くせ毛が髪の悩みになっている人も多いでしょう。
パーマを掛けたような状態もあれば、一定方向にだけうねってしまうような人もいます。
ないものねだりで、直毛の人はくせ毛が良かったと思いますが、薄毛につながるかもしれないとしたら別の問題になるはずです。
くせ毛の先天性と後天性
くせ毛といっても一口でまとめられないほど種類があります。
人によって違いが大きく出てくるのがくせ毛です。
その中で、大きく2つに分けるポイントが、先天性と後天性です。
先天性は、生まれつき持っている髪質をさします。
後天性は、成長の過程でホルモンの変化などによって変わった髪質です。
外的な要因でくせ毛になる場合もあります。
栄養不足などによって、毛根が影響を受けて髪質が変化するような例です。
日本人は、全体の7割がくせ毛だともいわれています。
それほど日本人がもつ特徴的な部分ですが、なにかダメージを受けてくせ毛になったわけではないでしょう。
この人たちがすべて薄毛になるのであれば、日本人の7割は薄毛でなければいけなくなります。
男性だけ、女性だけとしてみても、そこまで薄毛の割合が多いわけでもないはずです。
つまり、先天的なくせ毛は、薄毛と関連性はないといえます。
毛穴も健全な状態で生まれてきますし、ヘアサイクルに関してもすべての人が何らかの問題を抱えているわけでもありません。
後天性では、なにが原因で引き起こされたかの問題があります。
もともと直毛だった人がくせ毛に変わった状況で、髪を生み出す毛根になんらかの刺激があったことは間違いありません。
この刺激もいろいろとありますが、頭皮が傷んでくせ毛になったのであれば、かなりの注意が必要です。
くせ毛である状況が、すべて薄毛につながるわけではありません。
後天性とは違い、先天性でも普段の生活習慣などが影響を及ぼすかもしれません。
薄毛になる可能性を探りながら、直毛の人となにが違うのかを考えていくべきでしょう。
くせ毛だからこそ出てくる薄毛のリスク
くせ毛の人が持つ、薄毛になるリスクはいろいろです。
先天性の人を例にすると、ないものねだりがあげられるでしょう。
直毛の人がくせ毛の人はいいなと思うように、くせ毛の人は直毛に憧れます。
先天性の人はなおさらです。
自分の持っていないものを欲しいのはだれでも変わりがありませんが、くせ毛を直毛にはできません。
ストレートパーマを施したりする方法はありますし、ドライヤーを掛けて無理に引っ張る人もいます。
無理にブラッシングをする状況も考えられるでしょう。
くせ毛は、ブラッシングのときにも絡まりやすい特徴を持ちます。
癖がある髪だからですが、ブラッシングするだけでも強い力がかかります。
毛根に刺激を与えるので、薄毛としてみれば問題もあるやり方です。
髪は引っ張られると抜けます。
そのまま引きずられてしまえば、頭皮に多大なるダメージを与えてしまうからです。
その代り、毛根がダメージを受けるので、薄毛になる可能性が出てきます。
整髪料の問題も注目しなければいけないでしょう。
髪の癖を伸ばすためには、多くの整髪料が必要になるケースもあります。
この整髪料が頭皮に残り、毛穴に詰まることもでてきます。
整髪料が接着剤のような役割をして、汚れを吸着してしまうことさえあるのです。
適量を使えば問題がなくても、どうしても直毛にしたいとなれば、過剰になるのも致し方ありません。
ドライヤーを掛ける時間の問題もあります。
スタイリングにドライヤーは欠かせませんが、熱が負担になるケースも考えられるでしょう。
髪に熱がかかるだけならまだしも、頭皮や毛根にまで熱が伝われば、ダメージにつながる可能性が出てきます。
後天性のくせ毛で見てみると、毛根になんらかのストレスがかかりくせ毛になる例があります。
毛根は毛包内にありますが、なんらかの影響でまっすぐに伸びることができなくなり、くせ毛になるのが後天性です。
当然、それだけのストレスがある以上、薄毛になる可能性も否定はできません。
これらの原因に共通するのは、ヘアケアにかかわる部分です。
後天性もヘアケアの家庭で毛包や毛根に影響を与えた可能性も出てきます。
どちらも直接的に薄毛につながるわけではありませんが、ヘアケアの方法を間違えれば、薄毛になる可能性を秘めているといえるでしょう。
ヘアケアや髪形も
薄毛にならないためには、ヘアケア方法を考えるべきでしょう。
ドライヤーを使う場合には、できるだけ頭皮にあてず、時間も短くするのが薄毛につなげないポイントです。
整髪料の量も適量に抑えて頭皮につかないように注意します。
それでも、整髪料は頭皮に付着するので、シャンプーも髪ではなく頭皮を洗うように意識するのが大切です。
一緒に頭皮のマッサージもすると、血行の改善も図れます。
髪形も考えてみる必要があるでしょう。
女性の場合には、ベリーショートが負担を減らします。
くせ毛のスタイリングとして、ブラッシングの抵抗も減るからです。
整髪料も少なくて済むのがベリーショートとですが、バッサリと切ってしまうのに抵抗のある人も多いはずです。
薄毛を感じた状況は、髪が全体的にボリュームダウンしている可能性があります。
毛先が横に広がるときも多いため、トップ部分にボリュームを持たせられる髪形にすると薄毛も目立ちません。
アップスタイルですが、華やかさを感じさせれば薄毛に見られないのでおすすめです。
ただし、ブラッシングやスタイリングするときには、力を掛けないようにします。
止めるときにも、強く負担がかからないよう注意が必要です。
髪を縛ると、どうしても頭皮に負担がかかります。
これがけん引性の薄毛につながる場合もあるので注意しましょう。
もっと怖いストレスの存在
くせ毛の人が薄毛になるのは、なにもブラッシングやヘアケアだけではありません。
注意しなければいけないのがストレスの存在だからです。
くせ毛が直接ストレスになるわけではなく、どうしてもスタイリングが決まらないと悩む人も多くいます。
しっかりと固めた髪形が、雨の日の湿度で崩れて嫌になるという経験もするはずです。
くせ毛の苦労のひとつですが、これが心因的に働きかける可能性があります。
なんとか直毛にできないのか、せめてもっと癖をゆるくコントロールできないのか、常に考えてしまうのです。
これがストレスになるのは必然であるものの、軽いものであれば問題はないでしょう。
しかし、あまりに強いストレスになると、身体に変調を覚える可能性が出てきます。
ストレスがかかると、人間の身体は生命活動維持の対応をはじめます。
血管を委縮させてしまうのもそのひとつです。
生命維持のため、内臓にエネルギーを与える必要があり、末端部分などをカットして優先順位を上げます。
ストレスによって手足が冷たく感じたりするのも反応のひとつです。
頭皮の血管も例外ではなく、ストレスで収縮します。
栄養が運ばれにくい状況が薄毛に関係してくる可能性が出てくるのです。
くせ毛のストレスは、生活の中に常に付きまとってきます。
いつまでたっても解決しない悩みとして、薄毛につながる道を作り出してしまうので、いつか解決する手段を講じなければいけません。
髪形を変えてみたり、美容室で縮毛矯正をして、精神的な負担を減らすのもストレスの解決につながります。
自分でストレートパーマを掛けたりすると、頭皮に付着したりする可能性もあるので、専門家にやってもらうのが大切です。
まとめ
くせ毛だからといって、薄毛になるわけではありません。
この二つには直接的な関係はないものの、直毛にしたいという気持ちまで負担に変わるかもしれないのです。
あまり考えすぎないことも必要ですし、普段の生活も含めて将来薄毛にならない対策もしておくといいでしょう。