夏の暑い時期になると、ドライヤーで髪を乾かすのも暑いし面倒、と考える方も多いのではないでしょうか。
そんな時、扇風機に当たり涼みながら、ついその風を利用して髪を乾かしてしまうという方も中にはいるかもしれません。
ところで扇風機で髪を乾かした場合、実際髪にどんな影響を与えるのかやはり気になりますよね。
そこで今回は、扇風機で髪を乾かすことは実際にありなのか、なしなのか、またその理由について詳しく見ていきたいと思います。
扇風機で髪を乾かすのはOK?それともNG?
結論から言えば、扇風機で髪を乾かすことはあまり髪にはよくありません。
扇風機を使い髪を乾かそうとすると、ドライヤーのように中まで風が届かないため、半分乾いたような状態になります。
つまり髪の根元や、頭皮に水分が残ったままの湿った状態になってしまうということです。
このように頭皮はほとんど乾かず、髪の毛先だけが乾いたような状態になってしまうと、毛先がパサつきやすくなり切れ毛ができやすいなどのダメージを受けやすくなってしまいます。
さらに特にロングヘアの場合、早く乾かしたいからといってあまり扇風機に近づきすぎると、扇風機のカバーの隙間から髪が入り込んでしまい、絡まってけがをしたり髪を痛めたりする可能性があるため十分に注意が必要です。
生乾きの髪は頭皮トラブルの原因に
髪や頭皮が完全に乾いていない状態のまま寝てしまうと、細菌が繁殖しやすい状態となり、頭皮トラブルの原因になってしまう可能性があります。
髪はキューティクルによって保護されており、このことによりツヤやハリのある髪を維持することができます。
しかしシャンプー後に髪を濡れたまま放置すると、キューティクルが開いた状態になるため、ダメージを受けやすく乾燥しやすい髪になってしまいます。
またそのまま自然乾燥させると、頭皮の臭いやかゆみを招く場合もあるため注意が必要です。
暑い時期にドライヤーを使うのは大変かもしれませんが、髪や頭皮を健康な状態に保つためには、しっかりドライヤーで乾かすことがとても大切です。
夏場に髪を短時間で乾かす方法とは?
以下では、暑い夏の間に短い時間で髪を乾かすためのポイントについて詳しく見ていきたいと思います。
シャンプー後にしっかり髪の水分を取る
シャンプーしたら、タオルドライをする前に髪の水分をしっかりと絞ることは髪を乾かす上でとても重要なポイントです。
その後は乾いたタオルでしっかり拭き、髪の水分をできるだけとっておきましょう。
また、まだ髪が濡れている時にコームなどで髪をとかすと、髪の間に空間ができるため、水分の蒸発が早まり乾きやすくなります。
ドライヤーの温風と冷風を交互に切り替える
ドライヤーの温風と冷風をうまく切り替えて使うことで、髪を早く乾かすことができます。
まずは温風を使ってある程度乾かしたら、今度は冷風にして、少し涼しくなってきたらまた温風に切り替えるということを何度か繰り返せば、暑さを抑えながら髪を乾かすことができます。
タオルをかぶったままドライヤーをかける
乾いたバスタオルかフェイスタオルを頭にかぶり、タオルの外側からドライヤーを当てていきます。
時々はタオルの内側、つまり直接髪にもドライヤーを当てるようにしましょう。
この方法であれば、いつもの半分ぐらいの時間で髪を乾かすことが可能です。
ドライヤーはエアコンのついた場所で使う
実は入浴後のお風呂場や洗面所は、蒸気のためにかなり湿度が高い状態となってしまいます。
そんな場所でドライヤーを使っても髪が乾くのに時間がかかってしまうため、リビングや寝室など湿気の少ない場所で使うようにしましょう。
またエアコンの効いた部屋でドライヤーを使えば、ドライヤーの熱による暑さを軽減することができます。
髪への負担が少ない低温ドライヤーもおすすめ
夏場の暑さによる影響だけではなく、ドライヤーの熱による髪への負担そのものを軽減したいという方には、低温ドライヤーを使うことをおすすめします。
低温ドライヤーとは、一般的なドライヤーよりも温度の低い風が出るタイプの商品です。
温風の温度は60度前後に設定されているため、髪を保湿しながら乾かすことが可能となっています。
また、ドライヤーの熱による髪や頭皮への負担が軽減できるメリットがあるとも言われています。
一般的なドライヤーと低温ドライヤーの違いとは?
一般的なドライヤーは温度100℃以上になるものが多く、ドライヤーをかけることで髪の表面温度が一気に上昇します
髪の温度が100℃以上になると、キューティクルが失われツヤがなくなったり、枝毛や髪の変色の原因となる可能性があります。
一方低温ドライヤーは、60度ぐらいの温風によって乾かせるように設定されており、頭皮だけではなく髪の表面のキューティクルへの負担も軽減することができます。
また、温風と冷風が交互に出る機能やヘアケアモードなどがある商品もあり、髪への高い効果が期待できます。
低温ドライヤーの効果とは?
①髪が乾きやすい
低温ドライヤーは一般的なドライヤーと比べて乾きにくいのではないと思っている方も多いかもしれませんが、実際には低温ドライヤーの方が、広い範囲に風が届くため髪が乾きやすいと言われています。
②頭皮や髪に優しい
低温ドライヤーは60℃前後に温度を抑えられるため、髪のキューティクルや頭皮に負担を与えずに乾かすことが可能です。
頭皮はドライヤーをかけると髪の水分が蒸発するため、乾燥しやすい状態になります。
また乾燥によりダメージを受けやすくもなるため、そんな状態を避けるためにも、低温で髪の水分を蒸発させ、ある程度潤いを残すことが頭皮環境を守るためにも重要です。
③髪の潤いを保つことができる
ドライヤーを高温で使用すると、髪がパサパサになって乾燥してしまいます。
しかし低温ドライヤーを使用すれば、頭皮や髪の潤いを保ちつつツヤのあるサラサラの髪を作ることができます。
こんな風に髪や頭皮に必要な水分は残したまま適度に乾かせるので、髪を傷める心配もありません。
④クセ毛の改善も期待できる
クセ毛の原因のひとつとなっているのが、ドライヤーやヘアアイロンを使ったことなどによる髪へのダメージです。
ドライヤーなどを長期間使用していると、クセ毛がだんだん悪化していく場合があります。
ですから低温ドライヤーを使い続けていけば、クセ毛を徐々に改善できるはずですよ。
⑤ドライヤーによるヤケド防止にも
一般的なドライヤーは高温になるため、ヤケドする可能性があります。
しかし低温ドライヤーはあまり温度が上がらないため、そんな心配をする必要がありません。
頭皮のヤケドは抜け毛や炎症の引き金にもなるため、特に薄毛や抜け毛が気になるという方は、低温ドライヤーの使用を検討してみるのもひとつの方法であると言えるでしょう。
まとめ
暑い夏の時期でも、シャンプー後の髪はドライヤーでしっかり乾かすことが非常に重要です。
生乾きのまま放置すると、雑菌が繁殖して頭皮トラブルの原因になる可能性があるため、くれぐれも注意が必要です。
そんな時にはよく髪を絞ったりタオルドライをしっかり行う、またエアコンの効いた部屋で髪を乾かすなどの工夫が必要です。
さらに髪や頭皮に優しい方法で髪を乾かしたいのであれば、低温ドライヤーを使うのもおすすめですよ。