状態の頭皮からは、健康ではない髪の毛が生えてきてしまうのです。
それだけではなく、頭皮の毛穴が詰まっていることで十分な栄養が到達しなくなります。
結果として、抜け毛や白髪など頭髪トラブルが発生してしまう恐れもあります。
髪の毛の発育サイクルを狂わせてしまう
喫煙によって血液循環が悪くなったり、頭皮環境が悪くなったりすると髪の毛の発育サイクルが狂ってしまいます。
私たちの髪の毛は、どんなに健康な人であっても1日50本程度の髪の毛が抜け落ち、新たな髪の毛として生まれ変わっています。
これを繰り返すことで常に健康な髪の毛をキープできているのですが、喫煙によってこのサイクルが狂いだすと健康な髪の毛が生えてくれなくなってしまうのです。
喫煙によって髪質はどう変わる?
喫煙がもたらす頭皮への悪影響はご理解頂けましたでしょうか。
やはり喫煙という行為は体の健康だけではなく頭皮にも悪影響なのですね。
続いて喫煙することで髪の毛の質はどう変わるのかを具体的に説明します。
もちろん悪い方向に変わりますので、覚悟して読み進めてくださいね。
髪の毛にハリがなくなる&抜け毛が多くなる
喫煙することで、髪の毛にハリがなくなります。
喫煙をすると、体内の一酸化炭素量が増加することで体が酸欠状態になります。
酸欠状態ということは、十分な栄養を運搬できていないということ。
したがって、健康な髪の毛が生えてこなくなり、ハリが低下するというデメリットが発生してしまいます。
また髪の毛の成長が衰えてしまうことで、1本1本の髪の毛が細くなったりそもそも成長してくれなかったりというデメリットも発生しかねません。
その結果として抜け毛が多くなり、最悪の場合は薄毛を感じるようになるでしょう。
コラーゲンが不足することでツヤが失われる
喫煙をすることで、体内にあるコラーゲンが減少し、髪本来のツヤが失われてしまいます。
喫煙をすると、喫煙から入ってくる有害物質を除去しようと「活性酵素」という物質が作り出されます。
喫煙で入る有害物質を除去するために必要な物質なのですが、喫煙量が多いと髪の毛のツヤを失うことにもなってしまうのです。
それは活性酵素がコラーゲンをも破壊してしまうから。
コラーゲンは私たちの体を健康に保つ効果のある物質ですが、これが破壊されてしまうということは健康体には程遠い体になってしまうということ。
したがって、髪の毛のツヤが失われてしまうのです。
体内からだけではなく体外からも悪影響がある
喫煙をすると、多くの有害物質を含むタバコの煙が髪の毛に付着します。
その結果、髪質がどんどん悪い方へ向かってしまうのです。
タバコの煙に含まれている主な有害物質は以下の通りです。
・排気ガスに含まれているものと同様の「一酸化炭素」
・殺虫剤などに含まれている「ヒ素」
・ペンキなどの除去剤に使用されている「アセトン」
・工業塗料などに含まれている「トルエン」
このように、素人から見ても「THE有害物質」そのものが含有されているのです。
したがって、煙をすることで体内への悪影響はもちろん、その有害な煙が髪の毛に付着することで髪質にも悪影響を及ぼし兼ねません。
自分の体や髪質を守るだけではなく、パートナーや家族の健康や髪質を守るためにも禁煙をすべきだといえるでしょう。
禁煙に成功すれば髪質は変わる?
愛煙家が禁煙を決意するのは、容易いものではありません。
ストレスが溜まる覚悟で禁煙するのですから、何かしらのメリットが保障されないと禁煙を継続するのは難しいですよね。
しかし、安心してください。
禁煙をすることで、髪の毛の健康は保障されます。
もちろん、体の健康状態も良くなることでしょう。
ここからは、禁煙することで得られるメリットを見ていきましょう。
・髪質が好転するのはほぼ確実!
禁煙に成功すれば、髪質が好転するのはほぼ確実です。
それは、ニコチンをはじめとする有害物質が体内から完全に排除されるから。
したがって、血行不良や毛穴の詰まりといった負の連鎖が断ち切れるのです。
禁煙生活も3か月もすれば、体はタバコ無しで生きていける状態になります。
禁煙して直後は辛いと思いますが、まずは1週間、また次の1週間と気持ちを高めていき、まずは3か月の禁煙生活を目標に頑張っていきましょう。
・キューティクルやハリ・コシも元に戻る
禁煙生活が3か月も過ぎれば、キューティクルやハリ・コシも元の状態に戻ります。
そこから、髪質の改善を意識して生活していくことで、愛煙家時代には想像もできなかったツヤ髪が手に入る期待が持てますよ。
また、喫煙ルームなどで他人のタバコの煙を髪の毛が吸ってしまうこともなくなるので、外部からの悪影響もなくなります。
結果として、内側と外側の両方から、髪質を改善することが可能になるというわけです。
愛煙家がツヤ髪を求めるのであれば、まずは禁煙から!
この記事では、喫煙という行為がもたらす髪の毛への悪影響、禁煙をすることで得られる髪質へのメリットを説明しました。
愛煙家時代に吸っていたタバコの本数が多ければ多い分、禁煙は難しくなります。
しかし、禁煙することで得られるメリットも多くなります。
「美しい女性は髪の毛も美しい」といいます。
だからこそ美しい女性であるためにまずは禁煙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。