先日私のお友達がお母さまと韓国旅行に行った時、現地の方がお母さまのことをその子のお友達だと思っていたそうです。
写真を見せてもらうと、確かに美しく、肌や髪のツヤも20歳以上は若い感じでした。
そのお母さまの美の秘訣を探ってみたところ、ずっと「抹茶」を飲まれているとのことで、色々調べてみると「抹茶」には驚くべきパワーがありました!
日本では、茶道だけでなく、抹茶ラテや抹茶スイーツも人気ですよね。
コンビニにも抹茶関連のものがたくさん見られるようになりました。
最近は海外のセレブの間で人気になったこともあり、「Matcha」という言葉が浸透するほど広く知られるようになりました。
海外に抹茶専門店まであるというから驚きです。
女優のグウィネス・パルトローも抹茶のファンだそうですね!
今回はその「抹茶」の魅力について紹介します。
抹茶とは?
抹茶は日本発祥のものと思われがちですが、実は中国から伝わったものなんです。
今のような茶道の形になったのは15世紀頃で、そして茶道を大成させたのは千利休です。
当時は抹茶は身分の高い人が嗜むものだったので、今のようにお手軽に飲めるのは幸せかもしれません。
抹茶は碾茶(てんちゃ)という茶葉を石臼や機械で挽いて粉末にしたものです。
碾茶(てんちゃ)って聞いたことがありますか?
碾茶(てんちゃ)とは藁などで茶畑を覆って日差しが当たらないように育てられた茶葉で、こうすることで「テアニン」というアミノ酸が増え、旨味や甘味が増し渋みが抑えられます。
摘み取った茶葉は蒸気で蒸して、風で冷却した後、高温で乾燥させます。
次に茎などを取り除き大きさを整えます。
これを石臼で挽いたものが「抹茶」です。
抹茶は緑茶の茶葉を粉末にしたものと思われがちですが、特別な茶葉を使い、随分手間がかかっていることがわかりますので、普通の茶葉より高価なのも納得です。
次に抹茶の栄養分について説明します。
抹茶はスーパードリンク(フード)だった!
まず、抹茶の成分として思いつくのがポリフェノールのひとつである「茶カテキン」です。
この「茶カテキン」は抗酸化作用があり、活性酸素除去の働きにより、アンチエイジング効果が期待できるんです。
さらに、抹茶には髪が育つのに欠かせない、抗酸化作用のある「ビタミンC、E」が含まれているので、相乗効果が期待できますね。
また、カテキンには血糖値の上昇をおさえる作用があり、この働きを利用して「カテキンダイエット」が話題になりました。
抗ウイルス作用により、「風邪予防」としての効果もあるそうです。
次に、先程甘味成分として紹介したアミノ酸のひとつである「テアニン」は、リラックス効果があり、ストレスをやわらげてくれる働きがあります。
しかも、抹茶には緑茶の数倍も入っていますので、抹茶を飲んでリラックスされた経験がある方も多いかと思います。
それ以外には睡眠の質を向上させる働きがあり、不眠大国の日本といわれる現代人には
嬉しい効果ですね。
ストレスや睡眠不足は美髪の大敵ですから、是非解消したいところです。
あと抹茶には「カルシウム」「食物繊維」などミネラル成分が豊富に含まれるため、便秘予防の効果が期待できます。
腸内環境を整えることは、抹茶の成分を体内に行き渡らせるのに重要ですね。
次に「サポニン」は、抹茶をたてた時のあの泡の正体です。
抗酸化作用、肥満予防、血流改善などさまざまは働きがあります。
大豆製品に含まれているのは有名ですが、抹茶にも含まれているんです。
さらに、造血ビタミンといわれる「葉酸」も抹茶には含まれています。
葉酸は、細胞の増殖、分裂を促す働きがあり、髪の成長促進し、ターンオーバーを正常に導く効果だけでなく、葉酸はタンパク質の生成にも関わっていることから、抜け毛だけでなく、丈夫な髪を育てる効果が期待できます。
最後に、「カフェイン」ですが、抹茶にはコーヒーと同程度の「カフェイン」が入っています。
コーヒーのカフェインは気にしていても、抹茶スイーツのカフェインは気にしてない方も多いですよね。
「カフェイン」には、脳の働きを活性化し、集中力を高める作用があると言われいます。
眠れなくなるというイメージをお持ちだと思いますが、抹茶には「テアニン」が含まれていますので、「カフェイン」の働きを緩和する作用があり、抹茶を飲むとほっこりリラックスするのはそのためです。
このようにたくさんの栄養素が含まれる抹茶は、粉末になっているため、栄養素を残さず摂ることができ、髪に必要な栄養素を行き渡らせ、頭皮の栄養状態がよくになることで、結果として抜け毛にも効果が期待できるというわけです。
次にどんな抹茶を選んだらいいのかを紹介します。
抹茶はどんな種類があるの?
抹茶を購入しようと思った時、あまりにも値段に差があって驚かれた方もいるかと思います。
それらのお値段の違いは、どれだけ手間がかかっているかの違いです。
例えば、茶摘みは手で行っているのか機械なのか、粉末にするのは石臼なのか機械なのかなどで、かなり手間と時間は違ってきます。
もちろん高価なものはそれだけおいしいわけですが、あなたの予算に合わせて選んでくださいね。
また、産地で有名なのが京都の「宇治」です。
「宇治」でお茶の栽培を始まったのは鎌倉時代で、室町時代には足利義満が宇治に指定茶園を作ったことで、お茶の栽培が盛んになりました。
昔から続く「宇治茶」のブランドは、やはり味、質ともに信頼がおけるので、「産地」を基準に選んでみるのもいいかもしれません。
抹茶は一日にどの位摂っていいの?
抹茶は一日どの位摂っていいのでしょうか?
1日6g程度がいいと言われています。
ただ、カフェインが含まれていますので、摂りすぎには注意しましょう。
市販の抹茶スイーツでは、どの位抹茶が使用されているか、どのような抹茶を使用しているかもわからないので、抹茶の効果をしっかり実感するためには、ご自分で点てて飲むことをオススメします。
また、摂るタイミングでよいと言われているのは、少量を何度かに分けて飲む方法です。
飲んで2~3時間で成分が体外に排出されることを考えると、こまめに飲むことをオススメします。
とはいえ、毎回抹茶を点てるのは面倒ですよね。
もちろん茶筅で点てるのが一番いいのですが、私は小さな電動泡立て器を使っています。
これは100均で売っているもので、小さくて重宝しています。
夏は水出しもいいですね。
ペットボトルに入れてシャカシャカすればでき上げりです。
最近はパウダーインキャップと言って、飲むときに混ぜられるものが市販されています。
ヨーグルトやアイスに混ぜても、手軽に摂れておいしいです。
是非あなたに合った方法で続けてみてくださいね。
次に、「抹茶」で行う髪のケアを紹介します。
抹茶で髪のケア
抹茶は美髪にいいとされる成分がたっぷり入っているので、食べることはもちろん、肌や髪につけることで、効果が期待できます。
最近では、抹茶を使ったパックなどが市販されるようになりました。
ここでは、家庭で手軽にできる方法を紹介します。
〇抹茶のヘアパック
通常通りシャンプーをします。
抹茶、水、小麦粉それぞれ同じ分量でよく混ぜます。
それを髪にやさしくつけていきます。
タオルやラップで髪をくるんで20分ほど放置します。
しっかり洗い流します。
抹茶のニオイが残る場合がありますので、しっかりすすいでください。
また、顔につけてパックすることもできますので、多めに作って顔と髪を一緒にパックしてもいいですね。
ただし、小麦アレルギーの場合は、パックをする前に必ずパッチテストを行ってください。
是非一度試してみてくださいね。
まとめ
今回は「抹茶の持つ驚くべきパワー」について紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
「抹茶」は日本が大切に育んできた宝ですが、とても美容にいいものだとわかっていただけたかと思います。
しかもとても美味しいので、是非あなたの生活に取り入れてくださいね。
世界に誇れる抹茶のパワーで、美しい髪を手に入れましょう!